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デリケートな部分だからこそしっかりとしたケアを…陰門腟炎予防法

      2017/01/13

デリケートな部分だからこそしっかりとしたケアを…陰門腟炎予防法

陰門膣炎は外陰膣炎ともいいます。幼い女の子に起こる膣炎の一種で、おむつや下着などにニオイのきついおりものが出て、膣の周辺が赤く腫れあがります。

ひどくなると陰唇が癒着してしまうこともあり、デリケートな部分なので早めに小児科を受診するようにしましょう。

陰門腟炎の症状

陰門膣炎の症状で一番特徴的なのはニオイの強いおりものです。

おりものは一般的に初経を迎える頃に出てくるもので、陰門膣炎になる女の子はそれよりもずっと幼いため、通常はおりものが出ることはありません。しかし、陰門膣炎になるとおむつや下着に黄色味を帯びた悪臭のあるおりものや膿がついています。

また、おりものに血が混じったり、膣周辺の外陰部が赤く腫れあがることもあります。

炎症が悪化するとおしっこの際に痛みが走ったり、かゆみを伴うことがあるので、おむつ替えで拭かれるのを異常に嫌がったり、痛くてトイレに行けないといった症状がでてきます。

さらに悪化すると、炎症でただれてしまった小陰唇がたがいにくっついてしまい(陰唇癒着)、おしっこがうまく出せなくなってしまいます。陰唇癒着は自然に治ることもありますが、無理にいじって離そうとせず、できるだけ医師に相談するようにしましょう。

陰門腟炎の原因

外陰膣炎や膣炎は大人の女性や高齢者でも起こる病気です。しかし、幼い女の子や乳幼児に起こる陰門膣炎は発症する原因が少し異なります。陰門膣炎は膣やその周辺の外陰部にブドウ球菌や大腸菌などが感染することで引き起こされます。

一般的に、初経後の女性の膣は女性ホルモンの分泌や常在菌によって酸性に保たれるようになります。

これにより多くの細菌は繁殖することができず、カンジダ菌などの酸性に強い菌類によって炎症が引き起こされるケースが多いのですが、初経前では中性~弱アルカリ性で膣やその周辺の皮膚や粘膜が非常に薄く、細菌の増殖を防ぐ力が強くありません。

さらに、赤ちゃんや子どもは代謝が活発でよく汗をかくため、おむつの中や下着の中は常に湿気の多い状態になります。その結果、菌が繁殖してしまい陰門膣炎を起こしてしまうのです。

また、陰門膣炎を起こしてしまう細菌は主に排泄物に由来するものです。おむつの中のうんちが外陰部に付着して菌が増殖したり、お尻を拭く際に付着してしまう、あるいは、汚れた手で触ってしまうなど、陰門膣炎を起こす前に菌が接触してしまうことが炎症を引き起こす大きな原因です。

陰門腟炎の治療法

おりものなど陰門膣炎の疑いがある場合は、自然治癒することもありますが、症状を早く治してあげるため小児科を受診するようにしましょう。その際におりもののついたおむつや下着などを持参すると医師が診断しやすくなります。

軽度の場合は抗菌剤の入った軟膏やステロイド軟膏を患部に塗って、細菌の増殖を抑えるとともに炎症を鎮めます。また、膣の中は嫌がって軟膏を塗れないので、場合によっては液体の抗菌剤を用いることがあります。

炎症やただれがひどい場合は抗生物質の飲み薬が処方されることもあります。

家では、外陰部周辺をできるだけ清潔に保てるように心がけます。特に赤ちゃんでは外陰部の違和感やかゆみが気になって掻きむしったり、触ってしまったりします。

陰門膣炎を起こしている皮膚は非常にデリケートなので、違う病気を起こしてしまったり、炎症が悪化する場合があります。また、おしっこがついたままになっていると痛がりますので、こまめに拭いてあげましょう。

この際もゴシゴシ拭くと逆効果ですので、濡らした清潔なガーゼでトントンと叩くように拭うか、腫れがひどい場合やただれてしまっている場合はぬるま湯で優しく患部を洗い流し、タオルで優しく押さえるように水気を拭き、しばらく乾燥させてからおむつをはかせるといいでしょう。

自分でトイレにいける女の子の場合は、だんだん自我が芽生えてきて外陰部や膣の違和感や痛みなどを口にできないことがあります。できるだけそばに寄り添い優しく接してあげて安心感を与えるようにし、話に耳を傾けるようにしましょう。

炎症が起きている間は、トイレの際に水勢を弱めたビデやハンディのビデなどを用いて優しく洗浄し、トイレットペーパーで擦らずによく水気をふき取るように教えてあげてください。また、おりものが出ている場合は清潔な下着に着替えるようにしましょう。

陰門腟炎の予防法

陰門膣炎の予防は外陰部を清潔に保つことです。赤ちゃんの場合はおしりふきの時に前から後ろへ拭くようにしましょう。逆にするとせっかくふき取ったうんちを外陰部にこすりつけてしまい、陰門膣炎を誘発させる原因になります。

これは陰門膣炎だけではなく尿道炎など、細菌が原因でかかってしまう泌尿器科や婦人科の病気を予防することにもつながります。失敗して粗相をしてしまった場合はできるだけすぐにぬるま湯で洗ってあげ、清潔な下着に交換します。

うんちの汚れがひどい時は、手間がかかりますがぬるま湯で洗ってあげると良いです。

また、お尻を拭いた後はかなり外陰部は湿っぽくなっています。おしりふきの後はすぐにおむつをはかせず、しばらくの間外気に当てて乾燥させてからはかせるようにしましょう。

外陰部は恥垢(ちこう)と呼ばれる垢や細菌がどうしても溜まりやすい場所です。一緒にお風呂に入ったら外陰部のひだの中まで十分に洗うようにしましょう。この時、石鹸などで洗うのは逆効果で、弱い皮膚や粘膜を傷つけて炎症を起こす可能性があります。刺激の少ないものか、もしくはぬるま湯で強く擦らずにきれいにしてあげましょう。

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