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30代の患者も急増中。身近な目の病気「老眼」の症状・治療法

      2017/01/13

30代の患者も急増中。身近な目の病気「老眼」の症状・治療法

このところ目が疲れやすいと感じる事が多くなったり、新聞や本を読んでも以前より読みにくい文字が増えたと感じている人、ひょっとしたら老眼かもしれないと悩んでいませんか。

まだまだ若年層に負けないつもりでも目の機能は少しずつ衰えるものですが、出来るだけ現状維持をしたいのが人情です。

今回は老眼の症状や予防法、についてご紹介しましょう。

 

老眼の症状

老眼の初期症状には眼精疲労や目のかすみ、頭痛や肩こり、吐き気などがあります。

これらの症状はドライアイや緑内障と共通しているため判断を誤る事がありますが、眼科に行って医師の診断を仰ぐ事が大切です。

細かい文字を読みづらくなったり、うす暗い場所で見えにくいといった症状が繰り返されるようになると、日常生活に支障が出てきます。

医師に相談せず自己診断で老眼だと決めつけていると、他の病気があっても改善出来ません。眼科に行って視力検査を受けてから、病名を診断してもらう事が必要です。

検査の際に目がどのような状態か見てもらいましょう。

老眼の原因

目で見る時は光が角膜を通り、水晶体から眼球奥の網膜まで達します。

目全体をカメラに例えると水晶体はレンズ、網膜はフィルムに似た働きをしますが、距離によって水晶体の厚みが変わる事で外から入って来る光の屈折も変わり、ピントを調節する事が出来ます。

近くの距離を見る時は水晶体が厚く、遠くを見る時は薄く変化しますが、40歳あたりから水晶体の弾力がなくなると毛様体筋の働きが低下して、近い距離が見えづらくなります。

この状態を老眼または調節異常と言います。

老眼かな?と思ったら

老眼は近点の距離が遠くなった事で判断出来ます。

目を使う時は近点という距離の感覚がありますが、若年層と40歳以降の感覚は違います。

若年層の近点は30センチ以内ですが、年を重ねるにつれて距離が長くなる現象が起こります。

近点は6歳を超えてから徐々に遠くなり、70歳手前で停止するまでに度数が進み、水晶体の厚みも増える事になります。

目の老化は30歳から始まりますが、近点が離れすぎると近い場所の物が見えなくなり、大変不便です。この近点の距離を出来るだけ短くするために、老眼鏡が必要になります。

自分で老眼鏡の度数を計算出来る方法はまず自分の近点を知る事から始まります。

近点の目安は、指を顔の前に立てて一番近いと感じる距離です。

目の調節力を知るための計算式は「調節力(D)=100÷近点距離(cm)」ですが、近点距離が50cmの人を例にとると(D)は100÷50で、2という数値になります。

本を読む時に必要な調整力は(D)=100÷30cmで、約3という数値です。老眼鏡の度数は本を読む時の調整力3から自分の調節力をひいた答えなので、1+(D)の度数の老眼鏡が必要となります。

近点距離が短ければ老眼鏡の心配はいりませんが、長い時は老眼の疑いがあります。

老眼の治療法

老眼鏡を使うと目の老化が進むと言いますが、使わないでいても60歳くらいまでは目の衰えが進行します。

老眼鏡を使っている時の方が外した時より楽なので、外した時の目の状態が分かりやすくなるだけなのです。

「まだ見えるから大丈夫」と無理して使わないでいると、症状が悪化する傾向があります。目の症状が進むと、その機能を司る脳にも負担がかかり、眼精疲労の原因となります。

老眼かな?と思ったら、目を使うのはやめて休ませるようにしましょう。

眼科医と相談の上正しい治療法を行うのと同時に、自分の目に合うコンタクトレンズや眼鏡を処方してもらい、目に合わない時はその都度作り変える事が大切です。

近視の人の場合は老眼にならないと言う説がありますが、老化は誰の身にも起こるものです。

近視の人は眼鏡をはずしても近い距離の物は支障なく見えるので、老眼になっても分かりにくい傾向があります。

老眼の診断を受けた後は血行促進のための運動や目に効果のある食事を摂り、定期的に診断を受けるなど、進行を遅らせる生活をします。目だけでなく体の他の部分の病気が隠れているかもしれません。

眼科に行く前に使っている時の目の状態や全身の症状に気を付けておきましょう。老眼と診断された場合は老眼鏡やコンタクトレンズの使用の他に老眼手術を受ける方法もあります。

老眼の治療法には以下のものがあります。

・伝導性角膜形成術(老眼治療形成CK)

メスを入れずに視力の回復が出来る手術で、老眼鏡や老眼用のコンタクトレンズを使わずに日常生活が出来ると言われています。

日本ではFDA(米国食品医薬品局)から認定されている医療機関が少ない治療法ですが、9割の患者に改善の兆候が見られたそうです。

45歳未満の人や老眼の症状の改善が見込めない人はCK手術を受ける事が出来ず費用が高額なので、自分の目や体調を考慮して医師と相談する事が大切です。

・KAMURA inlay(AcuFocus Inlay)

すでに老眼の症状がみられる患者のための近接視改善のための手術です。

この手術は角膜内にリング状のデバイスを埋め込む事によって、光量のコントロールを可能にするものです。

全部で478人の患者に対して臨床試験を行い、約80パーセントに改善の見込みがあったという報告がありました。

白内障の手術経験者やドライアイ、レーシック手術経験者には適用されないそうです。45歳から60歳までと年齢制限があり、-1.0の近視、+3Dまでの遠視がある人で、それ以外の人はレーシック手術で適応出来る状態にしてから手術を行います。

角膜の厚みも関係するので手術を受けられる人は限定されます。

 

老眼の治療法は様々ありますので、専門医と相談の上で自分の症状、生活リズムにあった治療法を選ぶのがいいでしょう。

老眼の予防法

現時点では効果がある老眼の予防法は断定できませんが、大半の人は40歳を超えてから老眼の初期症状に気づき始め、40半ば頃に老眼鏡を使うようになります。

日常生活でパソコンを使う事が多い職種や机に向かう事が多い職業、細かい手作業中心の人は、早くから老眼に気づきます。

老眼の進行を遅らせるためには目に合った眼鏡を使用し、目に効果が高いと言われる食品を取り入れた食生活を心がけましょう。

アントシアニンやルテイン、ビタミンAやビタミンB2などの栄養素が含まれる食品を積極的に取り入れると良いでしょう。

仕事の合間に休憩をとって目を休ませたり、眼球を左右上下に動かす目の体操をすると、症状が和らぎます。紫外線やドライアイも目の老化を進行させる原因になるので、日中外出が多い人やパソコンの使用時間が長い人は紫外線防止の眼鏡やサングラスをかけたり、目の症状に合った目薬を点眼したり瞬きの回数を増やすと良いでしょう。

睡眠不足も老眼の進行に関係があるので、良質の睡眠をとる事も必要です。

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