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秋から冬が感染ピーク…マイコプラズマ肺炎対策は夏のうちに

      2017/01/18

秋から冬が感染ピーク…マイコプラズマ肺炎対策は夏のうちに

マイコプラズマ肺炎は特に子どもに多い感染症で、しつこい咳と高熱が続きます。

かつてはオリンピック肺炎とも呼ばれ、4年に一度、夏季オリンピックの年に大流行する傾向がありましたが、近年ではあまりその様な特徴がなくなり、年中感染の可能性があります。

ここではマイコプラズマ肺炎の症状や原因、治療法について詳しく解説していきます。

マイコプラズマ肺炎の症状

マイコプラズマ肺炎の初期症状は37~39℃と高い熱が出て、全身の倦怠感や頭痛などを感じ、普通の風邪と感じることが多いです。3~5日ほどでこの肺炎の特徴である乾いた咳が始まり、徐々に増強してきます。

呼吸のたびにゼーゼーという音がしたり、喘息様気管支炎を併発することもあります。この咳は熱が下がった後も3~4週間近く続きます。

適切な処置を行えば、外来診療でも治療が可能な比較的回復しやすい感染症ではありますが、重症化すると胸水が溜まったり、急性呼吸器不全を引き起こす場合もありますので注意が必要です。

また、合併症として脳炎、肝炎、心筋炎、無菌性髄膜炎、ギラン・バレー症候群などが知られていますので、高熱やひどい咳などの症状がある場合は小児科や内科を受診しましょう。

マイコプラズマ肺炎の原因

マイコプラズマ肺炎を引き起こすのは、肺炎マイコプラズマと呼ばれる特殊な細菌です。肺炎を起こす細菌やウイルスで有名なのが肺炎球菌やインフルエンザウイルスですが、大人や老人では肺炎球菌による肺炎が多い一方で、子供ではマイコプラズマが原因の肺炎が非常に多いことが特徴です。

肺炎球菌はワクチンで予防できる一方、マイコプラズマ肺炎は予防接種がなく、一度感染しても再感染する可能性があります。
感染経路は咳やくしゃみなどの飛沫による経気道感染や、接触感染で広がると考えられています。

保育施設や幼稚園、学校といった空間や家庭などで長く接触していると感染の機会が非常に高いですが、道ですれ違うなどといった短期間の接触では発症に至ることはありません。

しかし、問題なのはマイコプラズマ肺炎の潜伏期間の長さです。感染してから発症するまで2~3週間かかりますが、無症状の感染者が感染を拡大してしまう可能性でもありますので、施設や学校などでマイコプラズマ肺炎を発症した人がいたら十分に注意するようにしましょう。

マイコプラズマ肺炎かな? と思ったら

マイコプラズマ肺炎の主な症状は発熱と乾いた咳です。初期の症状は風邪やインフルエンザと判別がつきにくいので、とにかく無理をしないで安静に過ごしましょう。

市販の解熱剤を飲んでもなかなか熱が下がらず、しつこく激しい咳が出る場合は肺炎の可能性があります。肺炎になると自力で治すのはなかなか難しく、命に関わる合併症を発症する可能性もあります。無理をせずに小児科や内科に行くようにしましょう。

マイコプラズマ肺炎の治療法

病院では主に血液検査と胸部X線でマイコプラズマ肺炎かどうかを判別します。マイコプラズマ肺炎の判別はPCR法や血清免疫法、マイコアラート法など様々な方法がありますが、基本的にマイコプラズマ肺炎に感染したかどうかを確定する前に治療が始まります。

治療は主に投薬治療で、マクロライド系やテトラサイクリン系の抗菌薬と、発熱を抑える解熱剤が処方されます。呼吸不全を伴う重症例では副腎皮質ステロイドなどが投与されることもあります。

比較的体力があるようであれば外来診療で済みますが、体力を消耗していたり、食事などがとれずに脱水症状を起こしているようであれば、入院して治療を受けることになります。症状や合併症の有無にもよりますが、大体3~7日程度で退院できることが多いようです。

熱や咳がひどい時は喉が腫れるので、なかなか固形物をとるのが難しくなります。子どもの場合にはゼリーなど喉に負担がかからない食品を少しずつ与えましょう。オレンジなどのすっぱいものや辛いものは喉の炎症がひどくなるので避けた方がいいです。

咳き込んで水が飲めないなど、症状がひどくなった場合はすぐに病院で診察を受けるようにしましょう。

マイコプラズマ肺炎の予防法

流行が予測される場合は国立感染症研究所や保健所などが注意を呼びかけることがあります。また、マイコプラズマ肺炎は一年を通して感染の可能性がありますが、特に感染者が多くなるのが秋から冬にかけてです。

この季節は風邪やインフルエンザなどの感染症も増えてくるので、人の多いところではマスクをするほか、手洗いやうがいをこまめに行うようにしましょう。

また、同じコミュニティで感染者が出たときは注意が必要です。もしマイコプラズマ肺炎と疑われるような症状が出た場合は病院を受診し、マイコプラズマ肺炎の感染者がいたことを医師に伝えるようにしましょう。

マイコプラズマ肺炎は決して珍しい病気ではありませんし、予後のいい感染症です。しかし、自力で治すのはなかなか難しい病気ですので、無理をせずに病院を受診するようにしましょう。

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