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強迫観念がきっかけとなる潔癖症…今からでもできる改善法

      2017/01/13

強迫観念がきっかけとなる潔癖症…今からでもできる改善法

潔癖症とは強迫性障害の一つであり不潔恐怖症とも呼ばれる、れっきとした病気です。

恐怖に支配されているのですが、自覚はなく、次第に社会生活や人間関係に支障をきたしていってしまう障害です。原因も人それぞれで、生い立ちや素質なども絡み、決め手もありません。

追い詰められうつ病を併発する可能性もあります。

潔癖症の症状

潔癖症の症状は、不潔であるという強迫観念から始まります。まず、その強迫的な洗浄行為があげられます。

・何度も手を洗っても汚れが取れていない気がして、手洗いを繰り返す
・1日に何回もシャワーで体を洗わないと気が済まない
・掃除する際も、アルコールでしっかり消毒をする
・ホテルなどのコップも自分で洗浄しないと使用できない
・使用する食器を熱湯消毒するし、台所は除菌しないといられない

・電車やバスのつり革や手すりに触れることができない
・学校や会社などのトイレを使うことができない
・紙幣や硬貨を触ることができない
・職場やネットカフェのパソコンに触れない
・ATMのタッチパネルやドアノブに触れない
・図書館や古本屋の本に触れることができない

・病気に感染するかもしれない気がして病院に行くことができない
・菌がたくさんいる気がして病院のスリッパが使えない
・マダ二に恐怖を感じ、キャンプもできない

潔癖症は日常的な行動にどんどん制限がかかってしまい、他者との関わりを積極的に遠ざけてしまうことになってしまいます。深刻化していくと、社会や家族関係からも孤立してしまうのです。

潔癖症の原因

・家庭環境の影響

親が潔癖症であれば、子どもも潔癖症になる可能性は高くなると考えられています。少しでも汚れた物を見ると、すぐにきれいにしなければという強迫観念が子どものころから染みつくことで常態化していきます、

・子どもの頃の体験

幼少期の体験が基本的な行動理念になっていくことがあります。身近な例では、トイレ掃除で嫌な思いをしたことがきっかけで、汚れを極端に遠ざけるようになるというケースがあります。

・完全主義の性格

完璧主義者には物事を二分して考える傾向があります。あらゆる状況を0か100かに振り分けてしまうため、清潔を求めるあまり潔癖症につながってしまう場合があります。ゴミや雑菌が0にならなくてはいけないという強迫観念が生まれやすいのです。

・子育て

かつては潔癖症ではなかったのに、子どもが生まれてから潔癖症になるケースもあります。生まれたばかりの赤ちゃんは繊細ですから、菌にも弱いという強迫観念から、雑菌やカビなどを赤ちゃんを守ろうとするのです。

潔癖症の治療法

潔癖症は、精神疾患の一種ですから治療は必要です。しかし、潔癖症には自覚症状がない場合が多いです。まずは病気であることを理解してもらうことが治療の第一歩です。

・認知行動療法
自分の行動が他人とどう違うのか明らかにするというものです。行動をした時の様子を詳細にまとめ、主観的な考え方と客観的な考え方の違いを認知するようにします。

例えば、手袋をはめたり、何度も手を洗ったりする行動を振り返り、その理由を考えます。その理由が恐れるに足らないことを認識してもらい、自然と不潔への恐怖感を解消していくのです。

・暴露療法
これまで自分が拒否してきた行動を実際にやってみるというものです。例えば、電車のつり革を素手で持つ行動を繰り返し行います。それが病気につながらないということを実感させます。はじめは大きな苦痛を感じるかもしれませんが、徐々に慣れていけば改善される場合もあります。

・薬物治療
心療内科でのカウンセリングを経て薬物を使用するというものです。認知療法、暴露療法だけでは治療が進まない場合、薬物治療も合わせて行うと効果があります。

セロトニンを増やす効果のある薬などを使用します。セロトニンは神経伝達物質の一つで、幸せホルモンともいわれる物質です。セロトニンが不足すると、うつ病や不眠症などの精神疾患にかかりやすくなってしまいます。

潔癖症から抜け出すためにできること

強迫性障害とは無理強いをされたために神経が害され、現われる症状なのです。

強迫感に支配をされていると、社会から孤立して取り返しがつかないところまでいってしまうかもしれません。まず、客観的視野を持ち、自分の意志を強固にすることが大切です。

・周囲の協力
潔癖症を治すには、普通の環境に慣れていくことが重要です。手を洗う時、石鹸をつけるのを1回だけにする、掃除を1日おきにする、少しくらいの汚れはそのままにしておくなどです。

はじめはその状況に拒絶反応があるかもしれませんが、本人に治したいという意思があるならば、周囲の協力をもとに気長に続けていくことで症状を改善することができるでしょう。

・食品を見直す
セロトニンの分泌を補うことで症状が改善されるケースもあります。セロトニンの材料となるのがトリプトファンですから、ヨーグルトや豆乳、プロセスチーズなどの乳製品、バナナやゴマをとるといいでしょう。

セロトニンを合成するビタミンB6は大切な成分で、牛肉や鶏ひき肉、黄粉、マグロなどに含まれています。こうしたものを積極的に食事に取り入れることで、症状の改善に期待が持てます。

 - 精神・心の病気