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ゴボウやこんにゃくは逆効果?!便秘が続くと危険性が増す腸閉塞

      2017/01/13

ゴボウやこんにゃくは逆効果?!便秘が続くと危険性が増す腸閉塞

イレウスとは、消化管の中にある物がうまく流れなくなっている状態を示す言葉です。日本では腸閉塞と呼ばれますが、小腸や大腸が完全に塞がっていない場合でも詰まりがあり、正常に流れていない状態ならイレウスとされます。

家庭で放置して治るものではなく、場合によっては短時間で死に至ることもあるため、発症した場合は早急に治療を受ける必要があります。

イレウスの症状

イレウスは、

機械的イレウス

・単純性イレウス
・複雑性(絞扼性)イレウス

機能的イレウス

・麻痺性イレウス
・痙攣性イレウス

に分けられます。

本来なら口から肛門までスムーズに流れていくはずの物が途中で詰まってしまうため、共通して起きる初期症状として、お腹の膨らみが見られます。また、激しい腹痛や嘔吐が発生し、便やガス(おなら)も出なくなります。

お腹が膨らむことで内臓の血管や横隔膜が圧迫され、心臓などの機能や呼吸にも影響が出ますし、水分の吸収能力が低下することで脱水状態にもなります。その結果、顔が青ざめたり、冷や汗をかくといった症状に始まり、重篤なショック症状に至る場合もあります。

絞扼性イレウスの場合、他のイレウスのように腹痛に激しい時期と弱い時期がなく、強い痛みが続くという特徴があります。絞扼性イレウスでは、腸管の血流が止まってしまうため、非常に短い時間で腸管が壊死します。これにより、穴が開いて内容物が漏れ出すこともありますし、敗血症を招くこともあります。

イレウスの原因

単純性イレウスの原因は、主に過去の腸管の手術です。腸と腸、腸と腹壁に癒着が発生することで、単純に狭くなって詰まったり、ねじれてしまうことがあるのです。手術経験がない場合でも、がんなどの腫瘍や宿便など、腸管の中に詰まりやすいものがある場合にも起きます。

特殊なケースとしては、食毛症により、毛が詰まってしまう、ということもあります。食毛症は子どもに多く見られる病気ですが、放置しておくとイレウスを招くリスクもあるのです。

絞扼性イレウスは、突然腸がねじれてしまった場合(腸軸捻転)や、鼠径ヘルニアで腸が飛び出してしまった場合などに起こります。小さな子どもでは、腸の中に腸がグッと押し込まれた場合(腸重積)に起きるケースもよく見られます。

麻痺性イレウスは、手術による神経の麻痺や、なんらかの脳の疾患など、物理的な原因でも起こりますが、ストレスやショックといった心理的なことが原因となる場合もあります。また、鼻炎の薬や抗精神病薬、免疫抑制剤など、薬の副作用によって発症する場合もあります。

腸管が痙攣してしまう痙攣性イレウスは、鉛中毒や胆石、尿管結石、虫垂炎などが原因となります。こちらも麻痺性イレウス同様、ヒステリーのような心理的な要因で引き起こされる可能性があります。

イレウスの治療法

たとえ痛みに波があるイレウスでも、そのまま普通の生活を続ければ次第に弱まっていくということはありません。必ず医療機関で治療を行う必要があります。

腸管の癒着や麻痺、痙攣によるイレウスの場合には、いきなり外科手術を行うことは少なく、点滴で水分と栄養を補って口からの飲食を禁じる保存療法が選択されることが多いです。

腸管内の状況により、内視鏡を使って鼻からチューブを入れ、そこから内容物を出すこともありますが、基本的には食事をしない状態で、様子を見ていくことになります。すぐに外科手術という方法を選ぶと、あとでまた癒着や麻痺が起きてしまう可能性があるためです。

絶飲食を続けても効果がない場合や、緊急を要する絞扼性イレウスの場合には、原因を取り除くための外科手術が行われます。この時、すでに腸管に壊死している部分があれば、その部分の切除も同時に行われます。

イレウスの予防法

腸管を詰まらせないためには、詰まるような物を入れないのが一番です。口に入れた食べ物は胃で消化され、小腸や大腸を通過しますが、水に溶けにくい食物繊維は、腸管にとって大きな負担となります。

食物繊維を全くとらないのも腸管にはよくないため、水溶性の物を多めにし、不溶性の物を少なめにすることでイレウスが発生するリスクを抑えることができます。

不溶性の食物繊維はゴボウやタケノコ、こんにゃく、海藻、キノコ類など様々な物に含まれます。一般に体にいいとされる食べ物が多いですが、イレウスのリスクを感じている場合には注意が必要です。

また、脂肪や糖分、刺激物なども過剰にとれば腸管に負担をかけてしまいます。イレウスを防ぐためには、お腹にやさしい食事を心がけた方が安心です。

そして、腸管内の流れをよくするには、水分も重要です。普段から水分不足による便秘に悩まされているなら、意識して多めに水分を補給するようにしてみましょう。

 - 胃・腸の病気