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虫垂炎(盲腸)を予防するための9つのポイント

      2017/01/18

虫垂炎(盲腸)を予防するための9つのポイント

虫垂炎は一般的には盲腸という名で知られています。盲腸になった経験がある人もまわりにいらっしゃるかもしれませんね。

虫垂炎は、突然起こる右下腹部の腹痛の症状と思われがちですが、必ずしも右下腹部に痛みが起こるわけではありません。

虫垂がある限りは、誰にでも起こり得る病気です。今回はそんな虫垂炎について詳しくみていきましょう。

虫垂炎の症状

胃の周辺、へその周辺の腹痛、そして、吐き気や嘔吐の症状がみられます。吐き気が治まった後に右下腹部に痛みが移行するといわれていますが、一般的な症状がみられる人は虫垂炎になった人の半分程度で、腹部全体の痛みを訴える人も多くみられます。

動くことで痛みが増し、仰向けで寝ることでも痛みが強くなるため、お腹を抱え込むようにして二つ折りの姿勢になり、うつ伏せや横向きの姿勢をとることがみられます。

腹部を押して圧を加え、手を放した時に痛みが強くなる(反跳痛)のが特徴で、時に38℃台の発熱や便秘、ガスがみられることもあります。

血液検査や超音波検査、腹部X線検査、腹部CT検査などを行うと、炎症値(CRP)の高値、白血球の増加と減少、虫垂の腫れ、虫垂内の糞石などがみられます。

腹痛を放置していると、炎症が進行し、虫垂が破裂するとお腹の中に感染した腸の内容物や膿が飛び散り、腹膜炎や敗血症などの重篤な症状を引き起こすこともあります。

腹膜炎を起こすと腹部全体に強い痛みが生じ、腹筋が緊張して硬くなります。虫垂炎の炎症を抗生剤で抑えた経験がある場合は、症状が慢性化して、小さな炎症を繰り返すこともあります。

慢性虫垂炎の場合は、急性虫垂炎の様に激しい腹痛ではなく、時々腹痛が起こる程度で、繰り返す虫垂の炎症で虫垂と腸などの癒着が起こっている場合もあり、大きな炎症や症状が見られないために、なかなか発見されないこともあります。

虫垂炎の原因

虫垂に硬い便の塊や、魚の骨、果物の種などの異物などが詰まることにより、細菌感染を起こして虫垂に炎症が生じて起こるとされています。

虫垂に炎症が起こったまま放置していると、虫垂に穴が開き、中の膿や感染した内容物が腹腔内に飛び散って、腹膜炎を起こします。

虫垂から腹腔内に露出した膿や細菌が血液内に入って全身に回ると敗血症を起こして敗血症ショックという命に関わる状態となります。女性の場合、卵巣や卵管に細菌が入ると不妊症の原因となることもあります。

虫垂炎の治療法

明らかな虫垂の腫れがみられる場合、虫垂が破裂して腹膜炎がみられる場合には手術によって、虫垂の切除が行われます。

以前は開腹手術が主流でしたが、現在では腹腔鏡下手術によって、お腹の傷も小さな傷が1~2個程度で済み、患者への身体の負担も少ないので、入院も1週間以内の短い期間で済みます。

腹腔鏡下手術は全身麻酔下で行われ、激しい癒着や腹膜炎を起こしている場合、虫垂に穴が開いている場合は除き、虫垂の切除だけであれば1~1.5時間程度で終えることができます。

術後は、虫垂を切除した痛み、腹部の術創の痛みがあるので、痛み止めの点滴や服用を行います。術後の腹腔内の癒着が起こることを防ぐため、早期から離床、歩行を開始します。

次の日の昼より普通食となり、トイレも歩いて行くようになります。虫垂炎の炎症の程度が軽い場合や明らかな虫垂の腫れが認められない場合は、抗生剤の服用や点滴で炎症を抑え、経過観察することもあります。

抗生剤で症状を抑えた場合は、再び炎症が起こって腹痛がみられることも多く、再発を繰り返す場合は、虫垂の切除術を行います。

虫垂炎予防のための9つのポイント

・腸内環境を整え、便秘を解消すること。
・食事はよく噛んで暴飲暴食をしないこと。
・果物の種や魚の骨などは取り除いて食べること。
・日頃から水分をしっかりとること
・適度な運動を行うこと。
・過度のストレスを溜めないこと。
・フライや天ぷらなどの油ものは控え、食物繊維をしっかりとること。
・夜更かしをせず、睡眠をしっかりとること。
・規則正しく、バランスのとれた食生活を送ること。

糞石の他にも、風邪などのウィルス感染が起こった場合に、虫垂に炎症が起こって生じる場合もあります。特に、痛みの症状が強く出にくい高齢者や妊婦、痛みを言葉で上手く表現することのできない小さな子供は、腹痛がみられた場合には放置せず、すみやかに受診することも大切です。

虫垂炎の手術後は、腸の癒着が起こりやすく、腸閉塞が起こりやすくなるので、手術後の腹痛の症状にも注意して過ごすようにしましょう。

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