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ストレス発散が治療のカギ「機能性ディスペプシア」

      2017/01/13

ストレス発散が治療のカギ「機能性ディスペプシア」

機能性ディスペプシアという言葉に聞き覚えの無い方がほとんどかもしれませんが、機能性ディスペプシアは我々の生活に大きな影響を及ぼし、意外にも発症する確率の高い病気です。

症状や原因をはじめ、発症しやすい人のタイプ、そして治療法から予防法まで、様々な面から機能性ディスペプシアについて解説します。

機能性ディスペプシアとは?

機能性ディスペプシアとは、胃の不快感や痛みなどの自覚症状が現れているにも関わらず、内視鏡などを用いて精密な検査を行っても具体的な異常が見つからない症状です。

胃の痛みや胃もたれ、吐き気、お腹の張りなどが続くと不安を感じ病院に足を運ぶ方が多くなりますが、具体的な病気が見つからず、胃の機能に何らかの問題が生じた結果、お腹全体の調子が崩れているという症状を総称して機能性ディスペプシアと呼ばれます。

日本人の4人に1人が機能性ディスペプシアを持つというデータも存在するため、発症する可能性の高い病気といえるでしょう。

検査の結果、胃がんなどの重い病気が見つからなかったとしても、機能性ディスペプシアが胃の調子を乱していることには変わりありませんので、薬物療法などによって治療を行う必要があります。

機能性ディスペプシアの症状

胸部の下の部分、みぞおちに痛みを伴ったり、胸焼けを起こすことがあります。

また、以前と比べて少し食べただけでも満足感を感じたり、食後の胃もたれを引き起こす場合もあります。げっぷや吐き気、あるいは嘔吐といった症状も認められます。

そういった症状から、以前は神経性胃炎や慢性胃炎といった病気として扱われ、処置されることが一般的でした。

前述した症状は慢性化し、数ヶ月といった長期間に渡って収まらずに持続することも機能性ディスペプシアの特徴と言えます。

それらの症状が原因となり睡眠不足が誘発されて、胃だけでなく精神面など様々な面に弊害が及ぶ可能性についても否定できません。

機能性ディスペプシアの原因

正常な胃は、食事の際に食べ物が入ったときに上部が広がり、消化の際には揉み込むような動きによって消化を促し、十二指腸へと送り込む機能を持っています。

しかし機能性ディスペプシアになると、この運動機能に障害が発生し、胃が広がらずに食べ物を蓄えておくことができなくなった結果痛みや満腹感を感じやすくなってしまったり、十二指腸への排出がままならずに胃もたれやお腹の張りといった症状を引き起こします。

その原因は胃酸過多になることによって胃の運動機能そのものを低下させてしまうことや、日常生活や会社などで受けるストレスが原因となる場合、さらにピロリ菌と呼ばれる胃粘膜の細菌が機能性ディスペプシアに関連するという報告もあります。

どんな人がなりやすい?

ストレスなど精神面の問題から機能性ディスペプシアを発症する方も多く、ストレスを感じやすい中間管理職の方や、社会的な責任を強く持つような職業に携わっている方がこの病気にかかりやすいと言えるでしょう。

性差については特に顕著に偏るという傾向は見られませんが、年代別で見ると30代以上の働く世代に多いことが特徴です。

また、お腹の動きを悪くさせる原因は日常生活の中にも潜んでおり、喫煙やアルコールの飲み過ぎ、脂っこいものの食べ過ぎ、あるいは睡眠不足など、不摂生や不規則な生活が機能性ディスペプシアを発症する一因となる場合があります。

機能性ディスペプシアの治療法

機能性ディスペプシアは、基本的には薬物療法によって改善を目指します。

胃の運動機能の低下などが認められた場合には、消化管運動機能改善薬を使うことで消化管の動きを活発にしたり、酸分泌抑制薬を使用することで胃酸の分泌を制限する治療を行います。

それらの薬を用いても症状が改善されない場合では、心因的な問題が根本に潜む場合もあるため、抗うつ薬や抗不安薬が処方される可能性もあります。

また、前述した通りピロリ菌の存在が機能性ディスペプシアを招いている可能性も高いため、ピロリ菌を除去するための薬を使用して治療を行うこともあります。

機能性ディスペプシアの対策・予防法

胃もたれやむかつきなどの症状が慢性化すると、その状態であることが当たり前になり、市販の胃薬などを使用して症状を一時的にごまかす方が多いのですが、それではいつまで経っても根本的な解決には至りません。

小さな問題であると見くびらず、症状が続くようなら病院に駆け込むことをおすすめします。

日常生活においては、お腹の調子を乱したり、胃に負担をかけるような行動を極力取らないことが予防法として有効です。睡眠の直前などに食事をとることは避け、規則正しい食生活を送り、消化しやすくなるようによく噛んでから飲み込むことも重要です。

ストレスが原因となる場合も多いため、趣味に打ち込んだり、親しい友人と過ごす時間を増やすことでストレスを適度に発散させたり、睡眠時間をたっぷり取ることも有効です。

 - 胃・腸の病気