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お酒を楽しめるように…アルコール中毒の理解を深めよう

      2017/01/13

お酒を楽しめるように…アルコール中毒の理解を深めよう

お酒を飲むと楽しい気分になったり、日頃のストレスを忘れられたりできる、いらっしゃるかもしれません。そのことからついつい量を自制できずに、飲みすぎてしまいかねません。

アルコールはれっきとした、依存性薬物の一種です。大麻やコカイン、睡眠薬などにも依存性があることが知られており、アルコールもその例外ではありません。

ここでは、アルコール中毒に陥らないために、原因や症状、予防法などについて詳しく解説してまいります。

アルコール中毒の症状

アルコール中毒者は飲酒を自分でコントロールすることが難しくなります。たとえば、仕事をしていても常にお酒を欲したり、休みの日には朝から食事の合間にお酒を飲むなど、病的な飲酒を繰り返してしまいます。

行動に現れる症状なので、他人から見ると分かりやすい症状といえるかもしれません。また、もう一つの典型的な症状としては、禁断症状があります。一口に禁断症状と言っても種類はいくつかあります。

・手のふるえ
・異常な寝汗
・寒気
・情緒不安定傾向

禁断症状は、離脱症状とも呼ばれており、アルコールからの離脱、つまりアルコールが身体に不足したと感じたときに起こる症状なのです。

禁断症状が進行すると、慢性的な頭痛や胃痛などが起こるなど、身体的な症状が深刻になったり、うつ状態に陥ったりする傾向もあるようです。

また、急性アルコール中毒はまた少し異なります。短時間で大量のアルコールを摂取することによって起こるもので、意識を失ったり、けいれんを起こしたり、呼吸困難になったりという症状が起こります。運動機能の著しい低下も症状の一つです。

なぜ中毒が引き起こされるのか

・メカニズム

アルコールへの欲求を止められなくなる要因は、ドーパミンです。

お酒を飲んだ時に感じる快感は、私たちの脳にそのまま残されることになります。脳はまたその快感を求めることになり、ドーパミンの神経を刺激することで、またお酒を欲するのです。

これは、アルコールに限ったことではなく、ギャンブルやパチンコ中毒などにおいても同じメカニズムです。

初めのうちは、少しの量で快感を得られていても、身体がアルコールに耐性を持つようになると、その快感を十分に感じることができなくなります。気づかぬ間に酒量が増え、知らぬ間に中毒に陥るケースが多いのはそのためです。

こうしたメカニズムであることから、欲求が強い人や疲れを感じやすい人はなりやすいといわれます。

・酒量

この数値以上飲むとアルコール中毒になるという明確な基準はありません。人によって内臓の働き、耐性、生活習慣などが異なるためです。酒量に問題があるのではなく、飲まなければ生活に支障をきたすという状態になっていないかで見極めてください。

もちろん、お酒に強い弱いにかかわらず、一気飲みは急性アルコール中毒を引き起こしますので避けるようにしましょう。

アルコール中毒による弊害

アルコール中毒が引き起こす弊害は、先に述べた自分の心身に及ぶ直接的な症状だけにとどまりません。

特に仕事をしている人にとっては、対人関係の悪化を招く恐れもあるのです。中毒に陥ると、毎日お酒を飲むことがやめられませんので、前日の夜遅くまで、ひどい場合には朝からお酒を飲んで出社するような状態になります。

そのことで仕事の能率が落ち、コミュニケーションが円滑に進まず、信頼を損なうなど、実社会での生活が脅かされることになってしまいます。

また、仕事をしていない方でも、家事ができないことで家族との関係が悪化、引きこもりがちになり近所との関係がうまく作れない、などの影響があります。

その他にも、人によっては暴力を振るってしまう、酒量が増えると経済的な負担が増えるなどの問題もあります。

このようにアルコール中毒の様々な身体的・精神的症状は私たちの日常生活に大きな弊害となりえるのです。

アルコール中毒の治療法

いったんアルコール中毒に陥ると、自分だけでは治すことが難しいとされています。それが中毒、依存の恐ろしいところです。
治療は、専門的な知識と経験を持つ医師に相談するようにしましょう。そこで行われる治療法は大別すると2点です。

・軽度の場合
比較的症状や中毒度合いが軽度な場合は、カウンセリングや生活指導などが基本的な治療方法となります。それには家族やまわりの近しい人との協力も必要なので、一緒にカウンセリングを受けたり、生活の中での監視役となってもらったりする場合があります。

・重度の場合
重度の場合は、断酒を開始しながらカウンセリングを受けるほかに、禁断症状に対しての治療、対策が必要になります。たとえば、情緒を安定させるため薬を服用したり、睡眠薬で深い眠りを誘発させたり、というものです。

これらの治療法でも回復の見込みがない、自分ではまったくコントロールできない、すでに深刻な身体的・精神的症状が現れている、という場合は入院措置が取られることもあります。

身体、精神を治療する薬の服用を続けながら、病院や施設で自助グループと交流するなどの取り組みが行われます。

いすれにしても、アルコール依存症は一朝一夕で治療できるものではありません。症状が3か月程度で改善されても、人によっては一生アルコールへの欲求と闘い続けなければならないのです。

アルコール中毒の予防法

アルコール中毒はどのようにして防ぐべきなのでしょうか? もっとも簡単なのは、断酒をすることです。付き合いなどで飲まざるをえない環境にいる場合は、自分がどれだけお酒を飲んでいるか常に意識するクセを持つようにしましょう。

メモに書くなり、日記につけておくなりしてもいいかと思います。また、日頃の運動や自分なりのストレス解消法も身につけておくと、お酒に逃げない心を作る習慣にもなります。

疲労を感じている時、お腹が空いている時などにはアルコールを欲する傾向が強く現れる人もいますので、どんな時にお酒を飲みたくなるのかという点を把握しておくことが大切です。

 - 中毒症