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年に4回以上高熱を出す人はアデノイド増殖症のおそれあり!

      2017/01/18

年に4回以上高熱を出す人はアデノイド増殖症のおそれあり!

アデノイド増殖症は、鼻腔の奥にある咽頭扁桃(アデノイド)が異常に肥大して気道を塞いでしまう病気です。気道が塞がれることにより、慢性的な鼻詰まりになり、副鼻腔炎や中耳炎になりやすくなります。

通常は3歳ごろから増大し、6歳ごろをピークに大きくなるアデノイドですが、10歳ごろまでに次第に委縮していきます。

肥大そのものは心配するものではありませんが、アデノイドが大きくなりすぎたり、ウィルスなどに感染して炎症を起こすことで様々な症状が現れてくると、治療が必要となることがあります。

アデノイド増殖症の症状

アデノイド増殖症の症状は、主に幼少期の子どもに見られます。

まずは、鼻詰まりや鼻水、いびきなどの鼻の症状が現れます。乳児では哺乳がうまくできず、栄養障害の原因となることもあります。鼻の奥が塞がれるので常に口呼吸になり、アデノイド顔貌症と呼ばれる、独特な顔つきになってしまうこともあります。

咽頭は中耳ともつながっているので、アデノイドが肥大することで、滲出性中耳炎にもなりやすくなります。その結果、難聴になることもあるので注意が必要です。

さらに症状が進行すると、夜間の呼吸が妨げられることで、睡眠時無呼吸症候群の原因になるともされ、昼間も注意散漫になったり、集中力がなくなったりします。

こうした重症の呼吸障害が長く続くと、心臓に負担がかかり、肺高血圧症や心不全などの危険な合併症を引き起こすこともあります。
また、アデノイドに炎症があると、風邪の時などに高熱を出しやすくなります。

年に4回以上高熱を出す場合、アデノイド増殖症の可能性があります。

アデノイドとは

そもそもアデノイドとはどういうものなのでしょうか?

アデノイドは咽頭扁桃ともいわれる、リンパ組織の一つです。呼吸によって鼻や口からウィルスや細菌が体に侵入するのを防いだり、病原体に対する免疫を作る役割をしており、口蓋垂(のどちんこ)の両側にある口蓋扁桃(扁桃腺)に対し、アデノイドは鼻腔と喉の奥のつなぎ目に位置しています。

扁桃腺と違って目で確認することはできません。アデノイド増殖症が疑われる時は、小児科では検査や治療ができないため、耳鼻咽喉科で診察を受ける必要があります。

アデノイドは3歳ごろから生理的に増殖、肥大していき、6歳ごろをピークに徐々に小さくなっていき、大人になるとほとんど表面から見てもわからないくらいになります。

そういったこともあり、アデノイド増殖症は子どもに多い病気で、大人がなることはあまりありません。

アデノイド増殖症の原因

アデノイド増殖症の原因ははっきりしていませんが、次のようなものが考えられます。

生まれつきアデノイドが異常に発達しているなどの先天性のもの、免疫機能による繰り返しの炎症によるもの、アレルギー、ホルモンバランスの乱れなどです。

小児に多い病気であるため、ほとんどの場合が免疫機能が不完全なことで起こると考えられます。頻繁に風邪を引き、その都度アデノイドが炎症を起こして肥大することを繰り返すうちに、肥大が慢性化してしまうのです。

アデノイド増殖症の治療法

風邪やインフルエンザなどで一時的にアデノイドが肥大している場合には、抗生剤や消炎鎮痛剤を服用します。

慢性的なアデノイド肥大の場合、合併症があるかないかで治療法が変わってきます。

中耳炎を頻繁に繰り返す、年に4回以上高熱を出す、ひどいいびきや睡眠時無呼吸症候群などの合併症がないのであれば、ステロイド点鼻薬などで対処し、成長するにつれてアデノイドが消失するか経過を観察します。

ただし、小児であっても前記のような合併症を伴う場合には、外科手術で肥大した組織を切除する場合があります。手術は入院した上で、全身麻酔で行います。

1時間未満の比較的簡単な手術で、口の中から行うため、体の外側に傷は残りませんが、感染症予防の点滴を打つ必要などから、1週間程度入院することになります。

手術後の痛みは比較的軽度ですが、食べ物を飲み込む時などに痛みが生じます。痛み止めを使いながら柔らかい食事から始め、徐々に通常食に戻していきます。

手術後はいびきや口呼吸が劇的に改善され、日中ボーッとすることも頻繁に高熱を出すこともなくなるようです。アデノイドを切除してしまうと感染症にかかりやすくなると思われがちですが、鼻や喉にある他のリンパ組織が代役を果たしてくれるので、そのような心配はいりません。

アデノイド増殖症を予防する方法は特にありませんが、鼻水や鼻詰まりを単なる風邪と軽く見て放置しないこと、長引くときは耳鼻咽喉科を受診して悪化させないようにすることが大切です。

ウィルスや細菌が体内に侵入するのを防ぐためにも、うがいをこまめに行う、マスクをするなどして日ごろから喉を守るようにしましょう。

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