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マスカラやアイライン、コンタクトは清潔に!角膜潰瘍予防法

      2017/01/18

マスカラやアイライン、コンタクトは清潔に!角膜潰瘍予防法

角膜潰瘍とは、角膜が異常な所見を起こしている状態をいいます。角膜の表面の上皮だけでなく、その奥の方にも濁りが生じていたり薄くなったりする場合は、角膜潰瘍と診断されます。

角膜の上皮に欠損や炎症も認められ、ひどくなると失明に至る場合もありますから軽視は禁物です。素人考えをせず、専門医の早めの検査、診察を受ける必要があります。今回は角膜潰瘍について考えてみましょう。

角膜潰瘍の症状

・目がゴロゴロする
・目になにか異物が入っている感じがする
・目が痛む
・光に過敏になる
・目が充血する
・涙がたくさん出る

角膜に炎症が起こると目が見えなくなり、視力低下も起こります。潰瘍は角膜上に白い点として現れます。炎症が強いとまばたきしても痛むという状態になってしまいます。

結膜は充血し、角膜の裏側に膿がたまることがあります。もっと炎症が続くと、角膜が白く濁って潰瘍ができ、その潰瘍が黒目に近いと視力も落ちますし、中央が見づらく歪が出たりします。症状は三種類ある潰瘍によって異なります。

タイプ別・角膜潰瘍の症状

外傷性角膜潰瘍

症状してはゆっくりと進行するものの、目の痛みが非常に強いのが特徴。涙もかなり出て、白目の充血も強くなります。視力の低下は初めは軽度ですが、進行すると重度の視力障害になりますから気をつけなれればなりません。

感染性角膜潰瘍

・角膜ヘルペス
この症状は 上皮型では、目が軽くゴロゴロして充血が見られ、時に痛みを訴える程度。視力の低下は軽いです。実質型では、充血と視界がぼやけ、視力は低下します。この症状は再発するのが特徴となっています。

・アカントアメーバ角膜炎
アカントアメーバが角膜に感染して起こります。感染すると角膜の感染症のなかで最重症になります。原因は、水道水などアメーバで汚染されたコンタクトレンズを使用することによって生じます。

・細菌角膜炎
症状としては眼の痛みと白目の充血と共に視力が低下し、涙や目やにがかなり出ます。角膜に白いにごりがあるのが、肉眼で分かることもあります。手遅れとなった場合は角膜に孔が開くことがありますが、この時は温かい涙が突然たくさん出ます。

・角膜真菌症(かくまくしんきんしょう)
角膜に真菌が感染すると、眼の痛みと白目の充血を伴って視力が低下し、涙や目やにがかなりたくさん出ます。角膜に白いにごりがあるのが肉眼でわかることもしばしばあります。細菌と違って、こうした状態になるのに日数がかかるのが真菌の特徴です。

非感染性角膜潰瘍

・角膜辺縁潰瘍
まぶたの縁などに存在するブドウ球菌に対するアレルギー反応から引き起こされるといわれています。

・蚕蝕性角膜潰瘍 (さんしょくせいかくまくかいよう)
蚕食性角膜潰瘍は、自己免疫異常によって角膜の組織が溶けたりしてしまい、角膜の周辺部分に潰瘍ができるとされています。症状としては、白目のある部分の充血と眼痛。が、ほとんど痛みを訴えない場合もみられます。

角膜の中央は最初は侵されないので、視力はあまり低下しませんが、進行すると強度の乱視や角膜中央の腫れを伴ってきて視力が低下します。また、薄くなったところに孔が開くこともあり、その場合は、視力が急に低下します。

角膜潰瘍の原因

外傷性角膜潰瘍
木の枝などで目を突いたり、コンタクトレンズをつけたまま眠ってしまって消毒を怠っていた結果、細菌に感染したものをいいます。ブドウ球菌やレンサ球菌などが主な感染細菌だといわれます。

細菌性角膜潰瘍
ヘルペスウィルス、細菌、真菌、アメーバなどが感染する菌が原因で起こった角膜潰瘍をいいます。角膜ヘルペス、アカントアメーバ角膜炎、細菌性角膜炎、角膜真菌症などがあります。細菌で汚染されたコンタクトレンズが感染の原因になります。

非感染性角膜潰瘍
自己免疫異常が原因で、膠原病などや関節リュウマチなどの場合に起こったりします。

角膜潰瘍かな? と思ったら

・目に酸やアルカリが入ってしまった場合
目に酸やアルカリが入ってしまった場合は、すぐに角膜潰瘍になる可能性があるので、すぐに大量の流水で洗い流してください。目に入った物質が分かる時は、その成分を眼科医に伝えましょう。医師の治療や予後判定に役立つでしょう。

・角膜ヘルペスに気づいたら?
角膜ヘルペスは、再発を起こす角膜潰瘍なので、よくなった場合も油断せず体調を整えることが大切。無理をしないように自己管理をして、再発した場合は早めに眼科を受診することが賢明でしょう。そうすることで悪化を防げます。

・アカントアメーバ角膜炎の場合
アメーバは非常に感染しにくい病原体であり、正しくコンタクトレンズを使用している場合に感染することはあまりありません。しかし、いったん感染すると、診断、治療は困難を極めます。そうならないように、コンタクトレンズを常に清潔にして、予防しましょう。

・細菌性角膜潰瘍の場合
コンタクトレンズが感染源として疑われた場合は、そのコンタクトレンズを保存液につけたままで持っていけば、原因となった微生物を見つけることができる場合があります。そうすれは゛治療もスピードアップできるでしょう。

・角膜真菌症の場合
異物、特に植物性のものが目に飛び込んだ場合は注意が必要ですが、細菌と比べて症状の発生が遅いので、油断しがちです。

稲穂などや小枝など作業などをしていると入ってしまうことは多いので、目にゴミが入ったらしっかりと洗い流し、念のために眼科を受診するくらい慎重でもいいでしょう。

角膜潰瘍の治療法

感染が疑われた場合は、細隙灯顕微鏡(さいげきとうけんびきょう)を使って目を検査します。その際、染色液を点眼し傷がないか確認します。

細菌感染などの場合、血を採ったり、検査をすることで原因菌を突き止めます。治療法は、それぞれの原因物質によって変わってきます。細菌や真菌、ヘルペスウイルスがいたならば、抗生物質や抗ウイルス薬、抗真菌薬が速やかに必要です。

感染性の場合は、抗真菌薬の目薬と内服薬を用いられます。内服薬に関しては、一定の治療期間続けて服用しなければなりません。外傷性の場合、感染した菌を調べ、その菌に最も有効とされる抗生物質の目薬が使われます。

症状が重い場合は、抗生物質の内服薬も併用されます。

・アカントアメーバ角膜炎の治療法は?
アメーバー角膜炎は進行すると重度の視力障害になります。検査は、角膜の悪くなっている部分をこすり取って、アカントアメーバを検出しますが、珍しい病気なだけに大きな総合病院でも検査が困難になっています。

治療には抗真菌薬を使用します。それに加え、感染した角膜表面を何度も削る角膜潰瘍掻爬術(かくまくかいようそうはじゅつ)を併用します。完治する治療期間も長くかかりますので、予防に気をつけましょう。

・角膜ヘルペス治療の方法は?
単純ヘルペスウイルスに対する特効薬としてゾビラックスという薬があり、これを眼軟膏として使用します。ただ実質型では、副腎皮質ステロイド系の点眼薬を併用します。

・細菌角膜潰瘍
細菌によって炎症した角膜潰瘍は、角膜の悪くなっている部分をこすりとって顕微鏡で調べ菌が感染していることを確認。菌の種類とどの抗菌薬が有効かを検査します。

治療法としては、抗菌薬の投与を行います。軽症では点眼薬を1時間に1回と頻繁に投与します。重症の場合は、点滴や白目への注射を行います。薬物治療で治らない場合や強いにごりが消えない場合は、角膜移植を行うことになります。

細菌性角膜炎は日に日に悪化していく病気で、治療のスタートが遅れれば予後が悪くなるので、早く眼科を受診する必要があります。異物が入った時は、それが感染のきっかけになるので、症状が軽くても、眼科を受診しましょう。

・角膜真菌症
検査は角膜の悪くなっている部分をこすり取り、それを顕微鏡で調べたりして、真菌が感染していることを調査します。方法は細菌の場合と似ているので、細菌と真菌について同じ検体をもとにして調べます。

治療としては、抗真菌薬といいカビに対する薬の投与を行います。しかし、治療に時間がかかります。軽症と考えられた場合でも、点眼、眼軟膏、内服、点滴などを併用して治療します。

多くは入院治療となり、細菌性角膜炎と同様、薬物で治らない場合は、角膜移植を行うことになります。

・蚕蝕性角膜潰瘍
この病気の治療は、自分の免疫反応が自分の体にダメージを与えている状態なので、免疫反応を抑制するよう副腎皮質ステロイド薬を使用します。点眼では不十分なことが多く、内服などの全身投与を併用します。免疫抑制薬を使用する場合もあります。

角膜潰瘍の予防法

・コンタクトレンズは正しく使いましょう
感染症の角膜潰瘍のほとんどが、コンタクトレンズを正しく使えていないことなどが原因とされています。まず、コンタクトは清潔に保って使用することが角膜潰瘍の予防になります。

コンタクトレンズを触る前は、石鹸でしっかりと手を洗うこと。コンタクトレンズの洗浄は、こすり洗いをすると滅菌できます。水道水はアカントアメーバーなどが付着する原因といわれますから、洗浄は専用の洗浄水を用いましょう。

コンタクトレンズをつけたまま眠ってしまうのも要注意です。細菌が付着しやすくなります。

・化粧品も細菌が入りやすい!
マスカラやアイラインといった、目のための化粧も細菌が入りやすいので、なるべく避けたほうが角膜潰瘍の予防にはなるでしょう。

・酸やアルカリを扱う時はゴーグルを着用し予防!
角膜潰瘍にならないためには、酸やアルカリなどの液体が眼に入る可能性のある作業にあたっては、ゴーグルなど眼を守るものをつけて予防することが大切です。スプレー缶の穴あけにも、ゴーグルは有効でしょう。酸もアルカリを眼に入れては大変です。

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