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日頃の子どもとのコミュニケーションで成長痛の早期発見を

      2016/10/19

成長痛

「成長痛」とは、成長期の子ども特有の疾患で、かかとや膝などに痛みを伴う病気の総称です。

成長痛は、医学的に明確な病気の定義はありません。「オスグッド病(膝の骨端症)」と混同しがちですが、正確には別の病気です。

成長痛の症状

2~6歳ぐらいの幼児の場合、以下のような症状が現れます。
・夜になると膝や脛(すね)の痛みを訴えるが、翌朝になると何事もなかったように動き回っている。
・痛みが長時間続くことはなく、さすってあげたり抱っこしてあげたりすると痛みが治まる。

幼児から中高生ぐらいの子ども全般に現れる症状は、以下のようなものです。
・夕方から早朝にかけて膝に痛みが生じる。
・かかとに痛みが生じる。
・股関節や太ももの付け根に痛みが生じる。
・足の甲に痛みが生じる。

子どもが痛みを訴える部位で一番多いのは膝です。子どもが膝の痛みを訴えたら、成長痛の可能性があります。

成長痛は月に1~3回ほど起こり、1~2年ほど続くことが大半です。

成長痛の原因

成長痛の原因は医学的には不明です。かつては、多くの成長期の子どもに症状が現れることから、急激な骨の成長が原因だと言われていました。

現在では、成長痛と骨の成長は無関係であるとされています。子どもは成長して当たり前なので、成長が痛みの原因になるのであれば、全ての子どもが成長痛を訴えることになります。

子どもは活発に動きますが、まだ十分に身体が発達していないので、疲れが溜まってしまいます。それが痛みの原因の一つと考えられています。

成長期にある子どもの骨にしか存在しない骨端線(こつたんせん)の成長も、成長痛の原因になると考えられています。

成長期の子どもは、骨端線が急速に成長しています。成長している過程で、骨端線に何かしらの痛みが生じることが痛みの原因になっているのです。

急速に骨が成長することにより、筋肉が引っ張られます。これによって、骨と筋肉の結合部分に炎症などが起こることも、理由の一つであると考えられています。

「骨端症」の場合は、成長期特有の「骨端のもろさ」が原因で発症するケースがほとんどです。骨端は、骨と比べると柔らかい軟骨組織で形成されているので、骨端への負荷が大きいと炎症を起こすことが多々あります。

骨端症は、バスケットボール、バレーボール、サッカーなど、ジャンプやキックの動きが多いスポーツをやっている子どもや、骨の成長が著しい10~15歳ぐらいの子どもに起こることが大半です。

子どもの成長痛を知るために

子どもの成長痛を知るためには、成長痛の正しい知識を知り、日ごろから子どもとのコミュニケーションを取ることが大切です。

低学年の子どもは、体育の授業やスポーツの習い事などで運動量が増えるので、かかとや膝の痛みを訴えることが多くなってきます。

低学年の子どもに起る運動による痛みは、成長痛のケースは少なく、軟骨の炎症による骨端症である場合が多くなります。

低学年の子どもに起るかかとの痛みも骨端症の一つで、「踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)」、別名「シーバー病」といいます。

原因不明の痛みを親に子どもが訴える裏には、“かまってほしい”という気持ちが隠れている場合が少なくなりません。

・幼稚園や学校で嫌な出来事があった。
・弟や妹が生まれた。
・親が働いていてコミュニケーションを取れない。

このような場合に、かまってほしくて痛みを訴えることがあります。

成長痛の治療法

成長痛は、病院で診断してもらっても異常なしと言われることが大半ですが、子どもが足の痛みを訴えたら、何はともあれ病院で診断してもらうことが先決です。

痛みは成長痛によるものと診断された場合、治療法はありません。自然に痛みは治まっていくので、積極的な治療を施さない方針の医師も存在します。

ですが、たびたび再発するようなら手術することもあります。

成長痛の予防法

成長痛のなかで最も多い、膝の成長痛(オスグット病)の予防法には、以下のようなものがあります。

・運動前にウォーミングアップをする
・運動した後に膝を5分ほど氷で冷やす(アイシング)
・さするように大腿部をマッサージする(入浴時が効果的)
・運動前と運動後にストレッチをする

身体が成長しきっていない中学生ぐらいまでは、膝に大きな負担を掛けないために、深い屈曲をしないようにします。深くお尻を落とすスクワット、うさぎ跳びも避けます。膝に負担を掛ける和式トイレの使用を避けることも、成長痛の予防になります。

自宅でできるケア

幼児の成長痛の場合は、母親の適切なケアによって、痛みを和らげたり安心させたりすることができます。幼児の成長痛を和らげるのは、母親の対応次第といっても過言ではありません。

成長痛が起こったら、完全に痛みがなくなるまで安静にしていることが大切です。

無理をしてしまうと、将来に影響してしまう恐れがあります。アイシングしたり湿布を貼ったりといったケアをしながら、絶対安静を心掛けましょう。

ストレッチや屈曲は、膝に痛みがある場合は絶対にしてはいけません。ストレッチは痛いぐらいがちょうどいいと言われますが、痛みを我慢して無理に伸ばしてしまうと、筋肉や毛細血管が損傷し、逆に筋肉が硬くなってしまいます。

痛みがあるのにストレッチをすると、余計に痛くなってしまう場合があるので注意してください。完全に痛みがなくなるまでは、十分に膝を休めることが大切です。

膝に痛みがある場合は、テーピングが効果的です。動きやすくなったり運動に差支えなくなったりといった効果が見込めます。

テーピングは、怪我の予防や再発を防止する目的以外に、成長痛にも効果を発揮します。ここでは、膝の成長痛のケアに効果的なテーピングの仕方を説明します。

テーピングには、伸縮テープとホワイトテープを使用します。伸縮テープは、皮膚の伸び率に近いもの。ホワイトテープは、粘着力が強いものが使い勝手がいいのでおすすめです。

まず、膝下の痛い部分を覆うようにテープを貼り、内側からお皿の外側を通って、太ももの真ん中あたりまでテープを貼ります。テープのテンションが強すぎると、膝が曲がらなくなるので、強く巻き過ぎないように注意してください。内側も同様にテープを貼ります。

ホワイトテープで、お皿と痛みがある部分の間を膝の内側から1.5周ぐらい巻き付けて、膝の外側まで貼ります。これで、成長痛に効果があるテーピングの完成となります。

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