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脳が誤作動を起こす?広場恐怖症はひきこもりの原因にも

      2017/01/13

脳が誤作動を起こす?広場恐怖症はひきこもりの原因にも

広場恐怖症はパニック障害の発作の一つで、人が集まる場所に出かけることで起きる症状です。放っておくと段々と外出することが困難になり、ひきこもり、うつ病に進行する可能性があります。

なかなか人に理解されない症状ですので、まずはどんな病気か知ることが大切です。

広場恐怖症の症状

特定の場所に対して恐怖を感じる症状に閉所恐怖症があります。しかし、広場恐怖症は広い場所に行かなければ大丈夫、というわけではありません。過去にその場所でパニック発作を起こしてしまい、それを脳が記憶してしまうことで、同じ状況下で発作が起きてしまうのです。

広場と表現されているいますが、広場恐怖症は英語ではアゴラフォビアと呼ばれます。アゴラとは、古代ギリシアにおける市場(公共の場という意味合いが強い)のことです。

現在に置き換えれば、スーパーやコンビニ、駅、公園、電車の中など外出先全てが対象となります。特に、橋の上など、なにかあったら逃げられない状況で車を運転していると起こりやすいという特徴があります。

症状としては呼吸困難、動悸、めまい、手足のしびれ、強い不安感があります。多くの場合症状は10分を目安に段々と治まり、救急車で搬送されても病院に着く頃には落ち着きを取り戻していることもあるのです。

広場恐怖症の原因

広場恐怖症の原因は、かつて外出先でパニック発作を起こした記憶が脳に残り、脳が誤作動を起こしやすくなってしまうことです。以前とは違う場所であっても、パニックを経験したトラウマによって不安を感じることで、脳から不安物質であるノルアドレナリンが分泌されます。

また、発作が起きて倒れたら恥ずかしい、発作が起きてもどこにも逃げられないと思うことで余計に不安感が増大して、ノルアドレナリンが大量に分泌されてしまうのです。

不安感が増えると身体は自己防衛本能から交感神経を優位にして、全身を緊張させます。筋肉が緊張して血流が悪くなると、呼吸器官や内臓に不調が現れます。

発作を恐れるあまりに段々と外出を避けるようになり、外出=パニックという思考ができあがってしまい、自ら行動範囲を狭めてしまいます。

広場恐怖症診断チェック

広場恐怖症は外出先で不安を感じる人がなりやすいものです。自分が広場恐怖症ではないかと思う人は、以下の項目に当てはまるかチェックしてみましょう。当てはまる項目が多い人ほど広場恐怖症の可能性があります。

  • 外出先で不安を感じて帰りたくなる
  • 人のいる場所に行くと自分だけ孤立している感じがする
  • 独りでいる時に物音がすると怖くなる
  • 人前で失敗をしたり、恥をかくのは恥ずかしいと思う
  • 常に人に見られているように感じる
  • 常に事故や災害の心配をしている
  • 夜ぐっすりと眠れない、眠れても夜中に何度も目が覚めてしまう
  • 安静にしている時でも動悸を感じることがある

広場恐怖症はパニック発作の一つですので、自宅にいても身体の不調を感じることもあります。当てはまる項目が複数あり、病院に行っても内臓に異常は認められず、自律神経失調症と診断された場合には、広場恐怖症の可能性があります。

広場恐怖症の治療法

広場恐怖症の治療方法は、基本的にパニック障害と同じで、薬で対症療法を行いながら自律神経の働きを正常に戻していきます。心療内科や精神科で処方される薬は、抗不安剤と抗うつ剤の2種類です。

外出する際に予期不安が起きてしまう人は薬により不安感を抑えることが大切です。発作を恐れて外出をしないことで益々症状を悪化させてしまいますので、まずは外出できる状態にすることを考えます。

次にカウンセリングを受けるなどして、この発作では死ぬことはない、発作が起きても恥ずかしくないとイメージしながら少しずつ外出の機会を増やしていきます。

認知行動療法は広場恐怖症には効果的な治療方法です。不安を感じながらも外出ができたことで自信を持てれば、発作に対する恐怖も薄れていき、最終的には不安を感じなくなるという効果が期待できます。

薬にばかり頼っていると副作用が出て仕事に集中できなかったり、薬をやめる時に離脱症状がひどくなる人もいますので、薬と認知行動療法を上手に取り入れて改善させることが大切です。

広場恐怖症の予防

広場恐怖症を予防するには、日頃から仕事やプライベートでストレスを溜めないことが一番です。ストレスが溜まった脳は不安物質が分泌しやすく、ある日突然パニック発作が起きてしまいます。

健康な人ならば一度のパニック発作でトラウマになることはなく、そのまま忘れて普通の生活に戻れます。しかし、ストレスが溜まって脳内の神経伝達物質のバランスが崩れている人は、パニック発作が起きた状態を恐怖として記憶してしまうのです。

その結果、常に不安を感じながら外出してしまい、少しでも体調不良を感じると脳が誤作動を起こして全身を強く緊張させてしまい、発作に至ってしまうのです。

良質の睡眠をとり、栄養バランスのいい食事をして、ストレスを溜めないこと、あるいはストレスがあっても上手に発散したり、気にせずにスルーできるようになることで、広場恐怖症を予防できます。

 - 精神・心の病気