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身体的な性別と精神的な性別が食い違う性同一性障害

      2017/01/13

身体的な性別と精神的な性別が食い違う性同一性障害

性同一性障害(GID=Gender Identity Disorder)は、生物学的に明らかな性別であるにも関わらず、本人は違う性別であると信じていて、それが一時的にではなく生涯続く状態です。

さらには自分が思っている性別に合わせて身体や生活を変えて行こうとします。憧れて違う性別になるのではなく、生まれつき違う性別であると思っていることから、社会生活を送るうえで支障をきたしてしまう場合もあります。

性同一性障害の症状

・自分の現在の性別を嫌悪する

性同一性障害になると、自分の身体的な性別の象徴となる部位や現象に対して嫌悪感が強くなります。男性ならば声変わりや喉仏、広い肩幅、性器など。女性ならば丸みを帯びた身体、胸、生理などです。

このような性別を表す特徴や身体の部位に対して「なければ良かったのに」「見たくもない」という気持ちが強くなるのです。そのために性的な部分を隠そうとして、胸に晒しをきつく巻いたり、体毛を剃ったりします。

・望む性別に適合しようとする

身体的な性別とは違う性別になりたいと強く思うことから、望む性別に適合しようと行動します。男性は女装をして、小さい頃は人形遊びやままごとを好み、大きくなったら化粧に興味を持つようになります。女性は男装をして、動きの激しい遊びやスポーツに興味を持つようになるのです。

・同性愛との違い

性同一性障害は、同性愛とは異なるものです。性同一性障害の場合、自分が身体的な性別とは違うと信じており、性愛の対象が異性のこともあれば同性のこともあるのです。

性同一性障害の原因

性同一性障害になる原因は、現在のところはっきり解明されていませんが、有力な説はあります。それは赤ちゃんがまた母親の胎内にいる時に浴びるホルモンです。

母親の胎内ではテストテロン(男性ホルモン)とエストロゲン(女性ホルモン)の両方が分泌されています。胎児は受精後に、自らの性別に応じて男性ホルモンか女性ホルモンを作り出し、性別に合った身体に成長していきます。

その後、母親の胎内で分泌される男性ホルモンか女性ホルモンを浴びることで、脳に性別を認識させるのです。この時、受精後に浴びたホルモンと母親が分泌するホルモンが違った場合、脳が身体と違った性別として認識してしまうというのです。

性同一性障害の治療法

性同一性障害の治療方法は、大きく分けて3つあります。

・精神療法

性同一性障害による自己嫌悪感や社会からの疎外感、苦痛などをなくすために十分な時間をかけてカウンセリングを受けます。ありのままの自分をカミングアウトして、本人にとってどちらの性別として生きて行くのが最善なのかを選択しやすい状況を作っていくのです。

性別を選択した後は、生活支援のサポートなども行っているところもあります。

・内分泌療法(ホルモン療法)

精神療法を行っても十分に改善できずに、現在の身体を自分が望む身体に合わせたいと思った場合、ホルモン療法を受けます。その際には、自分が望む性別に持続的に適合していけることが条件になります。

また、ホルモン療法を行うにあたり、効果だけではなく副作用や期待値なども含めて十分な説明を受けて同意しなければなりません。ホルモン療法を受けたからといって性転換ができるわけではないので、身体の変化で後悔することがないようにしっかりと理解しておく必要があるのです。

・外科手術

最終的には自分が望む性別により近づけるために、性別適合手術を受けるという方法があります。

男性は精巣摘出、陰茎切除、造膣があり、女性は卵巣摘出、子宮摘出、尿道延長、膣閉鎖を行い、最終的に性器を形成します。本人はもちろん、家族も納得してから手術に臨むことが最重要です。

性同一性障害と向き合う

性同一性障害はまだ原因が解明されておらず、生まれつきの症状であることから、予防法はないというのが現状です。もしも自分で性同一性障害ではないかと思ったり、子どもに思い当たる行動が見られる時には、早めに専門の医療機関を受診することが一番です。

身体と心の性別の不一致で人にいえず苦しむことを避け、遠慮なくカミングアウトさせて周囲がしっかりとサポートしてあげられる環境づくりをすることを考えましょう。

 - 精神・心の病気