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最後は歩くことが困難になる…胸椎椎間板ヘルニアとは?

      2017/01/13

最後は歩くことが困難になる…胸椎椎間板ヘルニアとは?

胸椎は背骨の一部で頚椎と腰椎の間にあります。背中の辺り、胸の裏側に当たる部分です。胸椎椎間板ヘルニアは非常に珍しい病気です。

神経を圧迫する病気ですが、痛みを感じることが少ないため、症状が出ていても自覚しにくい上に、発症すると治すのが難しい厄介な病気なのです。

胸椎椎間板ヘルニアの症状

胸椎は12個の骨でできており、それらの骨と骨の間に椎間板というクッションが挟まれています。この椎間板の中には髄核というゼリー状の物質が入っています。

椎間板の形が歪んで髄核が外にもれてしまうと、脊髄が圧迫されて症状が現れます。ただ、胸椎椎間板ヘルニアは腰椎椎間板ヘルニアと違い、痛みが伴わないという特徴があります。

初期症状は足のしびれや力が抜ける感覚があります。症状が進行すると、足がよくもつれるようになります。さらに進むと歩行が困難になり、排泄障害や残尿感といった症状や知覚の麻痺が現れるようになります。

胸椎椎間板ヘルニアの原因

腰椎や頚椎などに比べ、可動領域の少ない胸椎は、胸骨ともつながっているため、非常に安定した構造になっています。そのため、発症するケースがほとんどないといわれています。

発症の原因として考えられるのは、加齢に伴う老化です。年齢と共に背中が曲がることで胸椎辺りにも余分な力が継続的に加わる可能性があります。

また、交通事故による強い衝撃が胸椎に影響を与えることもあります。他にも、力任せのマッサージや背骨に異常な負荷を与えるマッサージもこの病気の原因と考えられています。

胸椎椎間板ヘルニアの治療法

他の部位のヘルニアは自然治癒することもありますが、胸椎椎間板ヘルニアは進行性の病気のため自然に治ることはあまり期待できません。いったん発症すると薬物治療やリハビリを行なっても足のしびれや麻痺などの症状が改善されることはありません。

初期症状の場合、保存療法でも構いませんが、いずれ手術が必要になります。歩行が困難になる、排泄障害が出るなど症状が重くなれば手術するしか方法がありません。

ただ、この病気は内視鏡による手術のように身体への負担の軽い手術は十分に行なわれておらず、胸椎と脊髄との間が非常に狭いため脊髄を傷つけてしまう可能性もある手術です。

術後、体に痛みやしびれが出ることもあり、日常生活に支障はきたさない程度には回復するとはいえ、完全な回復は期待できないといわれています。

しかし、手術をせず放置すれば最終的には歩くことができなくなることが予想されますので、経験のある外科医の指導のもと手術を受けるのが最善です。

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