ワセリンの効能・副作用について
2017/01/27
作用
皮膚の表面から水分が蒸発して乾燥し、皮膚の荒れやかゆみを起こすことを防ぎます。また、皮膚の表面に薄い油性の保護膜を作ることにより、外界の埃や塵、化学物質など、アレルギーの原因となる物質が表皮の傷ついた部分から体内へと侵入することを防ぎます。
特徴
ワセリンは石油を原料に精製したもので成分に脂肪酸を含まないため、空気と触れても酸化しにくく、開封後も長い期間使用することができます。また、純度の高いものは目の周りの皮膚のようにデリケートな部分や唇など口に入る可能性のある部分、赤ちゃんにも使用でき、人体に無害で安全性の高い成分でできています。
注意点
ワセリンを開封してから数年以上の長い期間が経過すると、空気に触れることで不純物が混じり、日光を浴びた時に紫外線の刺激によって、油焼けと呼ばれる色素沈着や皮膚の炎症などの皮膚トラブルを起こすことがあります。また、ワセリンの塗りすぎは乾燥を助長するので注意が必要です。
効能
皮膚の角質層まで入り込まずに表面だけを保護することによって、外界からの刺激を防ぎ、皮膚のバリア機能を安定させることによって乾燥を防ぎ、乾燥による肌荒れやかゆみを防ぎます。
用法・用量
指先でひとすくいしたワセリンを両手でこすり合わせるようにして、手の体温でワセリンを溶かして両手に馴染ませます。手についたワセリンを乾燥している部分に優しく薄くのばします。厚く塗ると皮膚内部の水分を失わせて余計に乾燥する原因となるので、つけすぎた場合はティッシュペーパーなどでふき取ります。
副作用
ワセリンそのものの副作用はありませんが、塗りすぎることで肌が乾燥してかゆみの原因となることがあります。また、使用期限を過ぎたものや開封してから長期間経過したものを使用すると、埃やゴミなどの不純物が混じり、紫外線の刺激と合わさって油焼けを起こすことがあります。