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小指や薬指がしびれる…それは尺骨神経麻痺かも

      2017/01/18

尺骨神経麻痺

尺骨神経麻痺は野球や柔道などのスポーツをしている人や事故で肘の骨折や脱臼をしたときに生じてくる病気です。前腕の2本ある骨の内、小指側にある細い方の骨のそばを走る尺骨神経にダメージがおよぶことで小指や薬指の麻痺がみられるようになります。

今回は尺骨神経麻痺について詳しくみていきましょう。

尺骨神経麻痺の症状

尺骨神経麻痺は手の小指側を支配している神経である尺骨神経がなんらかの原因によって麻痺することによって引き起こされます。主に以下のような症状が現れます。

・小指と薬指、手の甲の小指側のしびれ
・触っても感覚が分かりにくい感覚鈍麻
・普通よりも感覚が鋭く伝わる感覚過敏
・ピリピリ、ジンジンといった痛み

また、尺骨神経は手のひらと小指、薬指の筋肉の運動も支配しているので、小指と薬指が曲げにくくなったり、手のひらを握ること、指を細かく動かしづらくなってしまいます。

親指と人差し指で丸を作るようにくっつき、中指、薬指、小指の第三関節が伸びたままで第一関節、第二関節が軽く屈曲して、鷲の足のようにみえる鉤爪(鷲手)変形もみられることがあります。

尺骨神経は肩から小指までつながっている神経なので、どこで神経の損傷が起こるかでも症状の出方は変わってきます。指や手が思うように動かなくなる運動麻痺が生じる場合も、小指側の感覚の障害だけの場合もあります。神経が損傷している部分を触ると周辺に痛みが広がるように感じます。

尺骨神経麻痺の原因

事故やスポーツなどで怪我や骨折をした場合に、尺骨神経が切断されたり、引っ張られたり、損傷を受けることで尺骨神経麻痺が生じることが多くあります。

その他には、ガングリオンなどの脂肪腫などに神経が圧迫されて起こる場合や、肘部管症候による場合があります。肘部管症候群とは、肘にある肘部管が狭くなって、肘部管の中を通る尺骨神経が圧迫される障害です。

主に次のような場合は症状が引き起こされることがあります。

・子どものころの肘の骨折を放置している
・重い物を持つ仕事を長年行なっている
・野球や柔道などのスポーツをしていた

他に肘に負荷が繰り返しかかることで起こる肘の変形(変形性肘関節症)によって、肘関節の軟骨が削れ、骨がトゲの様になる骨棘や、軟骨の一部が剥がれて関節内で浮遊したりして、肘関節間が狭くなって生じます。

肘部管症候群の場合は小指と薬指のしびれの徴候から始まり、次第に指の筋肉が痩せて動かしにくくなって細かい動作ができなくなります。手首の小指側にあるギヨン管の損傷によるギヨン管症候群によっても尺骨神経麻痺は起こります。

ギヨン管症候群では尺骨神経が枝分かれして小指、薬指を動かす筋肉につながっていく際に障害が生じて様々な症状が現れます。

尺骨神経麻痺の治療法

骨折や脱臼、腫瘍による尺骨神経麻痺の場合は手術を行い、圧迫されている尺骨神経を剥離して移動させます。尺骨神経が切断されている場合は神経縫合が行われます。

手術費用は肘部管症候群の手術の場合は1週間程度の入院で8万円ほど、骨折の場合は5~7万円ほどです。

すぐに手術が必要ではない場合は、急性期は安静を保って薬物療法で痛みや炎症の軽減を図ります。急性期が過ぎれば、運動療法を行い、麻痺して動きにくい指の関節可動域訓練や筋トレを行い、動きの回復を目指します。

手術をした場合も、筋肉の萎縮や関節拘縮を防ぐために早期よりリハビリを行います。

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