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トラウマがフラッシュバックするPTSDは適切な治療で治る病気です

      2017/01/13

トラウマがフラッシュバックするPTSDは適切な治療で治る病気です

人間、生きていればつらく悲しい思いをすることがあります。しかし、あまりにも突然に強烈なショックを受けたり、身の安全が脅かされるほどの恐怖を感じると人はどうなるでしょうか?

通常では経験することのない、逸脱した衝撃的な出来事により強いストレスを感じることで、心に深い傷が残り、深刻なダメージとなって尾を引いてしまうのです。

PTSDの症状

突如としてつらい記憶が悪夢として蘇ったり、つらい体験を何度も強く思い出してしまいます。また、つらい体験に似た状況に遭遇すると、トラウマ体験がフラッシュバックされて強く恐怖を感じたりします。忘れたいのに忘れられない状態がいつまでも続くのです。

さらには、そのような状況を反射的に強く避ける行動を起こしたりします。反対に、当時のつらく苦しい記憶が全て失われ、全く思い出すことができない状態にもなりえます。トラウマから逃れるために記憶が抹消されてしまうのです。

物事への考え方や感じ方にも大きな変化を及ぼします。将来を悲観して落ち込み続けたり、孤立感、孤独感を強く感じます。さらには意欲や集中力が低下し、感情が鈍くなったり、物事が手につかない状態になります。

そこから体調も崩れてきてしまうのです。寝つきが悪く、眠ってもすぐに起きてしまったりと、ぐっすりと睡眠をとれる状態が少なくなります。食事も満足にとれなくなり、エネルギー不足の状態を引き起こしてしまいます。心へのダメージは大きく、傷はとても深いのです。

PTSDの原因

PTSDは、トラウマとなり心に深く傷がつくような強烈な体験により引き起こされます。直接体験するだけでなく、映像で観るだけでもPTSDを発症する可能性があるのです。

そして、それらはなんの前触れもなく突然起こったり、長期間継続したり、死者が出ることにより、より強いストレスとなり症状が悪化し重症化するケースとなります。

しかし、そのような経験をしたからといって必ずしもPTSDを発症するというわけではありません。PTSDの発症原因は、その人の性格やその場の状況など、様々な要因が複雑に絡み合っているからです。

また、心が弱いから発症するというわけでもありません。PTSDは誰しもがなる可能性のある、自分の心を守るための自然の防御反応なのです。

PTSDのきっかけになる体験

大地震が起こると、多くの発症例を認める傾向にあります。大地震の強い揺れを感じたストレスから始まり、多くの思い出が詰まった家や建物が倒壊するようや大きく軋む音、二次災害によって発生した火災の様子など、強い悲しみが想起される光景はPTSDの引金となりやすいです。

他にも洪水などの自然災害や、火事や交通事故などの偶発的な重大事故、テロによる攻撃や戦争などの生死にかかわる衝撃的な実体験や目撃体験、殺人事件や強盗、レイプなどの犯罪被害や幼い頃からの虐待などが挙げられます。

PTSDの治療法

PTSDは適切な治療を行えば必ず回復します。まずは一人で悩みや苦しみを抱え込まずに、まわりに方々に助けを求めることが重要です。専門家やカウンセラー、支援組織、原因が犯罪被害の場合は犯罪被害者の会など、多くの相談できる窓口が用意されています。

そのような同じ経験をした者同士が回復を目指すことをグループ治療といいます。心の痛みを分かち合うことで、心のよりどころを得て、立ち直るための環境を提供するのです。

また、持続エクスポージャー療法という手法も存在します。持続エクスポージャー療法とは、トラウマとなる体験を安全な場所で思い出すことで、その経験がもたらす恐怖が現在とは切り離されたものであると認識させるものです。ただ、トラウマを思い出すことで一時的に症状が悪化してしまう場合もあります。

他には薬物によって脳に科学的アプローチを行う治療法もあります。その際に用いられるのは、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などの抗うつ薬や抗不安薬、気分安定薬です。

病院でも、精神科や心療内科など、PTSDに対して専門的に扱っているところも多数あります。まずはそういったところへ相談をするところから初めて見てください。

PTSDになってしまった人への接し方

PTSDになってしまった人は、なにかしらの恐怖を抱えて生活しています。抑圧された経験から心を閉ざし、常に恐ろしい記憶と戦っています。そのため、不用意に威圧したり、責め立てたり、相手を否定しないように心に留めてください。

また、フラッシュバックなどを起こして混乱している場合は、感情が爆発している状態であるため、冷静な対応を心掛けてください。どのようなポイントでフラッシュバックを起こしてしまうのか、その人の状態や段階を知ることが最も重要です。

そのため、その人がかかっている病院やカウンセラーの人と協力しながら、温かい気持ちで接することが大事です。

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