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成人女性は注意!アスピリン過敏症を防ぐには漢方が効果的

      2017/01/13

アスピリン過敏症を防ぐには漢方が効果的

非ステロイド系抗炎症剤であるNSAIDsを服用した時に喘息や蕁麻疹が生じる病気をアスピリン不耐症またはアスピリン過敏症と呼びます。

アスピリン過敏症であることを自覚していない場合、体に何度も同じ症状が繰り返し起きてしまうこともありますので、早めに自分の体質を理解し対処法を知っておくことが大切になります。

アスピリン過敏症の症状

アスピリン過敏症は子どもに起こることは稀で、成人以降に現れることが多いです。特に成人女性に症状が現れるケースが多いといわれています。アスピリンを服用した時の過敏症状は大きく分けて二つあります。

・呼吸器の症状

鼻水、鼻垂れ、喘息の症状が見られることからアスピリン喘息と呼ばれます。もともと喘息を患っている人の10%ほどがアスピリン喘息になるとされており、喘息患者はアスピリン過敏症になるリスクが高いといえるでしょう。

喘息以外にも、鼻茸や慢性の副鼻腔炎を患っている人もアスピリン喘息になりやすいことが知られています。

・皮膚の症状

蕁麻疹が顕著に見られるのが特徴で、体全体にかゆみが出ます。他にも、血管性浮腫と呼ばれる腫れぼったい浮腫が顔の唇やまぶたに現れることもあり、口がタラコのように膨らんだりまぶたが腫れて目が開けられないといった症状を呈するようになります。

咽頭部分に浮腫ができることもあり、この場合は息がしづらくなり呼吸困難に陥ることもあります。血管性浮腫の場合は、蕁麻疹と違ってかゆみはなく、数日間経過すると腫れが消えていきます。

また、稀なケースではアナフィラキシーショックが起きることがあります。アナフィラキシーショックでは、低血圧、呼吸困難、意識消失といった生命に危険をもたらすような症状が現れることから早急な処置が必要となります。

アスピリン過敏症の原因

アスピリン過敏症の主な原因は、アスピリンなどのNSAIDsに含まれる成分がCOX1と呼ばれる酵素を阻害することにあります。通常、人間の体ではアラキドン酸という必須脂肪酸が体に必要な物質として使われています。

アラキドン酸をプロスタグランジンという生理活性物質に分解する役割を果たしているのがCOXという酵素です。

COXにはCOX1とCOX2という二つのタイプがあります。NSAIDsは両方のタイプを阻害しますが、特にCOX1を阻害することがきっかけになって、アスピリン過敏症が発症することが研究によりわかってきています。

NSAIDsがCOXを阻害するとプロスタグランジンが生成されなくなります。プロスタグランジンには肥満細胞と呼ばれるヒスタミンを放出する細胞を抑える働きがありますが、十分なプロスタグランジンが生成されない場合、肥満細胞から大量のヒスタミンが体内に放出されてしまいます。

ヒスタミンが大量に体内に放出された結果がアナフィラキシーショックであるといわれています。

アスピリン過敏症かな? と思ったら

アスピリン過敏症の人はNSAIDsを服用すると数時間以内に呼吸障害や皮膚障害などの初期症状が現れるため、自分でも気がつくことがあります。自覚症状を感じた場合は、まず原因となっている物質を摂取しないように努めることが肝心です。

具体的には添加物の多く入った食品、市販の風邪薬、化粧品、香水、石鹸、シャンプーなどを避けるようにします。こうすることで、アスピリン過敏症の原因となる物質を排除することができます。

風邪などの症状が出ている場合は漢方薬を活用するといいでしょう。第二類医薬品である葛根湯(かっこんとう)や地竜(じりゅう)などの漢方であれば、アスピリン過敏症を起こさないことがすでに知られています。

第二類医薬品は登録販売者さえいればコンビニエンスストアでも販売が可能です。薬局が閉店している場合はコンビニエンスストアを探さしてみましょう。

喘息持ちの方の場合は吸入器であるネブライザーを医師の指示通りに使うことで、アスピリン喘息が起こっても呼吸を楽にできることが期待できます。

アスピリン過敏症の治療法

アスピリン過敏症が見られた場合の基本となる治療法は薬物によるものです。プランルカストと呼ばれるロイコトリエン拮抗薬を服用することによって症状の緩和が期待できます。

また、アナフィラキシーが見られた場合は、心拍停止を防ぐためにアドレナリンの静脈注射や酸素マスクにより呼吸の確保をすることが先決になります。生命の安全を確保した後は、アナフィラキシーの原因となったヒスタミンを抑えるために抗ヒスタミン薬やステロイドの服用を行います。

漢方薬の中にはアスピリン過敏症を起こさない有効成分が含まれている種類があり、体に備わっている免疫力を引き出すことを期待して治療に用いるケースもありますが、漢方薬の利用はまだメジャーな治療法とはなっていないのが現状です。

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