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異常な眠気の原因…ナルコレプシーをご存知ですか?

      2017/01/18


異常な眠気の原因…ナルコレプシーをご存知ですか?

過眠症や眠り症とも呼ばれるナルコレプシー。

知らない人から見ると怠けているように見られてしまい、周囲からの評価がマイナスになりやすく困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

このナルコレプシーは、一体どういった症状が起こるのか、その原因、また治療法についてご紹介していきます。

ナルコレプシーとは?

ナルコレプシーとは、ギリシャ語で麻痺を意味する「narco(ナルコ)」と、発作を意味する「lepsy(レプシー)」を語源としています。

世界を見てみても、特に日本人に多く見られるといわれているナルコレプシーですが、睡眠障害の過眠症に分類されます。

一般的には眠りたくても眠りにつけない不眠症が有名ですが、ナルコレプシーは不眠症とは間逆の症状で、日中でも眠気に襲われ起きていることができないという症状です。

では、このナルコレプシーとは一体どういったものなのか、詳しく見ていきましょう。

ナルコレプシーの原因

ナルコレプシーの原因は、はっきりと解明されていません。

現在考えられているのは、何かしらの遺伝的な要因があるということ。そして、もう一つ今後カギとなりそうなのが、オレキシンと呼ばれる神経ペプチドの一種です。

このオレキシンは、主な働きとしては食欲を抑制する働きがありますが、その他にも人の意識の覚醒を促す働きがあるとされています。

このオレキシンが不足することで、ナルコレプシーが発症しているのではないかと考えられています。実際に、患者の約9割は、オレキシン不足に陥っているとの研究結果があります。

ナルコレプシーの症状

ナルコレプシーの症状には様々なものがあります。

まず一つ目は情動脱力発作(別名:カタプレキシー)と呼ばれる症状で、笑ったり泣いたり、強く感情が動く際に脱力してしまう症状です。

症状の程度は様々で、軽度であれば軽く脱力する程度で、重度の場合は全身の力が抜けてしまい、立っていられなくなってしまうケースもあります。

二つ目は睡眠麻痺で、こちらはいわゆる金縛りと似たような症状が起こります。

通常よく言われる金縛り体験とは、身体は深い睡眠状態にあり、脳は活発に動いている(レム睡眠)時に、意識があることで体験される症状です。

一方、ナルコレプシーの睡眠麻痺は、寝入った直後にレム睡眠に陥ってしまい、意識がはっきりとしやすく、一般の人と比べて金縛りが発症しやすい状態にあります。

最後に入眠時幻覚と呼ばれる、いわゆる悪夢が挙げられます。睡眠麻痺と併発することが多く、夢と現実の区別がつかなくなり、恐ろしい幻覚を見てしまいます。

ナルコレプシーの検査方法

ナルコレプシーの検査方法には、反復睡眠潜時検査と呼ばれる検査方法がとられます。

検査方法は、日中に4~5回ほど、約2時間ごとに、暗くなってから入眠するまでの時間を脳波で調べるものです。日中の眠気がどのようなものなのか、客観的に捉えることができる有効な手段です。

検査の結果、睡眠パターンが脳波に現れるまでの時間が短いと眠気が強く、ナルコレプシーの症状があると判断されます。

特に暗くしてから入眠するまでの睡眠潜時の平均が8分以下である場合、異常な眠気であると診断されます。

ナルコレプシーかも? と思ったら

ナルコレプシーは、一見怠慢で居眠りしているのかと捉えられてしまいがちです。

周囲の人間から誤解を受けることで、社内では昇進の機会が減ったり、学生は怠けていると叱責されてしまうなど、何かと不利な状況に陥りがちです。

もし自分が異常な眠気に悩まされており、ナルコレプシーかもしれないと感じた場合は、専門医の診察を受けることをおすすめします。はっきりとした診断がつくことで、周囲の人の誤解を解くことも出来ます。

受診される場合は、精神科にかかるといいでしょう。睡眠障害を扱っている精神科もありますので、病院のホームページなどで確認してみましょう。

ナルコレプシーの治療法

ナルコレプシーの治療では、基本的に薬物療法が用いられることが多いです。

昼間の眠気を防ぐために、最近ではモダフィニル(別名:モディオダール)という精神刺激薬が使用されています。モダフィニルのメリットは、作用時間が長く、朝1回の服用で夕方までカバーして眠気を防ぐ効果があります。

さらに、これまで使用されていたペモリン(別名:ベタナミン)やメチルフェニデート(別名:リタリン)といった精神刺激薬に比べると、モダフィニルは効果が穏やかで、副作用が出にくいのも大きな特徴です。

基本的にはモダフィニルの服用で充分ですが、症状が重い場合はモダフィニルに加えて、ペモリンやメチルフェニデートを併用することもあります。

また情動脱力発作や、入眠時幻覚、睡眠麻痺といった症状には、レム睡眠を抑制する働きのある、アナフラニールやトフラニールなどの抗うつ剤が使用されます。

以上のような薬物療法は、ある程度症状がある場合に使用されますが、軽度場合は睡眠リズムを正すことで症状が改善される見込みがあります。

毎日同じ時間に寝るようにすること、また日中に20分ほどの昼寝をするのも効果的とされています。

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