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おへそから尿が漏れ出す?!排尿時に痛みを伴う尿膜管遺残症

      2017/01/13

おへそから尿が漏れ出す?!排尿時に痛みを伴う尿膜管遺残症s

へその部分が赤く腫れて炎症を起こしたり、痛みを感じた上で、へそから膿が出るような場合は臍炎や尿膜管遺残症が疑われます。

放置すると細菌が全身を巡って敗血症と呼ばれる危険な状態になることもあるため、へそに関する病気についての理解を深めておきましょう。

尿膜管遺残症とは?

人間は胎児期に母親とへその緒でつながっています。通常はこのへその緒を通じて膀胱にたまった尿を体外に排出しています。

膀胱とへその緒とは尿膜管と呼ばれるチューブ状の管を通してつながっていますが、誕生時に尿膜管は退化して閉鎖されるようになります。しかし、なんらかの理由で新生児として誕生した後もこの尿膜管が閉鎖せずにそのまま残ってしまうことがあります。

このことを尿膜管遺残症と呼びます。発症確率は1~2%といわれており、誰でもなりうる病気といえます。

尿膜管は状態によってそれぞれ別のものとして区別されています。

・尿膜管憩室

膀胱だけにつながっている尿膜管

・尿膜管嚢胞

へその緒にも膀胱のどちらにもつながっていない袋状の尿膜管

尿膜管遺残症も様々なものがあります。

・尿膜管洞

尿膜管がへその緒だけにつながっている

・尿膜管瘻

へその緒と膀胱の両方とつながっている

尿膜管遺残症の症状

尿膜管遺残症であっても、症状が外に現れてこないケースもたくさんあります。また、成人後に初めて症状が出てくるといったケースさえあるのです。尿膜管遺残症の代表的な症状はへその部位に現れます。

典型的な症状はへそから尿が漏れることで、へその部分が細菌感染を起こして痛みが発生し、膿が出てくることがあります。細菌感染を起こして化膿している場合は、へそごまから異臭が漂うのですぐにわかるのです。

また、トイレで排尿するときに痛みを感じる人もいます。

尿膜管遺残症の原因

尿膜管が閉鎖せずに残ってしまうはっきりとした原因はわかっていません。

誕生後は尿膜管は不必要となり、余計な構造物となるため通常は退化するためのプログラムが遺伝子に書かれています。しかし、尿膜管が正常に退化しないということは、尿膜管に関する特定の遺伝子に異常が生じている可能性もあると考えられます。

尿膜管遺残症の治療法

へそから尿が漏れたり、炎症が起きて赤く腫れているような場合には、膿を完全に出し切る応急処置を行います。場合によってはへその下を切開して、ドレーンというホース状のチューブで膿を吸い取る必要があります。

膿の正体は好中球と呼ばれる免疫細胞の死骸です。この膿を出すことで炎症が引くのを促進します。この後、薬による治療を行います。抗生物質を服用して細菌を死滅させるのです。このような処置は対処療法であって、尿膜管は依然として体内に残存しているため、根本的な治療法にはなりえません。

したがって、尿膜管遺残症を完治させるためには手術が必要となります。

まず最初に、感染を完全に治してから、エコーやMRIなどの検査機器を使って腹部に残っている尿膜管の構造を把握します。次に、開腹するか腹腔鏡下で手術するかを決定します。

腹腔鏡下の手術は全身麻酔を用いて行われますが、手術によるダメージを最小限に抑えることができます。また2014年からは保険適応の対象となっています。

尿膜管遺残症は予防できる?

尿膜管遺残症は、遺伝子の異常か何らかの理由で尿膜管が閉じない病気ですが、原因が不明であるため予防法はありません。しかしへその炎症を防ぐための方法はいくつかあります。

まず第一に、へそを傷つけないことです。へそごまはへその垢、汚れの塊ですが、無理して取り除く必要はありません。へそごまを取り除こうとする際に、つまようじの先などでへそにダメージを与えてしまい、このことが細菌感染の原因になることもあります。

どうしてもへそごまを取りたい場合は、綿棒の先にオイルを浸してへそごまを溶かすようにしましょおう。また、へそピアスをする場合は器具を念入りに滅菌することと、定期的にへそ周囲の消毒を行って清潔さを保つことが大切になります。

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