アレルギー・ヘルスケア119番

鼻炎やアレルギー、アトピーや健康全般についての情報サイト。

*

あなたの目のかゆみや充血は、アレルギー性結膜炎かも?

      2017/01/27

あなたの目のかゆみや充血は、アレルギー性結膜炎かも?

アレルギー性結膜炎の概要

アレルギー性結膜炎とは、目の表面に花粉やハウスダスト(住まいの中にあるホコリ)、ダニなどのアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着して、目の結膜に炎症を起こす病気です。

結膜とは、上下のまぶたの裏側と白目の部分をおおっている半透明の粘膜のことです。

花粉やハウスダスト、ダニなど、何らかの外来異物(抗原、アレルゲン)に対する生体防御反応であるアレルギーが異常に亢進することにより、この結膜部分に炎症がおこります。

アレルギー性結膜炎は、発症の時期や期間により、大きく2つの種類に分けることができます。

花粉などが原因の、特定の季節にのみ症状があらわれるものを季節性アレルギー性結膜炎といい、ハウスダストやダニが原因で起こるような一年中症状がみられるものは、通年性アレルギー性結膜炎といいます。

アレルギー反応を起こしやすいアトピー体質の人が起こりやすいとも考えられています。

重症のものでは、子どもや青少年に多くみられる春季カタルもアレルギー性結膜炎の一つであり、ソフトコンタクトレンズを使っている人にみられる巨大乳頭結膜炎もアレルギー性結膜炎の一種です。

結膜は外部からの異物や刺激に触れることが多く、涙により常に湿っているので、花粉やハウスダストが付着しやすい粘膜なのです。

アレルギー性結膜炎の症状

アレルギー性結膜炎の主な症状は目のかゆみで、両目に症状が現れるのが特徴の一つです。

目が充血して赤くなる(結膜充血)ことが多く、目に異物感を感じる人もいます。

涙のようにサラサラした水状の目やに(眼脂)が出たり、涙が出る場合もあります。

浮腫、眼瞼腫脹、まぶたの裏にぶつぶつができる人もいます。

黒目部分の角膜に傷ができることもあり、赤紫色になって、ゼリー状の目やにがでてくるような症状が出たときはすみやかに眼科医を訪れるようにしてください。

アレルギー性結膜炎は目だけではなく、くしゃみ、鼻水、鼻炎、気管支ぜんそくなどを引き起こすこともあります。

かゆみがあるため、症状が初期の段階において、目をかいてしまうことが多いのですが、かけばかくほど症状が強くなることがあります。

このような症状が起こるのも、アレルギー反応の特徴の一つです。

初期の段階で、適切な治療を受けることが必要です。

上まぶたの裏側の上眼瞼結膜にぶつぶつとした乳頭ができる症状は、春季カタルである場合も考えられます。

重症になるとそのぶつぶつが巨大乳頭となります。

角膜と合併症を起こし、目が痛くなったり、角膜が濁り視力が低下する場合もあります。

コンタクトレンズを使用している人の巨大乳頭結膜炎も同様の症状が起こります。

アレルギー性結膜炎の原因

アレルギー性結膜炎の原因は、花粉、ハウスダスト、ダニを挙げましたが、アレルギーを引き起こす物質はこの他にもさまざまなものがあります。

チリ、カビ、ホコリなどはすべてハウスダストに含まれますし、ペットである犬や猫の毛、コンタクトレンズの汚れもあります。

花粉というと春先をイメージしますが、花粉症で目の敵にされているスギ花粉は1~5月に飛散します。

しかし、ヒノキ花粉は3~5月、カモガヤ花粉は5~7月、ブタクサ花粉は8~10月というように、ほぼ一年中飛散しています。

そのため、このうちのどれかにアレルギー反応を示すことになれば、季節性アレルギー性結膜炎といってもその季節は人によって異なることになります。

よもぎ花粉によるアレルギーもありますし、アレルギー性結膜炎患者の約85%は花粉性アレルギー性結膜炎というデータもあります。

目は非常にアレルギー症状が出やすい場所であり、その中でも結膜は直接外界と接しているので、アレルギーの抗原が入りやすい部位でもあります。

また、結膜は涙で常に湿っていることもあり、入ってきた抗原に含まれる成分のうちのタンパク質が溶けやすい場所でもあります。

さらに、結膜にはアレルギー反応を引き起こす免疫細胞がたくさんあるということもアレルギー性結膜炎の原因となっています。

アレルギー性結膜炎の診断

アレルギー性結膜炎の検査・診断は、その状態を見ることが最初になります。

アレルギー性結膜炎は見ただけでも判断がつきやすい症状が出ていることがほとんどですから、強いかゆみを伴って、目が赤く充血している、浮腫がある、目やになどから診断することができます。

また、アトピー体質であるか、季節因子があるかなどの問診からも診断することになります。

結膜擦過サンプルを検査し、アレルギーに特有の白血球である好酸球の存在を確認します。

皮膚に微量の抗原を塗布して行うパッチテストやスクラッチテスト、血液を調べるRAST法、MAST法などで検査します。

細隙灯(さいげきとう)顕微鏡という機器を使って眼球を観察する生体検査も行います。細隙灯から出る細い光で眼球を照らしながら顕微鏡により、結膜、涙点、角膜などを確認します。

また、微量の採血による血液検査でアレルギーの原因を検査します。

スギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、犬・猫など動物の毛、カビ、ホコリ、チリ、ダニ、蛾、ゴキブリ、ユスリカなどに対するアレルギーを確認します。

アレルウォッチという検査キットを使って、涙の中からアレルギー反応を起こすIgEという免疫物質を測定しますが、この検査ではアレルギー物質が何かを特定することはできません。

アレルギー性結膜炎の治療方法

アレルギー性結膜炎の治療方法は、抗アレルギー薬を使用して治療することが主な治療方法です。

検査により抗原が特定されれば、それを避けるように心がけることも必要になります。

花粉が原因であると特定されると、花粉症の場合のように花粉の飛散時期の2週間以上前から抗アレルギー薬の点眼を行っておくと症状を軽くすることができます。

抗アレルギー薬は、かゆみやくしゃみなどを引き起こす指令を伝える抗原が、IgE抗体を介してマスト細胞からヒスタミンなどを血液に放出しないようにする薬です。

アレルギー性結膜炎の症状が出た後であったり、抗アレルギー薬でもかゆみがおさまらない場合、または角膜に傷ができているような重い症状の場合などでは、ステロイド薬の点眼を中心にした治療を行います。

春季カタルやアトピー性など重症の場合、ステロイド剤軟膏やステロイド薬の結膜下注射、内服による全身投与を行うこともあります。

抗アレルギー点眼薬やステロイド点眼薬による治療でもアレルギー性結膜炎の症状が安定しない場合には、免疫抑制剤点眼と生活改善の指導を組み合わせた治療を行うことになります。

ステロイド薬は長期間使用すると、緑内障などの副作用が出る場合があります。

春季カタルで巨大乳頭ができた場合は、手術で切除することもあります。

アレルギー性結膜炎の対応策

アレルギー性結膜炎の対応策としては、アレルゲンをできるだけ避けることが重要です。

季節性アレルギー性結膜炎の場合は、まず花粉情報を把握して有効に活用することが大切です。

花粉が多く飛散する日は、できるだけ外出を控えます。

どうしても外出しなければならない時は、マスクや花粉防止用のメガネなどでしっかり花粉対策をして出かけてください。

マスクは隙間が空かないように肌に密着させて装着します。

花粉症対策用のメガネは、縁が付いているゴーグルタイプがおすすめです。

衣類は、ウール地は花粉がつきやすいので、ナイロン地の方が安心です。

手洗い、うがいも大切です。室内では空気清浄機を使用し、洗濯物は室内干しをしてください。

コンタクトレンズを使用している人は、レンズの汚れに注意してください。

花粉症の季節には、使い捨てのコンタクトレンズが最適です。

通年性アレルギー性結膜炎の場合は、室内環境の整備や、免疫機能が低下することを避けるために、生活習慣の見直しやストレスをためないなどの心がけも必要です。

ハウスダストやダニなどの対策として部屋には毎日掃除機をかけてください。

掃除機の中に溜まったゴミはこまめに捨てるようにします。

寝具は、天日や布団乾燥機を使って干し、掃除機をかけることも必要です。空気清浄機も有効です。

 - Ⅰ型, アレルギーの種類, アレルギー性結膜炎