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生後1週間を過ぎても赤ちゃんの肌が黄色い場合は核黄疸に注意!

      2017/01/13

新生児涙嚢炎

赤ちゃんが生まれたばかりの頃は、肌が非常に黄色く見えます。これは新生児黄疸と呼ばれ、ビリルビンと呼ばれる黄色の色素が透けて見えることによるものです。

1週間を過ぎても黄疸が消えない場合は母乳性黄疸を疑いますが、稀に核黄疸になっていることがありますので慎重に対処する必要があります。

核黄疸の症状

新生児が生まれると数日後に自然と黄疸が見られるようになります。手のひらや足の裏の皮膚を観察すると黄色く変色しているのがわかります。また目の白い部分が薄く黄色くなっていることにも気づきます。これは新生児黄疸と呼ばれ、1~2週間で消失する生理的なものです。

また、母乳で育てている場合は母乳性黄疸と呼ばれる黄疸が1週間以上も続くことがあります。しかし黄疸時に、同時に別の症状が現れている場合は注意が必要となります。

生まれた数日経った時に、哺乳が減ったり、元気がなくなったり、筋肉の緊張が低下している場合は、核黄疸を疑うことになります。さらに、4~7日後に背中を弓の反らせてピンと張った後弓反張の状態になったり、発熱、痙攣が見られる場合は、核黄疸によって中枢神経に障害が生じている可能性があります。

また1週間を過ぎると筋肉の緊張はなくなっていきますが、死亡することもあり、生存できた場合でも後遺症が残る可能性が高くなります。

核黄疸の後遺症としては難聴、錐体外路系の異常であるジストニアやアテトーゼ型の脳性麻痺、知的障害、上方の一点を凝視してしまう症状などが挙げられます。

核黄疸の原因

核黄疸の原因は、大きく分けて四つになります。

・不適合溶血

母親の血液型と新生児の血液型が不一致であることによって起こります。こういった場合には、母親の血液内の抗体が新生児の血液内の赤血球を異物と認識して攻撃し破壊してしまうのです。

その結果、赤血球の分解物であるビリルビンが大量に発生し、体内を巡回し脳内に侵入し神経細胞を破壊してしまうのです。

・出血

出血には副腎出血や頭部の損傷による出血である帽状腱膜下出血などがあります。こういった出血時には体内の赤血球が分解されていきますが、肝臓が分解を処理しきれずに血液内に大量の間接ビリルビンが出回ってしまいます。

その結果、未完成の血液脳関門を間接ビリルビンがすり抜けて、脳細胞にダメージを与えてしまうのです。

・多血症

母親と新生児をつなぐ胎盤からの血液供給が過剰になったり、胎盤に障害が生じて新生児の体内の赤血球が多くなりすぎる場合に起こります。多血症の場合、血液中のあまった赤血球を肝臓が分解処理しきれないため、やはり多くの間接ビリルビンが血液内を循環してしまうことになります。

そして最終的に脳の基底核と呼ばれる部位に沈着し、破壊してしまうのです。

・生まれた時の栄養・環境条件の悪化

母乳を十分に飲めないなど必要な栄養を摂取できない場合、新生児の肝臓機能が十分発揮できず、肝臓で間接ビリルビンを直接ビリルビンに変えることができなくなってしまいます。

腸管運動も十分でないため、便内のビリルビンをなかなか体外に排出することができず、ビリルビンが体内に再吸収されてしまうのです。しかしプライマリーケアが進歩したこともあり、このような原因での核黄疸は減ってきています。

核黄疸の治療法

核黄疸と診断された新生児の治療法の第一選択は光線療法です。

これは新生児の保育器や背中に向けて青白・緑の紫外線を当ててビリルビンを分解させる方法です。光線療法を行ってビリルビン濃度を確認し、それでも不十分と判断した場合は、交換輸血を行います。

交換輸血は古い血液を全て新しい血液に交換する方法で、血液型不適合による溶血性疾患にも効果があります。その他にもガンマグロブリンを投与する薬物療法もありますが、公式に認可されていないため保険の適用外となっています。

核黄疸の予防法

核黄疸の予防においては、生まれた後の栄養条件や環境条件を整えることが最も重要となります。新生児の低体温やアシドーシス、低蛋白症などが核黄疸の因子となることがわかっていますので、十分な栄養補給や恒温室の用意、それに人工呼吸器などこういった危険因子を少しでも減らすことが肝要となります。

また、血中のビリルビン濃度をこまめに測定したり、聴性脳幹反応という聴力の検査や頭部のMRIを撮影することで早期診断が可能になります。核黄疸は発見が遅れると後遺症の残る確率が高まりますので、核黄疸の疑いがある場合は精密検査を行うことがポイントになってきます。

特に低体重の新生児は黄疸が見られないこともあり、診断が困難になりがちなので注意が必要です。

 - 子どもの病気