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薬に頼ることなく高山病を予防するための3つのポイント

      2017/01/13

薬に頼ることなく高山病を予防するための3つのポイント

富士山が世界文化遺産に登録されて以来、山登りを趣味とする人が急激に増えたそうです。ここでは山登りのトラブルでもっとも多い高山病について、その原因や症状、簡単にできる予防法などをご紹介いたします。

高山病の症状

高山病とは一種の酸欠状態を指します。酸素は標高が高くなるにつれ薄くなるため、脳や血液に行き渡る酸素の量が欠乏すると、兆候が現れ始めます。

主な症状としては、頭痛、食欲不振、胸焼け、吐き気、眩暈、貧血、虚脱感、疲労、睡眠障害、発熱、肺水腫による呼吸不全などが挙げられます。もっとも多いのが頭痛と吐き気で、食べた物をそのまま戻してしまうような場合だと、持久力が著しく減退し、症状の悪化を招く危険性もあります。

高山病の原因

高山病の最大の要因は酸素不足です。

富士山の頂上では空気中の酸素量は地上の三分の二といわれています。そのような環境では体の至る所に不具合が生じてきます。この状態がしばらく続けば、息が荒くなり、一種の過呼吸状態に陥ります。不自然な呼吸は脳が酸欠を訴えている証拠です。

人間の体は環境の変化に速やかに順応できる力を備えています。たとえ低酸素環境に慣れていない人でも、ゆっくり時間をかけていけば、高山病にかかる可能性も低くなるのです。

つまり、急激に高度を上げて体が慣れる前に低酸素環境に身を置いてしまうと、高山病にかかるリスクは高くなっていきます。

高山病かな? と思ったら

高山病と気づいたら、登山をストップしましょう。

体のだるさや疲労、頭痛、めまいなどは、まだ体が標高の高さに適応していないサインでもあります。無理に登山を続けるのではなく、ゆっくり体を休める場所を確保するのが先決です。

高山病にかかると、冷静な判断力や思考が鈍る傾向があり、その状態は山登りをする上では非常に危険です。症状が出始めてからは自分の判断よりも体を休めることを優先しましょう。

症状が出たまま動き回ることで、滑落や遭難など二次的な損害を被ってしまう可能性もあります。

山登りの疲労とあいまって脱水症状になっていることも考えられます。休息時にはしっかり水分をとりましょう。水分が不足すると筋痙攣や肉離れ、足がつるなど、歩くことにも支障をきたしかねないません。

体を休めても回復しない場合は、下山することを考えましょう。標高を下げることによって不足している酸素を満たしてあげるのです。

とにかく安静にし、無茶はしない、というのが高山病にとってもっとも効果的な応急処置です。

高山病の治療法

具体的な治療は薬剤の投与によるものです。症状に合わせて薬を投与します。また、酸素を与える場合もあります。

高山病は肺水腫を引き起こすこともあります。そういったケースでは、利尿効果のある薬剤を用いて肺水腫を改善していきます。加えて、脱水症状を起こしている場合、血栓が現われることもあるため、血栓予防の薬剤を投与する場合もあるようです。

高山病の予防法

高山病の予防は、急がない、焦らない、冷静に、が三か条です。

急激な標高の変化で発症するケースがほとんどなので、あまり張り切りすぎず、余裕を持った日程で臨むのがいいでしょう。標高2400メートル以上に達する場合は、30分~1時間程度同じ高さの場所を歩き回るなどして高度順化することで、高山病を予防することができます。

常に水分補給を心がけて、ゆっくり時間をかけて登る。大自然のおいしい空気をたくさん吸い込みましょう。それがそのまま高山病の予防につながります。

自然を楽しむこと、頂上に立つことだけを目的としないこと、それが高山病を防いでくれるでしょう。

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