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それ風邪じゃないかも!子どもに多い病気「髄膜炎」

      2017/01/13

それ風邪じゃないかも!子どもに多い病気「髄膜炎」

頭痛が続き、それに伴い発熱や嘔吐などの症状があった場合、風邪などの病気を疑う方が多いと思います。

しかし、頭痛が激しく、長期的に続く場合はもしかするとそれは髄膜炎かもしれません。

髄膜炎になってしまうと自然治癒は難しく、きちんと治療を行わなければなりませんし、放置することで重い後遺症がのこってしまうことも考えられます。

そこで、髄膜炎とはどのような病気なのか、原因や治療法について詳しく見ていきたいと思います。

髄膜とは?

脳や脊髄を守るために包んでいる膜のことを、髄膜と呼びます。

細かく見ていくと脳を守る膜は脳髄膜、脊髄を守る膜は脊髄膜と言うのですが、これらの膜を総称して、髄膜と呼ばれているのです。

さらにこの髄膜は3層から成り立っており、内側から軟膜、くも膜、硬膜という形でつくられています。軟膜は名前のごとく柔軟性のあるやわらかな膜で、脳の凹凸に沿って包み込む役割があります。

くも膜は多数の血管を含んだ膜で、硬膜は一番外側で守っている膜で、強く頑丈なものとなっています。

これら3層の髄膜により、大事な脳や脊髄がしっかりと守られているのです。

髄膜炎の症状

髄膜炎と言うのは、先ほど述べた髄膜で炎症が起こっている状態です。更に髄膜炎は細菌性髄膜炎か無菌性髄膜炎かに分類されるのですが、それぞれの症状についてまずは見ていきましょう。

・細菌性髄膜炎の症状
インフルエンザB型やヒブ、肺炎球菌などの細菌が髄膜に入りこみ引き起こされる病気です。

髄膜炎ならではの特別な症状はないのですが、急な発熱や痙攣、意識がもうろうとしていたり吐き気、嘔吐などの症状がみられる場合は髄膜炎を疑った方がいいかもしれません。

ただの風邪だと思っていたら重症な髄膜炎だったという事もありますので、普段と違う症状を感じたらすぐに受診することが大切です。

無菌性よりも重篤になり得るため、早めの対処が必要です。

・無菌性髄膜炎の症状

細菌性と同様、頭痛や嘔吐・吐き気、発熱などの症状が見られるのですが、検査をしても細菌が検出されない場合、無菌性髄膜炎と診断されます。

細菌は検出されないのに、髄膜で炎症が起こっている状態です。原因がウイルスにあるため、ウイルス性髄膜炎とも呼ばれています。

髄膜炎の原因

・細菌性髄膜炎の原因
ヒブや肺炎球菌、大腸菌、黄色ブドウ球菌、インフルエンザ菌、等が原因で発症する病気です。

更に免疫力が低下している場合に発症しやすくなってしまいます。

飛沫感染によって、細菌が喉に付着し、そこから髄膜へ侵入してしまうと言われています。

・無菌性髄膜炎の原因
おたふくかぜやマイコプラズマウイルスによる場合もありますが、無菌性髄膜炎の主な原因は手足口病を引き起こす病原体エンテロウイルスによるものだと言われています。

接触や飛沫によって感染して行きます。

髄膜炎の治療法

髄液を採取し、髄膜に炎症が起こっているかどうかの検査が行なわれます。

その結果、髄液に細菌が見受けられた場合は細菌性髄膜炎と診断され、治療が行われます。

原因となっている菌は人それぞれ違ってきますので、原因の細菌に効果的な抗菌剤を使用し、治療を進めていくことになります。

しかし、無菌性であった場合、そのウイルスそのものに効果がある薬というものが開発されていないため、症状を見ながらその症状に対処する治療法を行うしかありません。

頭痛がひどい場合は頭痛を緩和させる薬を投与し軽減させたり、嘔吐による脱水が激しい場合は水分補給のための点滴が行われます。

細菌性よりも無菌性の方が重症になりづらいとは言われていますが、もしおたふくかぜが原因で無菌性髄膜炎になっていた場合は耳が聞こえづらい等の障害が起こってしまう危険性もありますし、無菌性と言われても後の検査で細菌が見つかる場合もあります。

どちらにしても髄膜炎の場合は安易に考えず治療に専念することが大切です。

髄膜炎の予防法

今は、このような髄膜炎を予防するために、ヒブワクチンや小児肺炎球菌ワクチンが開発されています。

予防接種が増えるのは子供には可哀想と感じられるかも知れませんが、髄膜炎になって後々に重い障害を抱えることのないよう、予防できる部分はきちんと予防していきたいですね。

また、免疫力が低下している場合も発症しやすくなってしまいますので、生活習慣を見直し、規則正しい生活、バランスの良い食事などを心がけ、普段から強い抵抗力を身につけておくことも大切ですね。

接触や飛沫感染によりウイルスが体内に入りこむことも防ぐため、手洗いやうがいも徹底することが大切です。

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