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無理な筋トレは避けよう!神経にも影響する頚椎椎間板ヘルニア

      2017/01/18

無理な筋トレは避けよう!神経にも影響する頚椎椎間板ヘルニア

 

ヘルニアと聞くと、大体の方は腰のヘルニア(腰椎椎間板ヘルニア)を思い浮かべるかもしれません。

しかしながら、脊椎と呼ばれる、いわゆる背骨にあたる首から骨盤に至るまでの全ての骨のつなぎ目には、椎間板と呼ばれるクッションの役目を果たす軟骨があります。

その椎間板が正常な位置からずれる(飛び出す)ことで、発症するのがヘルニアであり、腰だけでなく、脊椎の首の部分に当たる頚椎で発症することもあるのです。

そして、その症状が頚椎椎間板ヘルニアと呼ばれるものです。ここでは、その頚椎椎間板ヘルニアについて詳しく見ていきたいと思います。

頚椎椎間板ヘルニアの症状

頚椎椎間板ヘルニアの主な症状は、症状が出る身体の部位ごとに以下のようになります。

頭や顔
後頭部や側頭部の頭痛、眼の痛み、耳鳴り、めまいなどの症状が出ます。

首や肩
首の後方部から背中や肩、前胸部にかけてビリビリ・ピリピリとしたような痛みや違和感、凝るような症状が出ます。

腕や手
しびれやビリビリ・ピリピリと言った痛み、握力の低下、腕の筋肉の萎縮、背中の痛みなどの症状が出ます。

下半身
歩行障害、足のつっぱり、排尿困難(失禁、コントロール不能)などの症状が出ます。

頚椎椎間板ヘルニアの原因

原因について見て行く前に、まず頚椎やその周辺部について説明させていただきます。

頚椎は、頭蓋骨に近い方から第一頚椎、第二頚椎と、首の下の方に下がるに連れて順番も下がり、第七頚椎までの計7つの骨の部分で構成されています。

そして頚椎は、身体の腹側にある食道と背中側にある、神経の束のようになっている脊髄に挟まれる形で位置しています。

また、脊髄の神経から左右の手や腕に向けて別れる幾つもの神経(運動神経や知覚神経)の分岐である神経根と呼ばれる部分も、頚椎の両側直後に位置しています。

さて、頚椎椎間板ヘルニアでは、頚椎の椎間板が正常な位置から飛び出してしまうことは既に説明しました。

この飛び出しによって、神経根や脊髄の部分が圧迫を受けることで、頚椎椎間板ヘルニアの症状が出るのです。症状の程度や重さは、この圧迫の程度によって変わってきます。

更に、どこの頚椎間で椎間板ヘルニアが発症しているかによって、神経根・脊髄の圧迫部位も違ってくるため、影響を受ける発症部位や症状も違ってくるのです。

当然、片方の神経根が圧迫される場合は、そちら側の手や腕に、両方の神経根が圧迫された場合には両手・両腕に症状が出ます。

具体的には、第三頸椎より上でヘルニアを発症して、その周辺の神経根を圧迫した場合、頭から首にかけて症状が出ます。

第四頚椎から第七頚椎にかけてヘルニアを発症し、それが周辺の神経根を圧迫すると、腕や手に症状が出ます。

ヘルニアが、脊髄そのものを圧迫した場合には、脳から続く大元の神経ですので、下半身にも影響が出るだけでなく、各神経根の分岐点との比較で、その脊髄の圧迫箇所より下にある神経根が関係する腕や手の部位に、運動能力を中心に影響が出ます。

頚椎椎間板ヘルニアかな? と思ったら

椎間板ヘルニアの可能性がある症状を自覚したら、出来るだけ早くに病院へ行くことをお勧めします。

というのも、放置しておくと、場合によっては症状が進行し、手や足に痛みや痺れなどの症状だけでなく、上手く動かないと言った運動障害に発展するおそれがあるからです。

具体的には、整形外科に行く必要がありますが、頚椎の場合、脳神経外科でも構いません。

ただ、症状がそれほどでもない場合や応急処置として、病院に行く前までにやっておくべきことがあります。

出来るだけ首を動かないように安静にして、特に首を反らせるような動きは絶対にしないことです。圧迫が悪化する可能性が高くなり、症状が悪化する原因となります。

頚椎椎間板ヘルニアの治療法

頚椎椎間板ヘルニアは、症状がごく軽度の場合、放置しておいても完治することがあります。飛び出した軟骨部分が、時間経過で体内に吸収されるからです。但し、圧迫により神経が壊死してしまった場合には、元に戻りません。

いずれにしても、ヘルニアの程度(神経の圧迫度合い)や発症した年齢(回復能力に違いが出るため)によって、完治する場合から後遺症が残る場合まで、様々な状況が考えられるのです。

そして治療法としては、保存療法手術療法があります。

まず幾つかある保存療法から見てみましょう。保存療法は、基本的にヘルニアそのものの治療ではなく、それにより発症している神経系の症状を緩和したり取ったりしようというモノです。

つまり、ヘルニアによる神経への圧迫が少なく、それ自体は放置しておいても、時間が経てば自然治癒するので問題はないと言う場合に選択されます。

薬剤投与
薬で痛みや痺れを止めます。鎮痛剤や消炎剤、痺れにはビタミンBが投与されます。

牽引
首を引っ張ることで症状を緩和しようという治療です

コルセット
首を固定することで、症状の悪化を防ぎます。

マッサージや温熱療法
首周辺の筋肉の緊張を取り、痛みやこり、違和感を緩和します。

ブロック注射
ヘルニアにより発症している神経の炎症を抑えて痛みを取るというものです。

最後に手術療法です。

手術をすることで、頚椎のヘルニアを除去しないと、症状が悪化したり、自然治癒の前に神経に大きな後遺症が残りそうな場合、運動障害が出ている場合に行われます。

手術後も完治せず、後遺症がある可能性が高いので、その場合には、リハビリなどで運動機能を回復する必要があります。

基本的に保存療法を第一に考え、最後に手術療法という選択になります。神経系ですので、出来れば手術は行わない方が良いという考えに基づきます。

頚椎椎間板ヘルニアの予防法

予防法としては、以下のようなことに注意しましょう。

●首を無理にそらさない。首を無理に左右に動かさない

●首や肩の筋肉のストレッチなどを行い、不自然な状態で筋肉が固まらないようにする

●首や肩の筋肉のトレーニングを行う。特に不要な負荷が掛からない水中歩行などが良い

●猫背や首を前にした姿勢などを取らず、良い姿勢を保つようにする

●頚椎に合った枕を選ぶ

基本的には、頚椎の椎間板が飛び出さないように、不必要な負荷を出来るだけ掛けないという点を抑えましょう。激しいスポーツは避け、トレーニングも、やり過ぎないようにします。

その上で、首や肩の筋肉のストレッチやトレーニングによって、頚椎が適切な状態を保てるようにすると、頚椎がヘルニアになる可能性はかなり減ります。

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