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口の中が渇く、口臭が気になる。それはドライマウスかもしれません

      2016/10/19

【137_2】ドライマウス
最近、口の中が渇いて口臭が気になったり、食事の際に口の中で固まって食べにくかったりという状態になっている人は、もしかするとドライマウスの症状を発症しているかもしれません。

日本では、現在3000万人近くがドライマウスの症状を患っているという説もありますが、なかなか自分がドライマウスだと気づきにくいこともあり、自覚症状としてわかっている人はそう多くないとも言われています。

ただ、唾液の分泌が減るドライマウスは様々な弊害や病気の発症と関係していると言われていますので、十分に注意する必要があるのです。

ドライマウスになる様々な原因

ドライマウスの状態になる原因としてはいくつか考えられています。

まず挙げられるのが、咀嚼(そしゃく)回数が減っているということです。現代人は柔らかいモノばかり食べていることもあり、あまり食べ物を噛むことがなく、また強く噛む必要もなく、すぐに飲み込んでしまいます。通常、噛む行為により唾液が分泌されますので、その回数が少ないことや咀嚼力の低下により刺激が少なくなることで唾液の量も減って、ドライマウスとなってしまうというわけです。

ある意味現代病の一つと言えるかもしれません。

同様に現代病とも言えるのが、心理的ストレスによるドライマウスです。

緊張すると口が渇くといった経験を持つ人も多いかと思いますが、まさにそれが原因と言えます。心理的ストレスによる交感神経優位な状態が唾液の分泌を阻害します。ストレス社会と言われる現代特有の症状でしょう。

次に挙げられるのが口呼吸です。

鼻の通りが悪かったりすることで、口で呼吸する癖がつくと、当然口の中が乾燥して渇くことにつながります。

加齢もドライマウスの原因になります。

老化により身体から水分が失われますので唾液の分泌も減りますし、顎の筋力低下により咀嚼回数が減少することも唾液が減る原因となります。

また、薬の副作用がドライマウスを発症させることもあります。

アレルギー症状の緩和に用いられる抗ヒスタミン剤、鎮痛剤、抗鬱(うつ)剤、向精神剤、降圧剤、利尿剤などの副作用がドライマウスの原因になるのです。特に最近は、花粉症やメンタル面での問題から投薬されることが多い、抗ヒスタミン剤や抗鬱剤、向精神薬の副作用が問題となることが多いので注意が必要です。

他にも特有の病気が原因となることもあります。

糖尿病では、口の渇きや喉の渇きは典型的な症状の一つです。また、自己免疫疾患であるシェーグレン症候群でもドライマウスを発症しやすくなります。

女性特有の更年期障害でもドライマウスを発症することがあります。

ドライマウスの症状

ドライマウスの症状としては以下のものが挙げられます。

まず典型的なのが、ドライマウスの文字が示す通り口の渇きです。唾液の分泌が減ることで口の中が乾燥しますから、パンなどの水分が少ない食物が食べにくく、飲み込みにくくなります。

また、唾液が減って口中が乾燥すると唾液による殺菌作用が減少しますので、口の中で菌が繁殖しやすくなり口臭が強くなったり、歯周病を発症したりします。同時に唾液の再石灰化作用の減少もあって虫歯にかかりやすくなります。

症状がひどくなると、乾燥によって歯茎や舌に痛みが出たり口内炎が慢性的に出来たりすることもあります。また、味覚障害やカビなどの菌が増殖することもあります。

自宅でも出来るドライマウスのチェック方法

チェックとしては、長期間口の中が渇いている状態であるかどうかがまず重要な基準となります。具体的には3ヶ月以上口内の渇きが続いている場合には、ドライマウスである可能性が高くなります。

また、ドライマウスの症状である虫歯や歯周病が、歯をしっかり磨いていても発症している場合や、口の中の痛み、口内炎の発症、味覚障害、口臭なども重要なチェック項目となります。

個人ではなかなか判断することが難しいところもありますが、ガムなどを噛んで、5分間で5ml以下の唾液しか分泌されない場合にも、ドライマウスの可能性が高いとされています。

ドライマウスの予防策

原因に応じて予防策は多少変わってきます。薬の副作用や病気が原因の場合には、まずそれらの対策をすることが重要になります。

その他の場合で一番注意する必要があるのが、やはりしっかりと噛むことでしょう。これが唾液分泌の基本です。

そして、ストレスを溜めないようにしましょう。リラックスして副交感神経優位にして、唾液の分泌を活発にしましょう。

口呼吸をしがちな人は、口を乾燥させないようにマスクをしたり、水分を口に含む回数を増やしたりすると良いでしょう。

さらに、規則正しい生活も大切です。自律神経を正常に保つことで、唾液の分泌を正常にします。同様にアルコールなどの摂取を少なくしたり、喫煙を減らしたりすることも重要になります。

ドライマウスになってしまったら!?

対処法としては、予防策同様やはり噛むことが重要になってきます。たくさん噛んでから飲み込む癖をつけることが重要です。

他には、唾液腺をマッサージすることで唾液の分泌を促す方法もあります。唾液腺は耳たぶの下にある耳下腺(じかせん)、舌の付け根付近にある舌下(ぜっか)腺、顎下(がくか)にある顎下腺が代表的です。

耳下腺は耳たぶの下を指で回すように、舌下腺は下顎を真上に押すように、顎下腺は顎のエラの部分から顎の中心部当たりまで順に押すようにマッサージすると良いでしょう。

ドライマウスが長く続く場合

予防策や対処法でも上手く行かない場合や、他の病気や投薬に心当たりがある場合には、やはり医師に相談することをオススメします。また、口呼吸が原因の場合も医学的治療を施した方が良い場合も多くなっています。

基本的に、ドライマウスではまず歯科医に相談することが良いと思われますが、明らかに原因がわかっていて、それを治療する専門分野の医師もわかっている場合には、直接そちらから相談してみましょう。

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