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シメサバには注意!胃アニサキス症予防は加熱や冷凍を十分に!

      2017/01/13

シメサバには注意!胃アニサキス症予防は加熱や冷凍を十分に!

イカやサバ、サーモンなどの魚介類をお刺身など生の状態や加熱が十分に行われていないまま食べた後、お腹に刺すような痛みが走る…。それは胃に寄生虫が張りつくことによって起こる胃アニサキス症かもしれません。

胃アニサキス症は生の魚介類やサバ寿司など食べることで起きるケースが多い寄生虫の症状の一つで、激しい痛みを感じるのが特徴です。

今回は、魚介類を食べて起こる寄生虫症の胃アニサキス症について詳しく解説いたします。

胃アニサキス症の症状

急激な痛みを上腹部に感じ、同時に嘔吐などの症状が発生します。生の魚介類を食べてから数時間後のことです。胃アニサキス症が引き起こす腹痛は非常に痛みが強いケースが多く、我慢できないほどの腹痛と嘔吐症状が同時に出てくるのが特徴です。

胃アニサキス症は稀にではありますが、急激に呼吸が困難な状態となったり、血圧が低下するなどのアナフィラキシーショックが現れることもあります。

胃アニサキス症の原因

腹痛を引き起こすのはアニサキスの幼虫です。この幼虫が胃粘膜に巻きつくようにして入り込んでいること(刺入)で痛みが起こるのです。

しかし、痛みの根源には諸説あります。現在は、アニサキスの幼虫が人体の中に入り込んだことによるアレルギー症状が原因となっている可能性が指摘されています。

アニサキスとは?

もともと、胃アニサキス症の原因となるアニサキスやシュードテラノーバなどの寄生虫は、海洋の哺乳動物であるイルカなどの歯クジラ類、アザラシなどの鰭脚類(ききゃくるい)を宿主としています。

イルカやアザラシなどの体内からアニサキスやシュードテラノーバの虫卵が排出され、海水の中で幼虫が成長します。そして、幼虫となった寄生虫はオキアミなどの海産の甲殻類に捕食された後、イカや真サバ、タラなどの魚類に捕食されるのです。

そのため、幼虫を体内に宿した魚介類を十分加熱しないで食べることで、寄生虫の被害を受けてしまうのです。

胃アニサキス症の治療法

内視鏡により胃の中を検査し、アニサキスが確認できれば、その場で内視鏡下においてアニサキスの幼虫の摘出を行います。生検鉗子という器具でひっぱるようにしてアニサキスを摘出します。

また、胃アニサキス症の治療では、内視鏡でアニサキスの幼虫が確認できないケースでも、胃アニサキス症の疑いが強い場合にはステロイド薬や抗ヒスタミン薬、抗コリン薬などの薬剤を投与することで症状が回復し、予後も良好となっていきます。

胃アニサキス症には、虫くだし薬のような薬剤での治療はあまり効果がなく、薬剤を投与する場合にはあくまでもステロイド薬や抗ヒスタミン薬、抗コリン薬などの薬剤投与で対処療法を行っていくこととなります。

胃アニサキス症の予防法

アニサキスやシュードテラノーバの幼虫が寄生しているマサバやマアジ、イカ、天然の鮭やマスなどの魚介類を食べる時は、十分に冷凍や加熱を行ってから食べることで予防できます。

アニサキスの幼虫は70℃以上の加熱で瞬時に死滅し、マイナス20℃以下で24時間以上冷凍することで感染性を失います。サバ寿司など、酢でしめた状態のサバは加熱が不十分ではない上に、酢ではアニサキスの幼虫は死滅しないことから、胃アニサキス症を引き起こすおそれがあります。

アニサキスの幼虫はカラシやワサビ、塩や醤油などで死滅させることはできません。加熱と冷凍を十分に行うのが胃アニサキス症の予防の最も重要なポイントです。

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