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脚気は現代でも起こる病気…予防にはビタミンB1を!

      2017/01/13

脚気は現代でも起こる病気…予防にはビタミンB1を!

脚気の歴史

平安時代以降、脚気は上流階級の人々を中心に発生したとされます。江戸時代に入り、白米を食べるようになり、武士や町人にも脚気が広がりました。

やがては地方にも波及し、明治期には中~下層階級に多く見られるようになり、死亡率も高かったようです。年間で1~3万人が死亡していたと推測されています。

大正期以降では、脚気の患者と死亡者を大勢出し、脚気は結核と並んで二大国民病といわれました。

ピークとされる年は1923年(大正12年)で、1000人を下回ったのは、ビタミン剤が広く浸透する1950年代後半でした。1975年(昭和50年)頃からジャンクフードが広がり、減少していた脚気が再び発生。

高齢化社会の時代に入ると、ビタミンB1を含まない高カロリーの輸液投与による脚気の発症も問題視されています。

脚気の症状

・多発神経炎
・むくみ
・心不全

多発神経炎は足先から痺れ始め、膝まで上がってくると、次は指先にしびれが見られるようになります。末梢神経に多く症状が見られ、時間の経過と共に、足のむくみ、動悸、息切れ、感覚の麻痺などの症状が現れるようになります。

脚気が進行すると手足に力が入らなくなり、ひどい場合は寝たきりとなります。このような状態のまま放置しておくと、心不全を起こし、死に至るケースもあるのです。また、膝蓋腱反射で足が反射的に跳ね上がらない場合は脚気の疑いがあります。

他に食欲不振や下半身の倦怠感などの症状が見られます。食欲不振は比較的初期の段階で見られる症状で、倦怠感は全身に現れることがあります。

脚気の原因

ジャンクフードや清涼飲料水、アルコールなどに多く含まれる糖質はビタミンB1によって分解されるため、ビタミンB1が必要不可欠になります。これらの食品や飲み物を摂取しすぎた場合、糖質を分解するためにビタミンB1が使われ、体内でビタミンB1が不足して脚気を引き起こすケースが考えられます。

ビタミンB1は水に溶けやすく、調理の際にその栄養が失われてしまうことが多いのです。

摂取できたとしても体内に吸収されにくいため、また吸収された後も体外への排泄がされやすい特徴があり、実際に摂取できる量としては元の食品に含まれるビタミンB1のおよそ半分くらいです。

ビタミンB1は必要でありながらも不足しやすい傾向にあることも原因の一つと考えられます。

脚気の治療法

脚気の治療法は、ビタミンB1の補充が中心になります。医療機関ではビタミンB1はチアミンといわれます。服用する方法と注射する方法があり、1日におおよそ50~100mgのチアミンを患者に投与する方法が一般的です。

重症の場合であれば、100~1000mgの投与が行われるケースもあります。投与を行ったチアミンが体内で正常に吸収しているか経過を確認するために、血液検査も行います。

妊娠中または授乳中の女性はビタミン欠乏症を引き起こさないよう定期的に検査を実施する必要があります。白米、生肉、エビなどは体内でのビタミンB1の吸収を防ぐため、摂取することを制限する必要があります。

脚気の予防法

脚気を予防するためにはビタミンB1を多く摂取することが必要です。ビタミンB1は、玄米、豚肉、うなぎ、タマゴ、豆類、トマト、オレンジジュースなどに多くに含まれています。

また、体内で吸収されにくいビタミンB1の吸収を高める成分とされるアリシンを多く含む玉ネギ、ニラ、にんにく、ネギを料理の食材に加えると、一層ビタミンB1の吸収が効果的ですので、覚えておきましょう。

また、アルコール飲料はビタミンB1を消費するため、適量で抑えることを心がけるようにします。食事だけで十分なビタミンB1を摂取することは限界があるため、ビタミンB1を含むドリンク剤やビタミン剤を服用することも予防法の一つとなります。

サプリメントを使用する場合は、1日3回の規則正し食事をとった上で補う形として服用するようにしましょう。

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