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胃腸炎の感染ルートは?日常生活を見直し胃腸炎対策

      2016/10/19

胃腸炎

突然の吐き気腹痛に襲われて、仕事や勉強どころではない。そんな症状が出たら、おそらくそれは胃腸炎の可能性が高いと思われます。

人間生きていれば、このようなことは何度か経験するものですが、この胃腸炎の原因は様々あって、同じような症状だから同じ原因とは限りません。

今回はこの胃腸炎について、詳しく見ていくことにしましょう。

胃腸炎の症状

胃腸炎は、その名の通り、胃や腸が炎症を起こしている状態です。以下の症状が主なモノとなります。

●腹痛
●下痢
●血便
●吐き気
●嘔吐(おうと)
●食欲不振
●腹部の痙攣(けいれん)
●発熱
●頭痛
●身体のだるさ
●筋肉痛
●脱水症状(下痢が原因)

潜伏期間は数時間から3日程度のものが多いとされています。

原因によって、特徴的な症状が出たり、特定の症状が重症化したりすることがあります。

この中で、特に突然下痢や嘔吐などが発症することを、急性胃腸炎と呼ぶ場合があります。

また、食中毒は、口にした食物が原因で発症する胃腸炎に対して、限定して使われる言葉です。

胃腸炎の原因

胃腸炎の原因としては以下のことが考えられます。

●細菌によるもの
主に大腸菌や黄色ブドウ球菌、カンピロバクター(らせん状の形態を持つ一部細菌の総称)、サルモネラ菌などが原因となるものです。他にも赤痢菌、コレラ菌などが原因となります。大腸菌O157による胃腸炎も、細菌性の胃腸炎の典型症例です。

夏場は、細菌が食べ物で増殖しやすい環境のため、細菌性の胃腸炎タイプの食中毒が増えます。

ウイルスによるもの
ノロウイルスやロタウイルスなどが原因となるものです。冬場の胃腸炎タイプの食中毒は大半がウイルスによるものとされています。

寄生虫によるもの
アメーバ赤痢(赤痢菌とは別物です)やクリプトスポリジウムと呼ばれる、人間の体内に寄生する寄生虫が原因となるものです。

また、以上のような細菌性・ウイルス性・寄生虫性の胃腸炎を総称して、感染性胃腸炎と呼ぶこともあります。対して、以下の原因による胃腸炎は、非感染性胃腸炎と呼びます。

薬剤によるもの
薬の副作用が原因で発症します

アレルギーによるもの
小麦粉などに含まれるグルテンや、牛乳などの乳製品に含まれるラクトースに対してアレルギーがある場合、胃腸炎を発症することがあります。

毒素によるもの
鯖などに含まれるヒスタミンや一部のフグ毒などで発症します。食中毒の一種と言えますが、毒素そのものが最初から原因となる点で、細菌性やウイルス性の胃腸炎とは違います。

神経や精神的問題によるもの
ストレスや緊張などで胃腸炎を発症する場合があります。胃酸過多や腸の動きが悪くなることが原因です。

慢性的な病気の症状として出るもの
クローン病や潰瘍性大腸炎
感染性ではない炎症性の腸の病気で、慢性的な腸炎を発症します。症状が収まることはありますが、完治はしないものとされています。

リウマチなどの自己免疫疾患と呼ばれる病気によるもの
免疫系の病気によって発症する病気の中には、胃腸炎の症状を伴うものもあります。

暴飲暴食
いわゆる食べ過ぎや飲み過ぎが原因となるものです。

胃腸炎かな? と思ったら

下痢や腹痛、吐き気や嘔吐など、胃腸炎と思われる症状が出た場合、おおむね時間経過と共に自然治癒するものが多いですが、やっておくべきことが幾つかあります。

まず下痢や嘔吐をしている場合です。下痢や嘔吐自体に、原因となった細菌やウイルス、物質などを排出する作用もあり、初期段階では無理に止めない方が良いとされています。

但し、脱水症状に陥る可能性があるため、出来れば経口補水液で補給します。それが手元にない場合、水1リットルに対して、塩3gと砂糖40gを混ぜて自作することも可能です。

無理に飲んでもすぐに体外に出てしまいますので、脱水症状にならない程度で、少しずつ回数を分ける方法で構いません。

食べ物は極力取らないようにしましょう。

また、身体を温めることも重要となります。

腹痛や吐き気程度のみの場合には、最初から痛み止めや吐き気止めを服用することも可能ですが、実際に下痢や嘔吐が続いている場合には、ある程度収まってからの服用にしましょう。

ある程度症状が治まってきたら、おかゆなど、消化の良い少量の食事で栄養補給も行います。水分もしっかりと取るようにします。

このようにして、病院に行く最低限の体力が付くまで安静にします。

但し、症状が重い症状が続く場合には、応急処置や家庭での治療では足りない可能性が高く、すぐに病院へ行くことが重要です。

特に血便性の下痢などでは、すぐに病院へ行くべきです。

胃腸炎の治療法

一般的に、胃腸炎は適切な水分補給と食事制限で自然治癒しますが、症状が重い場合には、医師の判断で点滴によって水分や栄養補給を行います。

状況に応じて吐き気止めや整腸剤が使用されますが、前述した理由により、下痢止めは余り使用されないようです。

細菌性の胃腸炎の場合には、抗生薬が使用される場合があります。

胃腸炎の予防法

胃腸炎の予防法としては、原因に応じて変わってきます。

感染性胃腸炎であれば、食物を出来るだけ清潔な状態で調理(出来れば加熱調理)し、長期間保存せず、保存する場合には冷蔵庫を使うことなどで予防します。

また外出した場合や調理時、排泄物を処理した場合など、手をしっかり洗うだけでなく、使用した道具なども、アルコールや加熱により殺菌する必要があります。

ウイルス性の胃腸炎の中には、ノロ・ロタウイルスのように空気感染する場合がありますので、吐瀉物などの処理の際にはマスクなどをして感染予防します。

また処理時にはアルコールではウイルスが死なないので、塩素系の漂白剤などを用いる必要があります。

必然的ですが、食中毒の予防と重複することが多くなります。

非感染性胃腸炎の場合、ストレスを溜めないことや暴飲暴食をしないこと、副作用をもたらす薬剤を使用しないことや量を減らすことなどが挙げられますが、原因がよくわからないことも多く、症状が収まらない場合には、病院へ早期に行くことが無難でしょう。

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