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妊娠中は警戒を…赤ちゃんに深刻な影響をもたらすジカ熱

      2017/01/13

妊娠中は警戒を…赤ちゃんに深刻な影響をもたらすジカ熱

ジカウィルス感染症(ジカ熱)は、ヤブカ属の蚊によって媒介される感染症です。2016年4月13日、米疾病対策センターによって妊婦がジカウィルスに感染することで胎児も感染し、先天性の小頭症となることが結論づけられました。

ジカ熱の症状

ジカ熱に感染した場合、一般的には軽度の発熱、発疹、倦怠感、頭痛、筋肉痛、関節痛、目の充血などの症状が出るようです。この症状は1週間程で収まるとされています。

ジカウィルスに感染した蚊に刺されてからの潜伏期間は2~12日ほどとされています。ジカ熱と似たデング熱に比べると症状は軽く、成人がジカ熱で死亡することはまずありません。

ジカ熱は先天性小頭症を引き起こすのみならず、ギラン・バレー症候群との関連性も指摘されております。

鳥刺しが原因に?!体の免疫が敵となるギラン・バレー症候群

ジカ熱には有効な治療法が存在せず、対症療法になることからも、症状が軽いからといって油断しないようにしましょう。

ジカ熱の原因

ジカ熱の原因であるジカウィルスは、フラビウィルス科フラビウィルス属に属します。これらのウィルスは、ヒトスジシマカやネッタイシマカなどのヤブカ属の蚊によって媒介されます。

日本では、秋田・岩手県以南にヒトスジシマカが多く生息しています。ヒトスジシマカの活動期は主に5月中旬~10月下旬とされており、夏に注意が必要となるでしょう。

ジカ熱の拡大の原因となるのは、ジカ熱に感染している人がヤブカ属の蚊に刺されることで、その蚊がジカウィルスを保有してしまった時です。ジカウィルスを保有した蚊の体内でジカウィルスが増殖し、その蚊が他の人を刺すことでさらに感染が広がっていきます。

ジカ熱に感染した人が、他の地域へ移動することで、その地域に感染を広めてしまうことも考えられます。また、性行為により感染した例も報告されています。

ジカ熱の予防法

現在ジカ熱に有効なワクチンは存在しません。まずは蚊の大量発生を防ぐことが予防の第一歩でしょう。

蚊の多くは草むらなどに潜んでいることもあり、そのような場所に人が出向くとすぐに刺されてしまいます。山や公園などに行く時にはできる限り長袖、長ズボンなどを着用し、肌を露出させないようにすることが有効です。

また、蚊避けスプレーも効果が見込めるでしょう。スプレーの成分、ディートやイカリジンなどが中南米の蚊に対しても効くといわれています。ディートは石油類に分類される成分であり、乳幼児などにとっては有害です。6か月未満の乳児には利用しないようにしましょう。

室内では、蚊取り線香や蚊帳などを使うことで、蚊を遠ざけることができます。

性行為による感染はコンドームを用いることで防げる可能性があります。感染の可能性も捨てきれません。自分やパートナーがジカウィルスを保有している可能性がある場合は、性行為を控えることが最善の予防策でしょう。

ジカ熱の感染拡大を防ぐためにできること

ジカ熱の流行地域に行かない、ということが最も大切です。妊婦や妊娠の可能性のある女性は、中南米への渡航を控えるべきでしょう。流行地域で蚊に刺されてしまった場合や、症状が出て来た場合には、速やかに医療機関を受診しましょう。

ただし、蚊を媒介する感染症は潜伏期間もあいまって、帰国後に発覚するケースもあります。常に蚊に対する危機意識を持つことで感染の拡大を防ぐことができるでしょう。

このように私たち一人ひとりが感染症に対し興味を持ち、対策を練ることが大切だといえます。

 - 感染症・性感染症