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重症化すれば最悪は死も!?身近に潜む夏の病気デング熱

      2016/10/19

デング熱

2014年の夏に、日本でデング熱の国内感染例が報告され、その感染源とみられる、東京の代々木公園が閉鎖されたことは、記憶に新しいかもしれません。当時テレビ番組の収録で、代々木公園を訪れていた女性タレントも感染して、一時話題になりました。

大きく騒がれた要因としては、国内感染が久しくなかったということがあります。

その国内感染が起きたのは70年近く前のことで、戦地であった東南アジアから帰還した旧日本兵などがデングウイルスを体内に保有したまま国内に持ち帰って、西日本を中心にして国内感染が数多く引き起こされていました。

一方で、海外旅行が一般化するにつれ、海外でデング熱に感染し、帰国してから発症すると言う事例は年に数百件もあり、少なくとも症例としてはそれほど珍しい病気ではないとも言えるかもしれません。

デング熱にかかる原因ってなに?

デング熱は、急性の熱性の感染症の1つで、主に東南アジアなどを中心とした熱帯や亜熱帯の地域で流行しており、その原因はデングウイルスに感染することです。

デングウイルスは、黄熱病や日本脳炎などと同じタイプのウイルス(フラビウイルス科フラビウイルス属)で、4つの型(血清型)を有していますが、どの型でも同様の症状を発症します。

デング熱の感染経路が知りたい

デング熱はデングウイルスを媒介する蚊によって感染します。人から人へ直接感染するのではなく、ウイルスに感染した人を刺した蚊が、別の人を刺すことで感染するのです。

デングウイルスを媒介する蚊の種類としては、海外ではネッタイシマカが挙げられていますが、日本国内ではヤブ蚊の1種であるヒトスジシマカが媒介するとされています。ネッタイシマカは現在のところ日本では生息は確認されていませんので、国内で気にすべきはヒトスジシマカのみということになります。

ヒトスジシマカは秋田県や岩手県が北限(青森県や北海道には生息していないとされています)で、ほぼ日本全国に生息している蚊です。ただ、温暖化によって生息域が広がる可能性が指摘されており、将来的には北限が更に北に進むかもしれません。

ヒトスジシマカは、竹やぶや雑木林のような場所の水たまりや、最近では都市部のちょっとした水たまりなどでも発生することが多くなっており、何処にでも居ると言っても過言ではないでしょう

デング熱にかかるとどんな症状が出る?

デング熱は潜伏期間が数日から2週間程度(多くは1週間以内)で、感染しても60~80%近くの感染者は、ほぼ無症状であり、発症してもほとんどの人は重篤化(じゅうとくか)しない症状(発熱・頭痛・筋肉痛・関節痛等)で済むとされています。

また、ウイルスが体内から消えると、症状も消えますので、予後も悪く無い症例です。おおよそ発症から1週間程度でウイルスは消えることが多いようです。

しかしながら、稀(感染した人の5%以内)に出血性の症状や肝機能障害、ショック症状を発症することがあり、これらの場合は重篤化して最悪の場合、死に至ることもあります

特に一度熱が下がった状況から悪化するので、症状が収まったからと言って油断してはいけません。

デング熱の治療法を教えて!

デング熱はそれに効く特定の薬はまだ開発されておらず、発症した各症状に対する対症療法をすることが唯一の治療法となっています。

主に水分補給や解熱剤の投与などが、その具体的な治療手段となります。解熱剤に関しては、アスピリンが症状を悪化させる可能性があるため、投与してはならないとされています。

デング熱にかからないための予防法

デング熱に対する予防薬やワクチンなどは開発されていませんので、現在のところ、デングウイルスを媒介する蚊に刺されないということが、唯一の予防法と言えます。

デング熱などが流行している、アジアなどを中心とした熱帯や亜熱帯地域へ渡航する際には、蚊の多く発生しているような場所には近づかないようにしたり、長袖や長ズボンの着用や蚊避けの薬剤を皮膚に塗布するなどの工夫が重要になります

また、国内では感染する可能性が高くないとは言え、やはり渡航時同様、なるべく蚊に刺されないようにする必要があるでしょう。特にヒトスジシマカの発生しやすい、水たまりの多い場所やヤブ、雑木林などは避けるようにすべきです。

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