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つらい鼻詰まりは進化の証?!鼻中隔弯曲症って?

      2017/01/18

鼻中隔弯曲症

鼻づまりがなかなかよくならない…気づいたらまた鼻がつまっている…などといった症状がある方は、もしかすると鼻中隔彎曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)の疑いがあるかもしれません。

鼻中隔彎曲症は自分では判断がつきにくく、そのまま放っておくと鼻づまり以外の症状を引き起こす可能性もあり、生活の質の低下の原因となります。もしかしたらと思ったら、医師の診断を受けましょう。

鼻中隔弯曲症の症状

鼻中隔とは、鼻腔の内部を左右に仕切っている骨のことを指します。成人のほとんどは、鼻中隔が左右どちらかに多少は曲がっています。しかし、これが過度に曲がっていると、鼻腔が狭くなり、鼻閉塞(鼻づまり)の大きな原因となります。

その他の症状としては、頭痛、肩こり、鼻血、嗅覚障害などがあり、慢性的な副鼻腔炎(ちくのう症)を併発することもあります。また、鼻呼吸が困難になることで必然的に口呼吸になり、それがいびきの原因にもなります。

鼻は元々、呼吸をする際に細菌などのフィルターの役目をしていますが、それが口呼吸になることで口から直接細菌を取り込むことになり、扁桃炎になったり風邪を引きやすくなったりします。

アレルギー性鼻炎や慢性鼻炎と併発している場合、鼻中隔彎曲により鼻腔が元々狭くなっているため、鼻腔内の粘膜が大きく腫れた際にはひどい鼻づまりなどの症状が現れます。

鼻中隔弯曲症の原因

鼻中隔は鼻中隔軟骨、篩骨(しこつ)正中板、鋤骨(じょこつ)の三つの骨から構成されています。一般的には普通の骨より軟骨の方が成長スピードが早いため、その三つの骨の成長バランスが崩れて鼻中隔が曲がったり歪んだりします。

鼻中隔は思春期頃までに盛んに成長を繰り返すため、鼻中隔彎曲症とちゃんと診断されるのは成人してからとなります。他には顔面の外傷や鼻骨骨折の後にも鼻中隔彎曲の症状が見られることもあります。

鼻中隔が彎曲するのは二足歩行の動物に特有のものだといわれています。二足歩行動物の脳は前面に出ており、その重さが鼻を圧迫して鼻中隔彎曲の要因になったと考えられています。

鼻中隔弯曲症かな? と思ったら

鼻中隔彎曲症の疑いがある場合は、鼻腔が狭くなっている状態ですので、鼻の中には細菌などが溜まりやすくなっています。そのため、自身で鼻うがいをするなどして常に鼻腔内を清潔に保つように心がけるとよいでしょう。

また、鼻づまりがひどいからといって市販の点鼻薬を繰り返し使うのは注意が必要です。

鼻中隔彎曲症そのものには点鼻薬の効果は薄いかもしれませんが、鼻炎で粘膜が腫れている場合は一時的に鼻腔を広げてくれます。これは点鼻薬に血管を収縮させる成分が含まれているから。それが自律神経へと作用して鼻腔内の粘膜の腫れを弱め、鼻が通るようにしてくれるのです。

しかし長期的に点鼻薬を使用することにで、自律神経の働きが鈍くなり、やがて点鼻薬も効かなくなってしまいます。そして慢性的に鼻腔内の粘膜が腫れた状態となってしまいます。

大切なのは、なるべく早く医師の診察を受けることです。鼻中隔彎曲症は外から見ただけではなかなか判断ができません。CTなどを撮って鼻腔内の状態を診れば鼻中隔の状態や粘膜の状態も分かりますので、それをもとに適切な処置を受けることをおすすめします。

鼻中隔弯曲症の治療法

鼻中隔彎曲症は、手術をすることが効果的です。手術で曲がった鼻中隔の軟骨を取り除くことにより、鼻腔を広げて鼻づまりを緩和させます。

手術は入院して行う場合と、日帰りで行う場合があります。入院する場合は全身麻酔で行われることが多く、術後の経過を診ながら10日前後で退院となる場合が多いようです。

日帰り手術の場合は、ガーゼに麻酔薬を浸してそれを鼻に詰めていく方法の部分麻酔で行います。どちらの場合も直接鼻の穴から手術器具を挿入して、鼻腔内の粘膜を切開して曲がっている軟骨を取り除きます。

鼻閉塞の原因が鼻中隔彎曲症だけでない場合は、鼻腔内の肥大した粘膜を切り取る、下鼻甲介切除術(かびこうかいせいじょじゅつ)や鼻水を出す神経そのものを切除する、翼突管神経切除術(よくとつかんしんけいせいじょじゅつ)なども一緒に行う場合があります。

術後は鼻からしばらく出血があるためにガーゼを詰めます。必要に応じて鼻うがいなどの洗浄を行い、医師の経過観察などを受ける必要があります。日帰り手術は全身麻酔ではないことや入院費用がかからないため、費用面では比較的安く受けられます。

また、翌日から仕事に行けるなどの早期復帰のメリットもあります。しかし一方でこの手術では術後に大量出血などが起こる可能性も稀にあるために、早急に対応してくれる入院手術の方が、アフターケアの面では安心できるでしょう。

また、入院で手術を受ける場合は高額医療制度などを利用することにより、実際に支払う治療費を抑えることもできます。

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