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新生児涙嚢炎は赤ちゃんの目に涙が浮かび、目やにが溜まる

      2017/01/13

新生児涙嚢炎

新生児涙嚢炎とは、涙が鼻に通る涙腺が生まれつき塞がった状態の赤ちゃんに起こりやすい病気です。

塞がれているため涙が鼻に通って行かないので、いつも涙が浮かんでいたり、目やにがたくさん出るのが特徴です。

病気そのものは視力の発達など影響することはありませんが、いつまでもこのような症状が続くと赤ちゃんも不快でしょうから、気になる症状が見られたら早めに眼科を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。

ですが、自然と治る場合がありますので、目薬やマッサージなどで様子を見ることが多いようです。

新生児涙嚢炎の症状

「涙嚢(るいのう)」目の内側と鼻の間の下瞼に近い部分が腫れて、目やにがたくさん出ます。また、涙嚢部分を圧迫すると、目頭にある涙点という穴から膿が出てくることもあります。

また、「触ると痛がる」「泣いてもいないのに常に目に涙が溜まっている」「目が充血する」などの症状も見られ、片目がけに症状がみられることもあれば、両目に見られることもあります。

新生児涙嚢炎の原因

新生児涙嚢炎の原因は、赤ちゃんが母親の胎内にいるときに涙腺の発達が十分でなかったか、涙腺に膜が張ってしまった事で起こると言われています。

通常、涙は涙腺で作られて眼球の表面を潤し、涙点から鼻涙管という細い管を通って鼻の奥へと流れていきます。しかし、鼻涙管の途中に膜の様なものが残り、塞がった状態のまま生まれてくる赤ちゃんがいます。

本来鼻に流れていくはずの涙が行き場を失い、いつも目に溜まったままの状態となり鼻涙管の中で細菌感染が起こってしまい、目やにが多く出るという症状につながっていきます。

新生児涙嚢炎の応急処置

目やにが溜まっているときは、清潔なガーゼでこまめに拭き取ってあげてください。

なぜならば、目が開けにくいなどの違和感を感じた赤ちゃんが、無意識に目をこすってしまうことで症状が悪化する恐れがあるからです。

また、目をかゆがっている様子が見られたら、清潔なタオルで冷やしてあげると効果的です。ただし、小さい赤ちゃんには保冷材は冷やし過ぎになりますので使用は控えるようにしましょう。

新生児涙嚢炎の検査

赤ちゃんの目にいつも涙が浮かんでいる、目やにで目が開かないなどの症状で眼科を受診すると、まず涙管通水検査が行われます。

目頭にある涙点から生理食塩水を注入し、それが鼻の奥に通っていくかを確認する検査です。

生理食塩水が逆流する場合は、鼻涙管が塞がっている鼻涙管閉塞症であり、さらに膿が多く見られると、新生児涙嚢炎と診断されます。

新生児涙嚢炎の治療法

新生児涙嚢炎と診断されたら、眼科で涙管通水検査を何度か行います。治療としての涙管通水検査なので、水圧で鼻涙管の開通を助けたり、膿の洗浄を行うのが目的です。

抗生物質を処方されることもあり、これを家庭で点眼しながらマッサージを行って様子を見ますが、これらを行っても自然開通が見込めない場合、ブジーという方法で鼻涙管を開通させます。

涙点からブジー針という細い針金を鼻涙管に差し込んで、膜を突き破るという方法です。

外来で局所麻酔で行う短時間の施術ですが、月齢が高くなるにつれて嫌がって暴れることも多いため、出来るだけ低月齢のうちに行った方が良いでしょう。

もし、この方法を行っても開通しない場合は手術を行うこともありますが、基本的に自然治癒することの多い病気なので、手術をするかどうかは医師と相談して決める必要があります。

新生児涙嚢炎は予防できる?

新生児涙嚢炎は生まれつき涙嚢が膜で塞がれている病気のため予防する方法はありませんが、先にも述べたようにマッサージなどで自然治癒することも多いので、それほど深刻に考えなくても大丈夫です。

万一自然治癒せずに手術になっても、それ程痛みを伴うものではありませんし、1歳までに行えば赤ちゃんの治療に対する恐怖も少ないので心配はありません。

しっかりと治しておけば再発することもありませんので、目やにが多い、いつも涙が目にたまっているという症状が見られたら、早めに眼科を受診し、正しいケアを行ってあげて下さい。

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