アレルギー・ヘルスケア119番

鼻炎やアレルギー、アトピーや健康全般についての情報サイト。

*

エコノミークラス症候群になる前に、車内でできる予防運動!

      2016/11/22

エコノミークラス症候群

エコノミークラス症候群は、飛行機に乗る人だけが発症するものではありません。

バスや電車、車での長時間の旅行中、人によっては仕事で長時間座っているだけでもかかるリスクがあります。症状が深刻な場合は、死に至る危険な病気です。

ここでは、エコノミークラス症候群を防ぐための予備知識として、原因や対策法などについて説明します。

エコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)とは?

エコノミークラス症候群(静脈血栓寒栓症)は、実は名前が様々あります。

いくつか紹介すると、急性肺血栓寒栓症深部静脈血栓症旅行者血栓症ロングフライト症候群肺寒栓症、などです。

詳しくは、足に血栓ができる症状を「深部静脈血栓症」、その血栓が肺まで循環していくことを「急性肺血栓寒栓症」と呼びます。

近年では、この病気の相互関係が密接であることから、これらの病名を「エコノミークラス症候群(静脈血栓寒栓症)」と1つにまとめて呼ばれているのです。

一般にエコノミークラス症候群という名前が広く知られているのは、航空機のエコノミークラスに乗っていた乗客からの症状の報告が多数寄せられたことから、有名になったためだと言われています。

ただし、先にも述べた通り、現代では発症する原因が航空機での長時間フライトによるものだけではないのです。

具体的な症状としては、足の腫れ・変色・痛み、胸の痛み、動悸・息切れ、呼吸困難、失神などがあります。

エコノミークラス症候群の原因

原因は、長時間同じ姿勢で座り続けることにあります。

長時間椅子に座っていると、足の血流がスムーズでなくなり、静脈の中に血栓ができてしまいます。静脈血栓寒栓症と呼ばれるのはそのためです。

そして、立ち上がった時にその血栓が血流によって運ばれ、肺に達することで発症します。足でできてしまった血栓が、肺の動脈を詰まらせてしまうのです。

では、”長時間”とはどのくらいのことを言うのでしょうか。

ここで言う長時間とは、おおよそ6~7時間で、発症するリスクのある時間です

ですが、人によってはもっと早かったり遅かったりします。なぜなら、元々血液がサラサラと流れる体質の人もいれば、不規則な生活習慣を続けたせいでドロドロで血栓ができやすい血液になっている人もいるためです。

また、妊婦や過度な肥満体系の人も血液の流れを圧迫しやすい身体であることから、比較的リスクが高いと言われています。

エコノミークラス症候群になりやすい人・シチュエーション

原因を見ていただければお分かりかと思いますが、なりやすい人の特徴は「長時間椅子に座り続けている人」です。

航空機に代表されるように、”間隔の狭い座席”に長時間座ることは特に危険です。

では、航空機以外にどのようなシチュエーションが考えられるでしょうか。

たとえば、トラックの運転手やタクシー運転手など、車の運転を生業としている人はかかりやすいとされています。

膝を曲げたまま長距離を走り続けますので、狭い機内に座っているときと同じ状態になりやすく血栓ができやすいです。

また、最近日本では地震や洪水などの自然災害が増えています。こうした緊急時の避難場所としては、学校の体育館や自動車の中などがありますが、これらの場所は動き回るスペースが限られています。

足を延ばすことができなかったり、運動などをして身体を動かす機会が少なかったりという環境です。

実際、東日本大震災、熊本地震などにおいても、エコノミークラス症候群の発症は多く報道されていました。

身近な例では、オフィスでの座り仕事もシチュエーションとしては十分にあり得ます。

エコノミークラス症候群を未然に防ぐには?

命にかかわるほどの病気ですので、未然に防ぎたいという想いは誰にでもあると思います。

かといって、飛行機に乗らない・仕事を辞めるなどという選択肢は取れませんよね。極力そのリスクを避けるためにはどのような策があるのでしょうか。

まず、血栓ができにくい身体づくりを目指すことが基本的な方法です。

そのためには、日々の生活習慣の見直しがキーポイントとなってきます。血の流れを良好にする生活としては、食事運動、この2つを規則正しい方法で行うことが求められます。

食事では、暴飲暴食を避ける・コレステロールの高い食物を抑える、などです。これらの習慣は血液をドロドロにしたり、血管を収縮させたりする恐れがあります。

また、日々の運動により、身体の老廃物、不純物を汗から排出することも効果的です

日々座り続ける環境にある人は、こうした生活習慣の改善に加えて、定期的に席を立ち、屈伸運動をすることを心がけましょう。

座った状態から一度でも席を立つことで、血を流れる環境を整え、血栓ができるリスクを大幅に減らすことができます。

エコノミークラス症候群は何科で診てくれる?

症状や病気になった経緯が分かっていれば、大抵のお医者さんはエコノミークラス症候群だと早期に診断してくれます。

なので、痛みや呼吸などに違和感を感じた際は、まず近くの病院を訪れましょう

もう少し詳しくわけると、呼吸困難や意識がもうろうとするなどの場合は内科、足の腫れや痛みを感じた場合は外科、という感じです。

もっと専門的な診療科としては、血管外科心臓血管外科循環器科、というところもありますので、近くにある方はこれらのより専門的な方へ行かれてください。

エコノミークラス症候群の治療法

治療法として特に使われる2つをご紹介します。

比較的症状が軽い場合、初期の場合の治療法は、内服薬によるものです。

薬の服用により、血の流れをスムーズにし、血栓自体ができるリスクを減らす、または血栓をそれ以上ひどい状態にさせないようにすることを目的としています。
これは、”抗凝固療法”と呼ばれます。

そして2つ目が、”血栓溶解療法”と呼ばれるものです。

その名のとおり、血栓を溶かして治療する方法で、重度の場合に使われます。

重度の場合とは、血栓がある範囲が広い場合や、症状がすでに深刻に現れている場合などです。薬を血管に投与をすることで血栓を溶かします。

また、治療が薬で追いつかない場合は、手術によって血栓を直接取り除かなければなりません。

もちろん、本格的に根絶するには、服用後・術後の自分でできる予防も続ける必要があります。

エコノミークラス症候群に効くストレッチ・食べ物

定期的に立ち上がることができれば、屈伸や歩きまわるなどの方法が効果的ですが、航空機内などではそれができません。

座りながらできるストレッチをご紹介します。

交互に膝を上げる運動を繰り返す
座ったまま、背筋を伸ばして、右・左・右・左…を交互に腿上げ運動をしましょう。
少しでも足の筋肉を働かせ、血のめぐりをよくするためです。

膝を伸ばして曲げる運動
膝をピンとまっすぐに伸ばす、曲げる、を繰り返し行います。
このとき、靴を脱いで足の指もリラックスした状態であればなお効果的です。

とにかく、静止している状態がもっとも血栓ができやすいので、少しでも筋肉を働かせることがポイントです。

そして、食べ物です。食べ物として気を付けたいのが、”水分を奪うもの”は要注意です

身体の水分が不足すると、やはり血流が悪くなります。

長時間の座る姿勢が続くときは、のどが渇きやすいもの、利尿作用が強いものはできるだけ避けましょう。(塩分の高い食べ物やアルコール、コーヒーなど)加えて、こまめに水分補給することも忘れないようにしましょう。

 

 - 足の病気・怪我