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皮膚が赤くなってかゆみがあらわれる、蕁麻疹(じんましん)

      2017/01/27

皮膚が赤くなってかゆみがあらわれる、蕁麻疹(じんましん)

じんましんの概要

じんましんは漢字で「蕁麻疹」と書きます。

人がイラクサ(蕁麻)の葉に触れると出来る湿疹と同様の湿疹が現れるためにこの名前がつきました。

じんましんとは皮膚の一部に赤みを伴う皮膚の盛り上がりが発生し、しばらくすると消えてしまうという症状です。

じんましんは通常激しいかゆみを伴うことが多く、そのかゆみからストレスを感じたり、かきむしってしまうということがあります。

じんましんによく似た症状として湿疹があります。

湿疹の原因としては金属やゴム、洗剤等の化学物質の接触によるアレルギー反応や内服薬の副作用が考えられます。

湿疹はかゆみを伴う赤いブツブツができ、症状が進むと大きな水泡が出来ます。

この症状は少なくとも数日から数週間程度は続きます。

かいてしまうと症状はさらに悪化して、かゆみはどんどん強くなっていきます。

これに対して、じんましんの原因としては食べ物、抗生物質の副作用、植物、虫、感染症、物理的刺激、運動、発汗等様々な理由が考えられます。

食べ物を原因とするじんましんで有名なのがサバやアジなどの青魚やそばアレルギーによるじんましんです。

じんましんが湿疹と違うのは一度症状が出た場合でも30分~数時間すると消えてしまうが、また翌日には発生するというような形で症状が現れては消え、現れては消えというのを繰り返すということです。

じんましんの症状

じんましんの症状としては皮膚の表面に蚊に食われたようなふくらみ、赤みがかったミミズ腫れ、湿疹等が生じます。

また、これらのふくらみや腫れにはかゆみを伴うのが普通です。

また、かゆみとともにチクチクした痛みを感じたり、燃えるような熱さを感じることもあります。

じんましんの特徴はかゆみや赤みだけではありません。

時間がたつにつれてじんましんが発生している部分が大きくなったり、悪化すると痛みを覚えたりと症状が一様ではありません。

ただ、じんましんが発生した時に手で強くかいてしまうと、その後かゆみを伴う赤い範囲が徐々に広がっていくことになります。

また、じんましんは特定の箇所にだけ発生するとは限りません。

じんましんが出来やすい場所は、太もも、股、腹部、おしり、胸の周辺ですが、頭皮、手の甲、足、背中、唇などの体の皮膚であればどこにでも発生する可能性があります。

そして、上でも述べましたがじんましんは30分~数時間すると症状が消えてしまうのが特徴です。

また、大変まれなケースですが、軌道や腸の粘膜が腫れてしまう場合があります。

この場合は息苦しさや下痢などの消化器系の症状も引き起こすことになります。

この場合は危険な状態ですので、病院で必ず診察を受けるようにして下さい。

このようにじんましんの症状はかなり多様なものになります。

ある意味決まった症状がないという事がじんましんの症状の特徴でもあります。

じんましんの原因

じんましんの原因を特定する事は皮膚科の診察でもかなり難しいとされています。

実際、皮膚科で診断されたじんましんの70%以上は原因不明として処理されています。

そして、じんましんの種類には「アレルギー性のもの」と「非アレルギー性のもの」があります。

主としてアレルギー性のじんましんの原因になるのは食べ物や動植物などです。

これらの原因物質が体内に入った時に人間の免疫機能が異物と認識すると、ヒスタミンという物質が放出されます。

このヒスタミンがかゆみを感じる神経を刺激して、かゆみを引き起こします。

これがアレルギー性じんましんのしくみです。

食品全般、蕁麻・ゴム等の植物、ハチ等の昆虫がアレルギー性じんましんの原因になります。

また、抗生剤等の薬が合わなかった事による副作用が原因となる場合もあります。

一方、非アレルギー性のじんましんの原因になるのは摩擦や圧迫、暑さや寒さのような物理的刺激等が原因で起きるものです。

下着による摩擦、バッグの持ち手による圧迫、気温の変化これらがアレルギーの原因になることもあります。

また、心身のストレスが強い人では運動や発汗が刺激になってしまい、じんましんが発生することもあります。

じんましんの診断

上記に記載したようにじんましんの原因を特定する事は非常に難しいことです。

皮膚の状態を見ただけで原因を識別するのは困難であるため、じんましんの原因物質を特定するためには検査が必要になります。

じんましんの検査はじんましんの予防、完治のためには必要不可欠なものです。

じんましんを特定するための検査方法は14通りあり、14通りの全ての検査がセットで実施されることが多くなっています。以下に14通りの検査を記載します。

・1. 問診検査
医師が質問を通して、患者の生活習慣を把握し、そのなかからじんましんの原因を探っていくという検査方法です。

・2. アレルギー検査(免疫学的検査)
アレルギー性じんましんを調べる検査です。
アレルギーの抗体を意味するIgEを数値で表すことができます。
血液を採取して、血液の中にIgEが多い場合はアレルギーによるじんましんの可能性が高いと判断されます。

・3. 血液検査
血液を検査する事で、じんましん特有の白血球数の増加などの血液症状を調べる検査です。

・4. 皮膚スクラッチテスト
アレルギー性じんましんの原因物質を直接皮膚に塗布して反応をみるというテストです。
時間をおいて皮膚が赤くなると陽性と判断します。

・5. 皮内反応テスト
皮膚スクラッチテストが皮膚に原因物質を直接塗布する検査だったのに対して、こちらは原因物質を皮下に注射して反応を見る検査です。

・6. 皮膚パッチテスト
皮膚スクラッチテストや皮内反応テストと同様に、原因物質を皮膚に付けるテストです。このテストではシールを貼り付けて、2~3日後の様子を診断します。

・7. 皮膚描記法
ボールペンの先端のような道具を使用して、原因物質を強く皮膚にこすりつけるというテスト方法です。

・8. 食品選択法検査
食物がじんましんの原因ではないかと考えて行う方法で、じんましんを起こしやすい食品のうち1つを1週間与えて様子をみます。
それを繰り返すことで原因となった食材を洗い出します。

・9. 試験食法検査
絶食を2日間行って、じんましんが止まった場合は食事が原因と判断します。
その後、単品で食事をとってじんましんの原因となった食材を洗い出します。

・10. 温熱負荷検査
熱によるじんましんを調べる検査です。
温水を皮膚につけて、反応を確認します。

・11. 寒冷負荷検査
寒さによるじんましんを調べる検査です。
氷の入ったビニール袋を皮膚につけて、反応を確認します。

・12. 光過敏症検査
日光じんましんを調べる検査です。
日光じんましんを調べるための光線を照射して反応を見ます。

・13. 運動負荷試験
発汗を促すために温度の高いところで運動をさせ、反応をみます。
運動が原因となったじんましんを調べるためのテストです。

・14. スクリーニング検査
じんましんの種類を特定する方法です。
例えば、病巣感染によるじんましんが疑われる場合には、感染巣に超短波を照射したり、マッサージをして刺激を加えたりして、じんましんが悪化するかどうかを診ます。

じんましんの治療方法

じんましんになった時は出来るだけ安静にして過ごしましょう。

温度の低下がじんましんにつながった寒冷じんましんのケースを除いては、じんましんが発生した箇所を冷たいタオル等で冷やしてやるのが効果的です。

血行がよくなるとじんましんが悪化してしまうため、暖めるのはご法度です。

それでも良くならない場合や症状がおさまらない場合は病院を受診することが重要です。

病院では現在あらわれている症状を改善することが一番の目的になりますので、薬物療法を行うことになります。

ヒスタミンの作用でかゆみが発生するのを抑える抗ヒスタミン剤、アレルギー反応を抑える抗アレルギー剤などの薬が投与されます。

薬を飲むと数日で症状が治まる事が多いですが、担当医に指示された期間は飲み続けるようにします。

また、かゆみが激しい場合にはかゆみを和らげる効果が高いステロイド外用剤を用いるのが効果的です。

かゆみを抑える事でかゆみにより感じる心理的ストレスを和らげ、また実際に皮膚をかきむしってしまうとうことを避ける効果があります。

ただ、ステロイド剤は副作用もありますので、1週間以上継続して使用することは避ける事、そして決められた部位以外には塗布しない事を意識しておくのが大切です。

じんましんの対応策

対応策としてはまず上で紹介した14種の検査を受けて、自分のじんましんの原因になっているものが何であるのかを知ることが重要です。

14種の検査を一通り受ける事でじんましんの原因は明確になります。

しかし、14種のテストをうけるのは大変です。

ある程度自分の力でじんましんの原因をつきとめるためにはじんましんが起こる前の1時間の行動をよく思い出す事が大切です。

具体的にはその直前の1時間で何か食べたものはないか、何か薬を飲まなかったか、何か上記に記載したようなじんましんの原因となる行動をとらなかったか等、自分の行動を振り返ってみる必要があります。

振り返ることで何か原因になりそうなものに思いあたった場合には、14種の検査のうちその思い当たった原因についての検査だけ受けてみて、原因を確かめるのもいい方法です。

また、過労やストレス、睡眠不足等で体が弱っているとそれが原因となってじんましんが発生することもあります。

じんましんは疲労が溜まっていることを伝えるために体が出してきたサインの場合もあります。

じんましんが発生した時は最近疲れがたまっていないかを思い起こして、疲れがたまっているようなら早めに休養を取るようにしましょう。

 - Ⅰ型, アレルギーの種類, 蕁麻疹(じんましん)