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気管支ぜん息の特徴は、ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴です

      2017/01/27

気管支ぜん息の特徴は、ゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴です

気管支ぜん息の概要

気管支ぜん息にはアレルゲン(アレルギー反応の原因となる物質)により引き起こされる「アトピー型ぜん息」と、アレルゲンが特定できない「非アトピー型ぜん息」の2種類のぜん息があります。

ぜん息の人は常に気道が炎症している状態になっています。

そのため、健康な人と比較すると気道が狭くなっており空気が通りにくい状態です。

正常な気道なら何の問題も引き起こさないほこり、タバコ、ストレスなどのわずかな刺激で、発作が起きてしまします。

ぜん息の治療は発作をおこさないための気道炎症の治療が中心になります。

なお、日本ではぜん息の患者は増加していて、1960年代では子供も大人も全体の1パーセント前後でしたが、最近の調査では子供で6倍に増加して約6パーセント、大人でも3倍に増加しており約3パーセントとなっています。

全体では400万人を超える患者数になっています。

家屋の構造や材料の変化によりぜん息を引き起こすアレルゲンが増加した事、排気ガスや工場からの煙により大気が汚染された事、食品などに含まれる化学物質、労働環境の悪化により過労やストレスを抱える人が増加した事、環境が清潔すぎる事などがぜん息患者数増加の原因と考えられています。

気管支ぜん息の症状

ぜん息の発作が起こると、気道の粘膜がさまざまな刺激に過敏に反応して炎症して膨れ上がり、空気の通り道が狭くなります。

その後、さらに痰(たん)が分泌されることにより狭くなった気道が塞がれてしまい、呼吸が困難になります。

その結果、息苦しさや「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)という音が出ます。

やがてさらに呼吸が苦しくなり、横になっていられなくなり、座らなければ呼吸が出来なくなります。

呼吸困難がしばらく続いた後、粘り気の強い吐き出しにくい痰(たん)が出ます。

咳はいわゆる「からせき」が発生し、さらに呼吸を苦しくさせます。

このような発作は治療によっては通常数分から数時間でおさまります。

しかし、激しい発作が長く続くと血液中の酸素が不足するため、意識を失い、指先や唇が冷たく紫色になるチアノーゼを引き起こし、大変危険な状態になる場合もあります。

ぜん息の発作は、夜間や早朝におこりやすいのが大きな特徴です。

そのほか、季節の変わり目などで気温差が激しい時、天気が良くない時や変わりやすい時、疲れている時、風邪を引いた時、発作を引き起こす刺激(タバコの煙、線香の煙、強いにおい)に触れた時にもぜん息の発作は起こりやすくなります。

気管支ぜん息の原因

気管支ぜん息にはアレルゲン(アレルギー反応の原因となる物質)により引き起こされるアトピー型ぜん息と、アレルゲンが特定できない非アトピー型ぜん息の2種類のぜん息があることは前の文章でも述べてきました。

一般的にアトピー型ぜん息を引き起こすアレルゲンとしてはダニ、ハウスダスト、ペット、花粉、カビなどが挙げられます。

これらのアレルゲンが気道に刺激を与える事で気道がはれ上がりぜん息が発生します。

一方、非アトピー型ぜん息には原因に応じて様々な種類のものがあります。

まず、「運動誘発性ぜん息」です。

これはその名の通り、運動が原因となって発生するぜん息です。

運動することで呼吸が多くなり冷たく乾燥した空気をたくさん吸い込む事で気道の状態が変化して発作が発生すると考えられています。

つぎに「アスピリンぜん息」です。

これはアスピリンという薬やアスピリンという薬と同じ作用のある薬によって引き起こされるぜん息になります。

アスピリンは主に解熱剤や鎮痛剤などの薬に含まれています。

そして、天気や気圧の変化に影響を受けてぜん息が発生する場合もあります。

気候が安定している真夏や真冬よりも春・秋の季節の変わり目にぜん息が発生しやすくなります。

また、台風が近づいている時や寒冷前線が通過する時などにもおおくなります。

気管支ぜん息の診断

気管支ぜん息の治療の中で行わる検査は主に2つの種類に分ける事ができます。

1つ目の検査は「アレルギー検査」です。

これは主としてアトピー型ぜん息のアレルゲンを特定するために行われる検査になります。

もう1つの検査は「気道の状態を調べる検査」です。

これはその名の通り気道の状態を調べる検査で、気道が狭くなっていないか、肺活量はどのくらいかなどを調べる検査になります。

アレルギー検査には「皮膚反応テスト」「血液検査」「吸入誘発テスト」があります。

皮膚反応テストは特定のアレルゲンのエキスを皮膚につけて反応を見るというテストです。

かゆみや腫れが見られた場合にはその物質をアレルゲンであると判断します。

また、血液検査では採血した血液とアレルゲンを反応させてアレルゲンに対する抗体(特異的IgE抗体)が検出されるかどうかを確認します。

この抗体が検出されることでアレルゲンを特定できます。

そして、吸引誘発テストです。

この検査は皮膚反応テストや血液検査にてアレルゲンが特定された後に実施する検査です。

この検査は実際にアレルゲンエキスを吸入して発作がおこるかどうかを調べるという検査方法です。

気道の状態を調べる検査では、まずX線で気管支の状態を確認します。

その後、「呼吸機能検査」「気道過敏性検査」という検査を行います。

呼吸機能検査はスパイロメーターという機械を使って呼吸機能を調べるという検査です。

まず、息を思い切り吸い込んで、次に力いっぱい吐きます。

これにより息を思いっきり吸った時の肺活量、息を吐き始めて吐き終わるまでの時間、息を吐くスピードを機械で測定します。

次に気道過敏性検査です。

気道過敏性検査では発作をおこしやすくする薬を使って、どのくらいの濃度で発作が起こるかにより気道の過敏の程度を測定します。

気管支ぜん息の治療方法

気管支ぜん息の治療は症状の程度によって、いくつかの段階に分かれています。

ある段階の治療方法でぜん息の症状をコントロールできなかった場合には一段階上の治療方法を用いることになります。

また、逆にある段階の治療方法で治療の目的を達成した場合には、最低3か月以上の安定を確認してから、治療の内容を減らして段階を下げていきます。

気管支ぜん息の治療薬には2つの種類があります。

それが「コントローラー」と「リリーバー」と呼ばれるものです。

「コントローラー」は長期管理薬と呼ばれています。

発作を予防するために用いる治療薬です。

気道の慢性的な炎症を抑えたり、気道を長時間広げるという効果があります。

この長期管理薬は効果が出るまで3日~1週間程かかります。
止めると効果が無くなってしまう薬なので長期間、毎日続ける必要があります。

「リリーバー」は発作治療薬と呼ばれています。

発作をいち早く和らげる治療薬で速攻性があります。

突然の発作が発生した時に応急的に使う治療薬です。

この発作治療薬は発作が発生した時に一気に気道を広げるという効果があります。

症状の強さに応じてこの「コントローラー」と「リリーバー」という2つの薬の強弱を替えながら組み合わせる事で治療を行っていくというのがぜん息治療の基本的なスタンスです。

気管支ぜん息の対応策

気管支ぜん息の治療で必要になるのは自分の体調を常に把握しておく事、つまり自己管理を徹底することです。

その方法として有効なのが「ぜん息日誌」をつけることです。

ぜん息日誌には発作の状況や薬の使用頻度、治療の記録などを記載しておくようにします。

この日記をつけることにより発作がどのような状況で起こっているのかを客観的に把握したり、薬の飲み忘れや飲みすぎを防止することができます。

加えて、ぜん息発作を防ぐためには心身を健康に保っておく必要があります。

家の中をこまめに掃除する事でハウスダストやダニなどのアレルゲンを取り除きます。

また、過労やストレスはぜん息の引き金になりますので、疲労がたまっていないかを常に意識しておくのが大切になります。

過労やストレスがたまっていると風邪やインフルエンザにもかかりやすくなります。

風邪やインフルエンザの発症が引き金となってぜん息の発作が発生するケースもたくさんみられます。

風邪やインフルエンザを予防するために、毎日のうがいや手洗いはを徹底するようにして下さい。

そして、アルコールやタバコは気道の過敏性を高めて炎症を悪化させる原因になるので、極力控えるようにしましょう。

ぜん息の治療には病院での治療に加えて、自己管理による対策も大切です。

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