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角膜が変形して見えづらくなってしまう…円錐角膜って?

      2017/01/18

角膜が変形して見えづらくなってしまう…円錐角膜って?

円錐角膜は角膜が変性することでものが見えにくくなったり、変形して見えたりという症状があった時に疑われる病気です。過去には、失明に至る謎の多い病気でした。

しかし、医学の進歩に伴い、円錐角膜も治療が可能となってきています。

そこで、今回は円錐角膜の症状や原因、治療方法について紹介いたします。

円錐角膜の症状

角膜はいわゆる黒目と呼ばれる部分で、本来は眼球に沿ってなだらかな形をしています。しかし、円錐角膜の症状では、角膜が中央から盛り上がって前方に出てくることで、算数で習った円錐のような形に変性をしていくのです。

症状としては、視力低下や乱視、特に夜間に目の見えにくさを訴えることが多いようです。思春期ごろに発症することが多く、20~30代にもっとも進行し、症状が重くなる傾向があります。

円錐角膜の原因

なぜ、円錐角膜になってしまうのでしょうか。

その原因については、未だよくわかっていない部分も多いようです。しかしながら、親族をたどっていくと患者が多いなど、家系遺伝的なものではないかと推測されています。

また、アレルギー性結膜炎の関連性も示唆されています。物理的に目をこするということも関係がないとは断言できないようです。

円錐角膜の治療

円錐角膜の治療は、過去にはハードコンタクトレンズが着用できないくらいまで進行したら角膜移植しかないといわれていた時代もありました。しかし、現在はいくつかの治療が行われており成果を挙げています。

治療は大きくわけて、見えづらさに対処する治療と、角膜そのものにアプローチする治療があります。

主な症状である視力低下や乱視に対しては、適切なコンタクトレンズの処方と使用で矯正を行っていきます。

主にハードコンタクトレンズを用いて矯正を行いますが、進行に合わせてソフトコンタクトレンズと重ねて装用する方法や、突出した角膜に合わせてオーダーメイドのハードコンタクトレンズを装用する方法があります。

あくまでも見えにくさに対する対処療法ですので、初期段階では効果が出ることもありますが、角膜の変形に対する根本的な治療にはなっていません。

円錐角膜の角膜の変形に対する根本的な治療には、点眼薬剤を用いた治療(角膜クロスリンキング)と、物理的にリングを角膜に挿入する治療(角膜リング)があります。

円錐角膜では角膜が薄くなり破れてしまう恐れがありますが、リボフラビン(ビタミンB2)という薬剤を点眼をし、ある波長の紫外線を照射することで角膜のコラーゲンの結びつきが強くなります。

その結果、角膜の変性が抑えられます。また、白内障の治療で用いられている安全な素材を使ったリングを角膜に埋め込むことで、円錐状になった角膜を本来の状態に近づけるという手法があります。

場合によっては、この両者の治療を併用することで、角膜の変形を治療していくのです。

現在では、円錐角膜は最重度化しての角膜移植は患者のごく少数にとどまっているとの報告があります。治療法が見つかってきたとはいえ、重度化してしまってからでは、選べる治療も少なくなります。

早期発見、早期治療を行うことが大切です。

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