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思うように声が出せなくなってしまう声帯萎縮は肺炎の原因でもある!

      2017/01/13

思うように声が出せなくなってしまう声帯萎縮は肺炎の原因でもある!

年齢を重ねると声の質が変化してくることがあります。加齢に伴う正常の変化ならば問題ありませんが、声を出す時にむせてしまったり声が出にくくなってきている場合は声帯萎縮の可能性があります。

声帯萎縮は放置すると悪化していく可能性があるため注意が必要です。

声帯萎縮とは?

声を出す際に震える二枚の帯状のヒダのことを声帯といいます。声帯は喉仏と呼ばれている甲状軟骨の内側に位置し、約1.5~2cmほどの高さがあります。この声帯は筋肉と粘膜層から成り立っており、震えることで声の高さを調整する働きを担っています。

しかし、この声帯の一部が衰えて薄くなったり、変形することで正常に声が出せなくなってしまいます。これを声帯萎縮と呼びます。男性の場合は声帯萎縮になると声量が減り、乾いた甲高い声になりやすくなります。

また、女性の場合は声が低くなり、しゃがれた声になっていきます。「アー」と声を連続して出してみて、10秒以内に声がかすれたり出にくくなる場合は声帯萎縮かもしれません。

声帯萎縮の症状

声帯萎縮の典型的な症状は、声がかすれてくることです。しゃがれ声になることもあります。声が出しにくくなるため、声量も少なくなっていきます。ひどいケースになると、自分の唾液を飲み込む際に食道に唾液が入ってしまい、呼吸困難に陥ることもあります。

また、食べ物が誤って気管に入ってしまうことによって起こる誤嚥性肺炎にもなりやすくなります。

声帯萎縮の原因

声帯萎縮の第一の原因は老化です。発症年齢は50歳以上が多くなっています。加齢に伴い、声帯を動かす喉頭部周辺の筋肉が衰えていきます。筋肉が固まってしまう場合もあり、筋肉がガチガチに固くなると筋内部の血管が圧迫されて喉頭部の血流が悪くなります。

声帯にある粘膜は毛細血管から栄養供給を受けていますが、血流が阻害されると細胞の働きが悪化します。その結果、一部の声帯粘膜が薄くなり弓形に変形します。すると声を発する際に2枚の声帯同士がピッタリ合わさらず、声がかすれるようになるのです。

喉頭ファイバースコープや喉頭ストロボスコープで喉頭部の様子を画像で確認することに声帯萎縮を診断することになります。また、声帯麻痺や声帯溝症といった声帯に関する疾患にかかっている人も声帯萎縮になりやすいとされています。

他にも普段から会話をしない人は喉頭部の筋肉を使わないために声帯が萎縮するリスクが高まります。これは廃用症候群と呼ばれ、入院してベッドに寝ていると足の筋肉が衰えるのと同じ原理となっています。

声帯萎縮はどれだけ発声するかという会話の頻度によって左右されることがあるのです。

声帯萎縮は治療できる?

声帯萎縮の基本的な治療方針は保存療法です。声帯萎縮が軽度の場合は、音声訓練を患者に施すことによって回復を図ります。上半身に力を入れながら数を数えるなどの発声訓練をするのが一般的です。

音声訓練で回復が期待できない場合は手術の適応となります。手術の種類はさまざまで、声帯にコラーゲンを注射するものから自己の脂肪を注入するもの、甲状軟骨を整形する手術法などがあります。

声帯にコラーゲンや脂肪を注射する場合は切開が必要ないためダメージが少ないというメリットがありますが、適量を選ぶのが難しく声帯に吸収されてしまうこともあるため、難易度の高い手術法といえます。

声帯萎縮の予防法・改善法

声帯萎縮の一番の予防法は日常生活において声を出すことです。

喉頭周辺の筋肉を発声によって鍛えておけば、萎縮するのを防ぐことができます。また声帯周りの血流を促進するために特殊な器具で超音波を照射したり、喉頭部をマッサージする方法も有効とされています。

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