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アレルギー性鼻炎から関連する恐れのある病気-「中耳炎」

      2016/07/25

中耳炎

概要

耳は外から見ると一番奥には鼓膜があります。
そして、鼓膜の奥には空間があります。
この空間の事を中耳といいます。

この中耳の部分にうみが溜まってしまうのが中耳炎になります

この一般的な中耳炎の事を「急性中耳炎」と呼んでいます。

また、この中耳炎が3か月以上続いており、一向に治る気配が無い場合は「慢性中耳炎」と言われるようになります。

また、急性中耳炎が治った後に中耳に炎症などが原因で周囲の組織からしみだしてきた液体である浸出液が溜まったままの状態になる事があります。このような状態を「滲出性中耳炎」と言います。

滲出性中耳炎の状態は急性中耳炎が治ってきている途中の状態の呼び名であります。

急激な痛みや熱が治まって後はうみが抜けていくのを待つだけという状態の中耳炎を滲出性中耳炎と呼んでいます。

また、これ以外にも飛行機に乗った時に気圧の変化に耳の管である耳管の働きが追い付く事が出来ずに中耳炎の症状が発生してしまう事があります。このような中耳炎は「航空性中耳炎」と言われています。

上記の急性中耳炎よりも症状が軽い場合が多いのですが、時に急性中耳炎よりも治療に手こずる場合があります。
飛行機に乗る機会が多くなった現代に増えてきた中耳炎です。

症状

急性中耳炎になると多量のうみが中耳にたまり、そのうみが鼓膜に圧力をかけるため、耳に激痛がはしります
痛みだけではなくひどい場合には高熱が出る事もあります

また、痛みや熱が治まった後も鼓膜の中にはうみがたくさん残っているので、耳の聞こえがよくありません。

その後、ゆっくりとうみが抜けていく事により耳の聞こえも良くなっていきます。

しかし、この急性中耳炎がうまく完治せずに鼓膜に穴が開きっぱなしになった慢性中耳炎では痛みが治まった後も次のような症状が引き続き発生する事があります。

その症状とは耳だれが続く、耳鳴り・かゆみが発生する、聞こえが悪くなるなどです。

慢性中耳炎の場合は基本的に痛みを伴う事はほとんどありません。
しかし、慢性中耳炎が痛みを伴った場合にはその症状は非常に深刻な状態である可能性があります。

そして、急性中耳炎の治りかけの状態である滲出性中耳炎では耳が詰まった感じがする聞こえが悪い自分の声が耳の中にひびくあくびをするとガボガボと音がする耳の中で水が動いている感じがするなど、主に耳の聴力の機能に何かしらの異常が感じられるという症状になります。

また、航空性中耳炎では飛行機が着陸に向けて下降を始めてから耳の聞こえが悪くなる、耳が痛くなるという症状が発生する事が多くみられます。

原因

中耳炎のそもそもの原因は鼻かぜを引いた事が引き金になります。

鼻かぜを引いてしまい、その鼻にいる菌が鼻と耳のつながりを通じて耳にやってくる事で急性中耳炎を発症します。
風邪がきっかけで増えた菌が、耳に入る事で中耳炎を起こす事になります。

小さい子供の時は風邪をひくとセットで中耳炎になるという現象が多くみられます

これは子供が風邪をひきやすいという事もありますが、子供の耳の管は大人と比べて長さが短く、傾きも水平に近いため、風邪で鼻水が出るようになると、その鼻にいる菌がすぐ耳に入ってきてしまうというのがその原因になります。

しかし、航空性中耳炎の場合はその原因が異なります。

航空性中耳炎の原因は飛行機内という特殊な環境が原因となって引き起こされる症状になります。
飛行機内で耳は一気に1万メートルまで上昇した後に再び下降してくるという環境で快適に過ごせるように強制的にそれぞれの状況に適応する事が求められます。

減圧のため、上空にいる時は鼓膜が膨らみ、逆に地上に降りてくる時には鼓膜が凹むというようにかなり大きく耳の状態が変化させられます。

そして、このような状況に耳が耐えられなくなった時に耳に痛みが発生します。

診断

中耳炎の診断方法は、ほとんどの場合、問診と視診が中心で行われています。視診では耳鏡という器具を使って耳の中を観察する事になります。

そして、耳の中の状態を見て鼓膜の部分に異常はないか、うみが出てきていないかなどの状態を調べます。

乳児や幼児の場合には問診については家族が変わりに答える必要があります。
子供の普段と違うところについて把握しておく必要があります。

また、中耳炎の発生している箇所や状態を調べるために次のような検査が行われる事もあります。

それが「純音聴力検査」「ティンパノメトリー」です。

純音聴力検査は難聴の程度や障害が発生している場所を調べるために用いられる検査方法になります。

他方、ティンパノメトリーは鼓膜の動きや中耳の状態を調べるという検査方法になります。

また、急性中耳炎の治りかけの状態である「滲出性中耳炎」になった時は「耳管機能検査」、「レントゲン検査」、「内視鏡検査」などが行われる事もあります。

耳管機能検査は耳管が正常に開いたり、閉じたりしているかを調べる検査になります。

また、レントゲン検査は鼻に炎症が起こっているかをチェックするために行われます。

そして、内視鏡検査は耳の奥の耳管開口部やリンパ節の状態をチェックするために行われる検査になります。
成人の場合は腫瘍の有無も同時にチェックする事になります。

治療方法

中耳炎の治療には早くても1か月、うみの量が多いと2~3か月かかる事もよくあります。

風邪のように1週間で治るようなものではありません。

急性中耳炎の場合にはまず痛みを止めるという事が必要になります。中耳炎の痛みは一晩か続いたとしても2~3日くらいになります。

痛み止めを飲んで乗り切るのがいいでしょう。

耳の下や後ろを冷やすだけでも症状は緩和されます。

そのままの状態にしているとうみが鼓膜の中にパンパンにたまり、その圧力で鼓膜に穴が開いて自然にうみが出てくる事になります。

うみが出てきたら耳鼻科に行って耳の中のうみを吸ってもらうようにしましょう。
うみが出てきたら自然に痛みは治まってくるはずですが、腫れがものすごく強くなるケースがあります。

このような場合には抗生剤を使用するようにします。

また、それと並行してこれ以上耳に菌が入らないように鼻水を吸っておく事も大切です。

鼻水が多くて吸いきれないと感じた場合は耳鼻科を訪問して鼻水を吸ってもらうのもよいでしょう。

その後、急性中耳炎の症状がおさまり、滲出性中耳炎の症状になっても油断は禁物です。しっかり、うみが無くなるまではきちんと耳鼻科に通うようにしましょう。

ここでしっかり治しておかないとのちのち慢性中耳炎などの症状を引き起こす可能性があります。

また航空性中耳炎については着陸後、しばらくすると症状が治まるのが普通です。

しかし、翌日になっても症状が治まらない場合は耳鼻科を受診するとよいでしょう。

対応策

中耳炎は基本的には風邪の合併症としてその症状が引き起こされる事になります。

そのため、風邪をひいたときの対応が大切になってきます。

具体的には鼻の中を綺麗にしておくという事を意識しておくようにしましょう。

風邪をひいたときの黄色や緑の鼻水は中耳炎の原因となる雑菌が混ざっているケースが多くみられます。

そのため、なるべく鼻水をすすらないようにしてこまめに鼻をかむようにするのが大切です。

また、鼻をかむときは両方同時にかむのではなく、片方ずつかむようにするのが大切です。

鼻をかむ事が出来ない乳幼児の場合には鼻水吸引器を使って鼻水をすってやります。

このように中耳炎にならないための対策としては鼻かぜの段階でしっかり対応しておき、耳の方まで風邪の菌が到達しないようにする事も大切になります。

とはいえ、子供の場合は風邪をひいた場合はセットで中耳炎を引き起こすケースがかなり多くみられます。

子供が風邪を引いた場合は中耳炎を引き起こす事を想定して痛みが発生する前に耳鼻科を受診しておくというのも中耳炎の予防としては効果的です。

また、航空性中耳炎の場合には耳抜きの方法を覚えておくというのが、その予防のために非常に大切になります。

耳抜きをしてやる事で着陸時に凹む事になった鼓膜を内側から押し出してやって元の状態に戻してやる事が出来るようになります。

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