アレルギー・ヘルスケア119番

鼻炎やアレルギー、アトピーや健康全般についての情報サイト。

*

予防接種が引き金になることも…子どもの罹患率が高いポリオ

      2017/01/13

予防接種が引き金になることも…子どもの罹患率が高いポリオ

急性灰白髄炎(ポリオ)は脊髄性小児麻痺という呼び名からも分かるように、心身に重大な麻痺症状を引き起こすおそろしい感染症の一つです。

日本では1980年の1例を最後にして、国内で野性のポリオウィルスによる感染は確認されていません。現在確認されているのは、生ポリオワクチンによる症例となっています。

現代の日本では発生していないポリオですが、乳幼児がかかりやすい感染症であることや、海外からポリオウィルスが持ち込まれる危険性は依然としてあることから、乳幼児の内に適切なポリオワクチンによる予防接種感染リスクを下げることができます。

ポリオの症状

ポリオは、ポリオウィルスによって発症する感染症です。ポリオウィルスに感染しても、90~95%は明確な症状が現れないまま自然に体内で免疫が生まれポリオにはかからなくなります。

しかし、ポリオウィルスが腸管に入り、脊髄にまで入り込んでしまった場合には、手や足、呼吸をつかさどる筋肉の麻痺症状が現れます。この麻痺症状が一生にわたって残ってしまったり、呼吸困難で死亡してしまうことがあります。

また、ポリオウィルスに感染して弛緩性の麻痺を起こす確率は1%前後で、弛緩性の麻痺症状が引き起こされるポリオを発症した場合には、乳幼児の患者の場合には2~5%が死に至ってしまいます。

さらに、成人がポリオに感染して麻痺症状を発症した場合には15~30%と非常に高い死亡率となるのも特徴です。

ポリオの原因

ポリオを発症する原因は、ポリオ患者の便に触れるなどすることでの、ポリオウィルスの経口感染です。ポリオウィルスは便以外でも唾液によっても感染を引き起こします。

ポリオウィルスが手指や飲食物から人の体内に入ると、腸の中でポリオウィルスが増殖活動を行います。腸内で増えたポリオウィルスは、再度便として排出され、この便からさらなるポリオウィルスの感染を引き起こします。

ポリオ患者の便を介したポリオウィルスの感染によって引き起こされるポリオは、成人がかかることもありますが、主に乳幼児がかかりやすい感染症でもあります。

ポリオの治療法

人類の歴史とともに存在してきたポリオですが、現在の医療をもってしても弛緩性の麻痺症状が現れているポリオ患者の症状を劇的に改善してくれる特効薬はいまだ発見されておらず、確固とした治療法がないのが現状です。

ポリオウィルスに感染してしまい、弛緩性の麻痺や呼吸をつかさどる筋肉に麻痺の症状が現れてしまった場合には、麻痺が起きていない箇所の筋肉を最大限に生かして日常生活を少しでも問題なく送れるように試みるリハビリが行われます。

ポリオの予防法

ポリオはポリオウィルスに感染した人の便から伝染するため、ポリオが流行している国に旅行をした際には、手洗いを念入りに行い、食事の前には必ず手を洗うことで口からポリオウィルスが感染するリスクを抑えることができます。

また、日本国内では現在、定期的に不活化ポリオワクチンによる予防接種が実施されていますので、年齢と過去のポリオワクチンの予防接種の有無に合わせて適切なポリオの予防接種を受けることで、ワクチン接種によって99%の人がポリオウィルスに対する十分な抗体を獲得できます。

不活化ポリオワクチンによる予防接種の接種回数は、生後3~12か月の間に行う初回接種が3回、初回接種を行ってから12~18か月後に行う追加接種が1回の合計4回となっています。

なお、上記の期間を過ぎた場合でも生まれてから90か月以内、7歳半までの間であれば予防接種の対象年齢となり、ポリオワクチンの予防接種を受けることができます。

 - 子どもの病気