アレルギー・ヘルスケア119番

鼻炎やアレルギー、アトピーや健康全般についての情報サイト。

*

愛情遮断症候群とは…愛することの大切さを知ろう

      2017/01/13

愛情遮断症候群とは…愛することの大切さを知ろう

乳幼児に多く見られる愛情遮断症候群は、両親など養育者からの愛情を十分に与えられずに生じます。代理の立場となる大人が愛情を注ぐことが可能な状態であった場合はこの限りではありません。

通常、睡眠中には成長ホルモンが分泌されますが、愛情を受けることができないストレスから睡眠が妨げられた場合、低身長のような身体的な発育が遅れたり、知的発育も遅れると考えられます。

愛情遮断症候群の症状

栄養障害によるものとしては、

・まわりの子どもより身長が低い
・体重が増加しにくい
・痩せている(腕や脚の細く肋骨が目立ったりお尻に丸みがなくへこんでいる状態)

などが挙げられています。

愛情が欠如している結果で観察されるものとしては、

・オムツによる被れが著しい
・皮膚が汚れている
・汚れていて清潔感のない服を着ている

などです。

心理面が関わる行動においては、

・目を合わそうとしない
・喜怒哀楽などの表情が乏しい
・寄り添って来ない
・抱きつくことをしない
・親に抱かれることを嫌がる
・食欲の増進が異常である
・尿や便をもらす
・眠りに入りにくい
・チックが現れる
・落ち着きがなくなる
・癇癪を起こす
・自傷行為に及ぶ

などの傾向が見られます。ここでいう自傷行為とは、爪を噛んだり髪を抜いたりする他、リストカットに及ぶケースもあります。

また、学校の先生など親以外の大人であれば尊敬や信頼の気持ちを強く抱いて近づこうとする傾向も見られます。自然に笑うようなこともなく、子どもらしい反応が見えにくい状態になります。

愛情遮断症候群の原因

親が入院したり離別や死別するといった愛情を受けられなくなるやむを得ないことが原因になることがあります。

他にも、親が知的障害を患っている場合や薬物中毒の場合、うつ病などの精神的な病気を患っている場合などによって適切な養育を子どもに提供できないことによって起こります。

養育者自身が子どもであった頃に両親から十分な愛情を受けて成長していない場合、自分が子育ての立場になった時に影響を及ぼすこともあります。

養育者から虐待を受けたり、愛情を感じることができない環境に置かれることによって、耐えがたいストレスを感じて睡眠が妨げられ、成長が止められる状態となります。そのため、睡眠中に分泌される成長ホルモンが殆ど分泌されていないことになります。

虐待は連鎖するケースが多く、養育者が虐待を受けていた場合は自分が出産すると自分の子どもに虐待するという連鎖です。食事を与えない、入浴をさせたり衣類の取り替えを行わない無視のような虐待や精神的な内容も含めて暴力行為に及ぶような虐待など、子どもが愛情を求めつつも、それに応じないものです。

愛情の押しつけも本当の愛情でないことは子どもながらに解る時がきます。養育者は、自分は間違っていないと思うことで子どもを傷つけることは多々あります。

子どもになんらかの特徴が見られた時に、誰に似てこんな風になったのか、子ども自身の性格のために現状に至る、というような発言を繰り返すことも精神的な虐待に相当します。

つまり、養育者が自分を振り返り反省することなく、子どもに責任転嫁をしていることです。子どもはストレスに加え罪悪感まで背負うことになります。

愛情遮断症候群の治療法

身長や体重などを計測してどれくらい成長しているかを確認します。食事の内容や養育の環境の確認も行うといいのですが、このような情報を得ることは難しくなるのが一般的です。

子どもの年齢に応じて食事を与えることが大切で、入院を必要とするケースもあります。子どもにとっても養育者にとってもストレスが緩和される環境を整えることが重要ですが、そのために子どもを施設で保護する対策が必要となる場合があります。

養育者は精神的に安定な状態を保つことを目的とし、心理カウンセリングによる根本的な対処法と向き合わなければならない場合があります。

養育者自身が愛情を受けていなかった可能性があるため、自己評価が低く、依存の傾向が強いなどといった特徴を観察する必要があります。

愛情遮断症候群の予防法

子どもは助けを求める方法が解りません。自傷行為は自分を傷つけたいわけではなく、救いを求めているサインです。養育者はサインに気づいていても自己防衛のため自分を正当化することも珍しくなく、子どもが神経質、おとなしい、発育が悪いという傾向は残念ながら否定できません。

ネグレクトも含め、虐待の可能性に気づいた人は通報する義務があります。心当たりがあれば一刻も早く助けなければなりません。

養育者の代理となる人は、子どもに十分な愛情を与えて経過を見守ることで、子どもはストレスから解放され、安心感を手に入れることができ、睡眠を取ることができるようになります。

愛情は、母親、父親に偏ることなく与えられることが理想ですが、例えば母親が愛情を与えることが現実的に難しい場合は父親が十分に愛情を与えることで予防の効果は大きなものとなります。

 - 子どもの病気