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鼻毛を抜くだけでも重大な病気になる恐れあり!鼻せつとは

      2017/01/13

鼻毛を抜くだけでも重大な病気になる恐れあり!鼻せつとは

鼻せつ(びせつ)とは、鼻の中にできるおできのことを指します。鼻の中に真っ赤に腫れたおできができて痛い!という経験は一度はあるかもしれません。この鼻せつ、ただのおできと甘く見ていると命に関わることもあります。適切な処置をして大事にならないようにしましょう。

鼻せつの症状

鼻せつはちょうど鼻毛の生えている毛穴の部分が赤く腫れあがります。顔や腕にできる毛嚢炎(もうのうえん)が鼻の穴の中にできた状態です。赤く腫れてからしばらくすると白い膿が患部の中心部に溜まり、その後1~2週間程度で自然治癒します。

軽症の場合はおできができる程度ですが、悪化すると鼻の細胞に炎症が広がって鼻の先まで赤く腫れあがり、触らなくてもズキズキと痛みが走ります。これは鼻の毛穴から周りの細胞に細菌の感染が広がることで生じます。

ひどい時には鼻を中心として顔面まで腫れる顔面蜂窩織炎(がんめんほうかしきえん)になってしまうこともあり、痛みとともに発熱や悪寒を伴います。顔は脳に近いため、他の病気などで免疫力が落ちていたりすると、さらなる重大な疾患につながっていく恐れも出てきます。

鼻の静脈から細菌が脳にまで到達し、海綿静脈と呼ばれる太い静脈に血栓ができてしまう海綿静脈洞血栓症(かいめんじょうみゃくどうけっせんしょう)や血液に細菌が入り込んで全身に流れてしまう敗血症などです。

通常では赤く腫れる程度で治まりますので怖がる必要はありませんが、免疫力が落ちているような場合は悪化する可能性が高いですので、体調の変化に注意するようにしましょう。

鼻せつの原因

鼻の穴は空気中のちりを体の中に侵入させないために、鼻前庭というちょうど小鼻の裏側にあたるところに無数の太い毛が生えています。これで空気をろ過して、肺へ空気を取り込んでいるのです。

鼻前庭には体の皮膚と同じように汗腺や皮脂腺があります。そこに黄色ブドウ球菌という皮膚に存在する細菌が感染してしまうことによって鼻せつになります。

黄色ブドウ球菌の感染の原因は鼻をいじったり、鼻毛を抜くなどして小さな傷ができてしまうことが原因です。また、副鼻腔炎や鼻炎といった鼻の病気にかかっている場合、鼻をかんだりして鼻前庭の部分が傷つきやすいほか、鼻汁にまじって炎症を引き起こしている細菌が鼻前庭まで降りてきます。

その結果、鼻せつを生じやすいですし、炎症を起こしているため、健康な人よりも症状が悪化する可能性があります。また、治っても再び再発する可能背が高いので注意が必要です。

鼻せつかな? と思ったら

鼻前庭に赤い腫れができたら鼻せつの可能性があります。痛みや違和感があるため、ついつい触ってしまいがちですが絶対に触らないようにしましょう。一つだけポツンとできた状態であれば、放置しておいても1週間程度で自然治癒してしまうことが多いです。

ただ、感染が広がる場合もありますので、患部をこすらないように消毒し、患部に化膿止め軟膏などの市販薬を塗っておくと早く治癒します。また、腫れ始めてから2~3日で白い膿が溜まります。自分で針などで破いてしまうと悪化して炎症が広がる場合もありますから、自己判断では破らずにそのままにしておきます。

腫れの範囲が広がってしまって小鼻の部分が腫れあがったり、発熱や頭痛などの症状が出た場合は、速やかに耳鼻科を受診するようにしましょう。

鼻せつの治療法

耳鼻科を受診すると、軽症の場合は患部の消毒後に抗生物質入りの軟膏が処方されます。膿が溜まっている場合は局所麻酔をかけて切開し、膿を取り除く場合もあります。

患部は炎症を起こし非常に敏感になっていますので、優しく消毒し、広めに軟膏を塗れば1週間程度で治癒します。また、炎症が顔にまで広がっている場合は軟膏とともに抗生物質の内服薬が処方されます。

これは血液中に入り込んでしまった細菌を殺すのが目的ですので、鼻せつが治っても処方された抗生物質は全部飲み切るようにしてください。痛みがひどい場合は鎮痛剤が処方されることもあります。

まれに黄色ブドウ球菌でも抗生物質が効きにくいメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が原因の場合があります。MRSAのが原因の場合は抗生物質を服用しても症状が改善しないことがありますので、2~3日経っても症状が軽減しない場合は医師に相談するようにしましょう。

発熱や悪寒といった全身症状が出ている場合は敗血症の疑いがありますので、できるだけ速やかに内科を受診するようにしましょう。

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