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食欲減退と疲労感…肝不全は知らないうちにやってくる

      2017/01/13

食欲減退と疲労感…肝不全は知らないうちにやってくる

肝不全はかなり重篤な状態です。というのも、肝臓の機能は人間の生命維持活動にかなり重要で、それがすでに大きく損なわれている状態といえるからです。

ここでは、その肝不全について詳しく見ていきたいと思います。

肝不全の症状

肝不全の主な症状とは以下のようなものになります。

・黄疸(おうだん)
顔や目の色が黄色っぽくなってしまうことです。血液中のビリルビンと呼ばれる成分は、赤血球が分解された時に生成され、肝臓で胆汁の成分となって、最終的に体外へと出て行きます。

ところが肝臓の機能が低下することでビリルビンの排出が機能しなくなり、皮膚や粘膜に蓄積していくことで、このような状態に陥ります。

・腹水
いわゆる、お腹に水が溜まるという症状です。体液の濃度をコントロールするアルブミンという物質が、肝機能の低下で作られなくなり、それが元で、血管から水分が漏れだして腹部に溜まるというものです。

・食道胃静脈瘤破裂
腸から肝臓へと流れる、門脈という血管の血圧が上昇し、それが元で破裂状態になり出血するものです。

・肝性脳症
体内で出来たアンモニアは肝臓で尿素に変換されるのですが、それが肝機能の低下で上手くいかなくなったり、肝臓で行われるアミノ酸の合成や分解、排泄が同様に上手くいかなったりして、それが血液で脳まで運ばれ、脳に影響が出る症状です。通常では考えられない振る舞いや言動を起こしたり、意識障害を起こしたりします。

・腎不全
肝不全が発症することで、腎臓に回る血液量が少なくなり、尿が出なくなってしまいます。

基本的な症状は以上のようなものですが、肝不全の場合、更に慢性肝不全と急性肝不全という症状にも分けられます。

・慢性肝不全
長期間にわたり、緩いスピードで肝臓の機能が悪化していくものです。

・急性肝不全
数日で急速に肝機能が悪化していくものです。劇症肝炎などが典型例となります。

その他にも、以下のような日常に見られる症状が現れます。

・嘔吐や吐き気
・食欲減退
・微熱
・疲労感

肝不全の原因

自分の身体に肝不全の症状と思われるものが現れた場合、消化器科や消化器外科へとすぐに行きましょう。

一般的に肝不全の場合、家庭ですぐにできる、あるいはすぐに必要な応急処置というものはなかなか考えづらいですが、肝性脳症による意識障害を発症した場合、患者を薄暗い部屋で暖かくして休ませるのがいいでしょう。

その際、身体は横向けにし、顎を持ち上げて首を伸ばします。これは舌が気道を塞ぐことを予防して、窒息を防ぐための体位となります。

肝不全の治療法

一般的に以下のような治療が考えられます。

・肝移植
肝不全の治療の最終手段と言えます。正常な肝臓を移植することで、肝臓機能を取り戻します。

生体肝移植やドナーからの移植が考えられますが、なかなか提供者が現れないという現実があり、術後のケアなどハードルの高い方法です。

・人工補助療法
肝不全による肝臓機能の低下で起こる、有害物質の除去と必要な栄養素の不足などを補います。

・食事療法
これは肝不全が改善している状態で行われます。塩分やタンパク質をコントロールした食事を行うことで、肝不全の症状を抑えます。

肝不全の予防法

肝不全の予防法としては、主に以下のことが考えられます

・アルコール飲料の飲みすぎを避ける
・ウイルス性肝炎にかからないように気をつける
・脂肪分の多い食事を避ける
・適度に運動する習慣づける

基本的に肝不全の原因となる肝硬変や脂肪肝を避けること、お酒の飲み過ぎを避けることが、一般的な肝不全の予防法といえます。

 - 肝臓・膵臓・腎臓の病気