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睡眠を妨害するほどの激痛…群発頭痛とは?

      2017/01/13

睡眠を妨害するほどの激痛…群発頭痛とは?

群発頭痛は、ある時期に集中して頭痛が起きるところから群発性頭痛と呼ばれています。働き盛りの男性に現れるといわれ、頭痛の中で最も痛みが苛酷です。

片頭痛や緊張性頭痛と違って症例も少ないことがネックで、まだ、はっきりした原因すらも分かっていない状況です。苛酷な頭痛への対処法や薬はないのでしょうか。

今回は、群発頭痛の症状、原因、対処の方法などについて紹介いたします。

群発頭痛の症状

群発頭痛は、目の奥やまわりから側頭部まで頭痛が広がります。

特徴的なのは、目をキリで刺したような痛みが深夜1~3時頃に15分~3時間ほど出ること。決まって片側だけ症状が現れて、目の奥から激痛が走るため、その痛みで目覚めてしまうことすらあります。

目の奥がえぐられるような痛み、眼球の裏で小人が大暴れしているような痛みなどといわれるように、頭痛だけでなく人間が感じる痛みの中でも苛烈を極めるものです。

強い痛みの他には涙が出たり、目が充血したり、鼻水が出たりまぶたの腫れなどを伴うこともあります。ただ、吐き気はありません。発症している時期にアルコールを飲むことで痛みを誘発することも特徴的です。

症状が出る群発期は1~2か月ほど続き、その時期をやり過ごすと頭痛のない時期がきますが、また半年や3年ほど経過すると同じような症状がぶり返すといわれます。

頭痛の時間も深夜が多く寝不足になりますから、家庭的にも社会的責任も担う立場の働き盛りの男性にとって、影響は大きくいろいろな意味で深刻な頭痛です。

群発頭痛の原因

・脳内血管の拡張
群発性頭痛の原因はまだ解明されていない部分もあるのですが、脳内血管の拡張が関係していると考えられています。群発性頭痛については、目の後の血管が拡張して炎症を起こすため、目の奥が痛むと考えられています。

血管が拡張することで自律神経を刺激し、目が充血したり、涙も出てきてしまうのだと推測されているのです。別の研究では、痛みの発生時に脳内の視床下部が活発になることから、痛みの信号が発せられ頭痛が起こってくるという説もあります。

・生活習慣
群発性頭痛は、日常の生活習慣も影響しているといわれ、痛みを発症している群発期にアルコールを飲むと、余計痛みがひどくなります。アルコールの他にも、タバコや、疲労、ストレスなどでも症状が出ます。

また、山登りや飛行機などによる気圧の影響などでも群発頭痛になるリスクが高まる場合があります。

群発頭痛に襲われたら

群発頭痛の期間、自分でできることとしては、それ以上悪化させないために禁酒、禁煙を実行することです。また、群発頭痛に効く可能性があるものとして、自分で手軽にできるものにツボ押しがあります。

群発頭痛に効くツボ

・百会(ひゃくえ)
頭頂部の真ん中、左右の耳をつなぐ線と鼻筋の線が交わったところの少し後にあるツボが百会です。

・風地(ふうち)
首の骨の両側にある筋肉の盛り上がりから1センチ外側が目安。風池は、頭痛によく効くツボといわれています。

・太陽
眉毛と目尻の交差したところにあるツボで5~10回位グルグルと押したりマッサージをするだけ。

ツボの押し方

ツボを押すときにはいきなり力強く押すのではなく、まずはツボの大体の位置を確認しましょう。少し押してみて、ズーンとした重みを感じるような場所がツボです。垂直に親指で押すのが基本です。

力の入れ具合は少し痛いくらいの強さで3~8秒くらい押します。朝と夕の2回が目安。ただ、ツボを押していて頭痛がひどくなったなどという時は、すぐにやめましょう。また、頭痛の症状がひどくつらい時は、ツボ押しはしないほうがいいでしょう。

群発頭痛の治療法

治療法としては、いくつかあります。群発頭痛の痛みは突発的で、いわば発作のようにやってきますし、尋常な痛みではないですから市販の鎮痛薬では間に合いません。そこで、治療に、すぐに痛みを軽減させるという対処方法でアプローチします。

・スマトリプタン皮下注射
治療として一般的なのは、発作時にスマトリプタンという皮下注射を打つ療法です。

ペン型の注射器を太ももに押し付けながら自分で注入します。慣れるまでは戸惑いますが、群発頭痛は発作的に襲ってきますので、自宅で自分でその痛みを軽減する方法として代表的な療法となっています。保険の対象にもなっています。

・酸素吸入
酸素吸入も治療法の一つです。医療用の酸素ボンベからマスクで酸素を15分ほど吸入すると、痛みが和らいでいきます。医療用の酸素ボンベとマスクはレンタルできます。痛みが現れるのが深夜から夜明けという状況も、自宅でのケアを指導される根拠です。

痛みが出たらできるだけ早く吸入することがポイントです。

・交感神経に働きかけて一時的に麻痺させる方法
他には、脳内血管の流れをコントロールする交感神経に働きかけて一時的に神経を麻痺させ、痛みを緩和させるという方法の星状神経節ブロックや、痛みの伝達にアプローチする神経ブロック、また、群発頭痛の原因といわれている三叉神経根の切除などがあります。

群発頭痛の予防法

睡眠を妨げられないために寝る前に薬を飲んで、痛みを予防するという方法もあります。エルゴタミン製剤やトリプタン系薬剤、カルシウム拮抗薬、副腎皮質ステロイドなどを使用し、睡眠中の痛みを防ぎます。

群発時期には、群発頭痛を誘発させる懸念があるため禁酒、禁煙は絶対です。

また、気圧の変化で血管の拡張につながる登山や飛行機の利用についても医師にしっかり相談しておきましょう。群発期間中は不眠になることも多く、それでなくともストレスを抱え、食欲や仕事への意欲も停滞気味になりがちです。

月並みですが、群発頭痛時期でない普段時にも暴飲暴食を控え、できる限り体力を温存して規則正しい生活のリズムとバランスのいい食生活を持続していくということも大切でしょう。

こうした予防法が群発頭痛の発生リスクを軽減してくれるはずです。平時のストレスは、確実に群発頭痛期間の間隔を短縮させます。

発症していない普段の生活でも、イライラしたり怒ったりしないという精神的安定、そして適度な運動、食べすぎ飲みすぎに気をつける生活の規則正しさは、群発頭痛の軽減と密接に関わりを持っているともいえるでしょう。

最後に、群発頭痛に詳しく理解をしてくれる専門の医師を見つけておくということを、予防の一貫として組み込んでおくこともおすすめします。頭痛外来を設置している病院もあります。いざという時に専門相談窓口を備えておくと、心に余裕が生まれます。

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