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かゆみや炎症がおこるアトピー性皮膚炎。治すために知っておきたい基本

      2017/01/27

かゆみや炎症がおこるアトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の概要

アトピー性皮膚炎は症状の程度の差はありますが、日本国内に多くの患者が存在する症状です。

アトピー性皮膚炎の定義は、かゆくなったり良くなったりというアレルギー症状が頻繁に繰り返す状態の患者を指します。

特定の季節や体調不良時など、個々の事例でかなりの症状の隔たりがあるのも特徴です。

そもそもアレルギーとは体内に侵入した異物に対し抗体が抵抗する際に、過剰な反応となってかゆみや痛みなどといった症状として現れることを意味します。

そしてアトピー体質とはこのアレルギー症状を引き起こしやすい体質の方を意味します。

医学的には「アトピー素因がある」というように表されるように、遺伝的な性質によって引き起こされる事もあれば、皮膚の乾燥などにより水分によるバリアが失われている状態により異物が侵入しやすいなど、体質面での傾向も理由として挙げられます。

このようなアトピー性皮膚炎はかゆみや痛み、また皮膚の炎症などによって表面化しますが、一時的な症状であれば我慢してやり過ごす方も多く、潜在的な患者数はかなりの数に登ると予想されています。

具体的な治療が必要なレベルの方には薬物療法やスキンケア療法、また家などの環境が原因と見られる場合には原因物質の除去など、多方面でのアプローチが必要になります。

アトピー性皮膚炎の症状

アトピー性皮膚炎は日本国内では多くの方がその症状に悩まされていますが、症状の幅は広く、軽度なものから日常生活に支障をきたすほどの重度なものまで存在します。

基本的な症状は皮膚のかゆみや痛みなどの炎症によって表面化しますが、皮膚の状態の慢性的な異常もアトピー性皮膚炎の主な症状です。

健康な皮膚であれば水分が適度にあり、肌がバリアとなって抗体の侵入を防ぎますが、アトピー性皮膚炎の患者の場合には皮膚がカサカサとして水分が極端に少ない状態で、鱗屑と呼ばれるフケのようなものがポロポロと落ちる症状などがよく見られます。

また季節や環境によって好転と悪化を繰り返すのもアトピー性皮膚炎の特徴で、上記のような軽い症状から、紅斑と呼ばれる赤い腫れが出来たり、水ぶくれができる事もあります。

さらに症状が悪化すると皮膚の表面が剥がれ、ジュクジュクとただれた状態になることもあり、こうなると入浴時などに酷い痛みが走り、普通の日常生活も困難になります。

さらに発疹もアトピー性皮膚炎の主な症状の一つで、常態化すれば顔を含む全身に赤い発疹が乱立し、アトピー性皮膚炎の患者特有の痛々しい肌となります。

このような状態になると早急な治療が必要ですが、環境や体質によっては進行を食い止めるのが精一杯で、中々完治には至らないというのが実情です。

アトピー性皮膚炎の原因

アトピー性皮膚炎は症状の好転と悪化を繰り返すというのが一つの特徴ですが、悪化時には何かしらの原因があると考えるのが普通です。

アトピー性皮膚炎の原因としては主に体内に侵入した異物に対しての抗体の異常反応が挙げられますが、そもそも異常反応をしてしまう理由が存在します。

通常では考えられない反応を引き起こしてしまう理由としては遺伝的な体質が一番に挙げられます。

このように家族・親族にアレルギー患者がいる場合には、医学的にはアトピー素因があるというように表されますが、必ずしもアトピー素因があるからといってアトピー性皮膚炎を引き起こす訳ではありません。

個々人の体質や環境に大きく依存するので、具体的な症状となって現れるかは別問題だからです。

アトピー性皮膚炎のその他の原因としては、環境因子が挙げられます。

これはダニやホコリ等のアレルゲンとなる物質が生活環境にあふれている場合などですが、生活環境だけでなく食べ物や飲水なども大きく影響を与えます。

さらには花粉などの季節性のアレルゲンも原因となることが多く、これがアトピー性皮膚炎が好転と悪化を繰り返す一つの原因でもあります。

その他にもドライスキンと呼ばれる皮膚の乾燥状態などアトピー性皮膚炎の原因となる因子は多方面に存在するので、症状が酷くなった場合には環境改善や体質改善など幅広いアプローチが必要になります。

アトピー性皮膚炎の診断

アトピー性皮膚炎の検査では血液検査や皮膚検査が主な方法です。

血液検査で自分のアレルゲンを発見できることは、周知のことかも知れません。

アトピー性皮膚炎の患者の場合には、特に慎重に原因物質を突き止める事が重要になります。

主な血液検査の方法としてはIgEラスト法と呼ばれるものが一般的で、候補となる物質に対してひとつ一つ陽性・陰性を判断していく診断方法です。

しかし、必ずしも100パーセントの精度を誇るものではなく、実際にアレルギー反応を引き起こす物質に対しても陰性と出てしまうこともあります。

より精度を高めるために平行して皮膚検査を利用することがあります。

これはスクラッチテストとパッチテストと呼ばれるものが代表的ですが、皮膚に候補となる物質を直接塗布して反応を見る方法です。

その他にも皮内検査と呼ばれる皮膚に直接候補物質を注視する方法や、負荷試験・除去試験と呼ばれるものがあります。

負荷試験・除去試験とは原因であると推測される食べ物の量を段々と減らしながら経過を観察し、その後また段階を経て増やしていくことで最終的にその食べ物が原因であったかを検査するという方法です。

このようにアトピー性皮膚炎の検査・診断は一つの方法だけで明確に基準化出来るというものではなく、多方面からのアプローチが必須となります。

アトピー性皮膚炎の治療方法

アトピー性皮膚炎の治療の歴史は長く、様々な治療方法が考案されています。

代表的なものとしては薬物療法が挙げられます。

これは文字通りアトピー性皮膚炎に対して効果の期待できる薬物を利用するものですが、その種類としてはステロイド系のものが有名です。

しかし、ステロイドは薬として非常に強力なものなので、患者の皮膚の状態や症状の進行具合を見ながら、慎重に薬の強さを調整することが必須となります。

薬物療法ではこのようなステロイド系と非ステロイド性の免疫抑制外用薬を使用が行われます。

非ステロイド性の免疫抑制外用薬は皮膚が薄くなるなどステロイド系特有の副作用も無いため、顔や首元などデリケートな部位に主に使用されます。

その他、スキンケアも立派な治療方法です。

アトピー性皮膚炎は皮膚の乾燥が原因となることも多いのですが、アトピー性皮膚炎の結果皮膚が乾燥状態になるので、悪循環となる事が多々あります。

そのためスキンケアで皮膚を保湿して健康な肌の状態をキープすることも重要な治療です。

また治療方針によってはアレルゲンの除去を行うこともあります。

生活環境の改善や各種の検査によってアレルギーを引き起こす食べ物を除外するなど、様々な方法で治療を行っていきます。

アトピー性皮膚炎の対応策

アトピー性皮膚炎は日本でも多くの方が悩まされる症状ですが、その対応策も多く考案されています。

花粉やダニ、ハウスダストや建築材などの生活空間にアレルゲンとなる物質が存在する場合には、空気清浄機の導入がシンプルですが強力な対応策になります。

一昔前のモデルに比べ、最近の空気清浄機は格段にその性能も向上し、花粉やダニなどはもちろんpm2.5などの各種のアレルゲンの除去に大きな効果を発揮します。

また基本的なことですが、生活習慣を整えることもアトピー性皮膚炎には大きな対応策になります。

睡眠時間の乱れや食生活の乱れなどによってホルモンバランスが崩れると、アトピー性皮膚炎が悪化する可能性が格段に高まります。

また皮膚を常に清潔に保つよう、汗をかいた場合にはすぐにシャワーを浴びるなど細かな配慮で症状の大きな改善が望めます。

また場合によっては洗濯に使用する洗剤や柔軟剤などの化学成分もアトピー性皮膚炎の原因となることもあります。

今ではそうしたアトピー性皮膚炎や敏感肌の方向けの低刺激な洗剤も多く販売されているので、そうした製品を使用することで症状の改善がみられた例も少なくありません。

このように病院の治療レベルでなくとも、日常の心がけで出来る対応策もあるのでぜひお子様やご自身のお身体のために実行してみてください。

 - Ⅰ型, アトピー性皮膚炎, アレルギーの種類