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アフリカやアジアに海外旅行の際には蚊に注意!チクングニア熱とは?

      2017/01/13

アフリカやアジアに海外旅行の際には蚊に注意!チクングニア熱とは?

チクングニア熱はヒトスジシマカが媒介する感染症です。現在有効な治療法が確立されていない上、ヒトスジシマカは日本にも生息しており、要注意の病気となります。

チクングニア熱の症状

チクングニア熱は、以前はアジアやアフリカが主な流行地域でした。しかし、時代を経るごとに中南米をはじめ各地に拡大を続けています。アフリカではタンザニア、ウガンダ、南アフリカなどで流行しました。

また、アジアではタイ、カンボジア、ベトナム、フィリピンなどで感染の報告があります。

チクングニアウイルスに感染すると、通常2~4日程度、状況によっては12日程度の潜伏期間を経て症状が現れるようになります。主な症状として、発熱、関節炎、発疹などの症状があります。

時には40℃にもなる高熱とともに、頭痛や結膜炎のような症状が現れることもありますし、出血しやすくなることもあります。基本的には、数日の内に熱は治まりますが、関節痛などはその後さらに一週間ほど続くことがあります。

場合によっては、もっと長い期間にわたって関節の痛みが続くこともあります。ただし、死に至ることはまれであるといわれています。

チクングニア熱の原因

チクングニア熱は、ネッタイシマカやヒトスジシマカなどによって媒介されるウイルスによってもたらされます。

ヒトからヒトへ感染するのではなく、チクングニアウイルスを持っている蚊に刺されることによって感染します。また、サルなどの野生生物がウイルスを持っていることもあり、サルなどから感染した蚊がヒトを刺すことによってヒトに広がることも考えられています。

日本国内では今のところ感染例はないということですが、海外でチクングニア熱に感染した人の感染例は報告されています。感染の原因となるヒトスジシマカは日本にも生息しているので引き続き注意が必要です。

ヒトスジシマカは決して珍しい種ではなく沖縄から東北地方まで広く生育しています。一方、ネッタイシマカは日本には生息していません。

デング熱との違い

チクングニア熱とデング熱は、発症した時の症状がよく似ており、識別するのは非常に難しいといわれています。一般的に、チクングニア熱は、デング熱よりも潜伏期間が短く、海外旅行の最中に感染すると、その道中でに発症してしまうケースが多くみられます。

チクングニア熱もデング熱も、どちらもネッタイシマカやヒトスジシマカによって引き起こされるウイルス性感染症です。しかし、ウイルスの種類が異なります。

チクングニアウイルスは、トガウイルス科なのに対して、デングウイルスは、フラビウイルス科です。チクングニアウイルスを検出する方法としてはPT-PCR法があります。

PT-PCR法では、血清中のウイルス遺伝子を検出します。また、血清診断という方法では、感染によって作られた抗体を検出します。こうした検査によって正式にデング熱なのか、チクングニア熱なのかが診断できます。

チクングニア熱の治療法

チクングニア熱に感染した場合、現在特定の治療法が確立されていません。ワクチンや抗ウイルス剤といったものはありません。

発症してしまった場合は、症状を和らげるための治療を行うことになります。高熱や関節などの痛みが生じますので、それを抑えるために解熱鎮痛剤を処方します。

出血を伴う症状が出ることもありますので、サリチル酸系の物ではなく、アセトアミノフェン系の物を用いるのが一般的です。また輸液を用いて治療をすることもあります。

いずれにしても安静にしていることが求められます。

チクングニア熱の予防法

現在チクングニア熱に有効なワクチンはありませんので、なによりも蚊に刺されないようにすることが一番の対策です。

ウイルス感染の原因となるヒトスジシマカは日本の各所に生息しますので、日ごろから蚊に刺されないように警戒するほかありません。まず、蚊が繁殖しやす水たまりを取り除くことです。

屋外に放置してあるバケツや古タイヤなどには水が溜まり蚊が繁殖しやすくなるので、取り除くことで蚊の発生を抑えることができるでしょう。

また、蚊に刺されないようにする工夫をすることも大切です。たとえば、屋外ではなるべく長袖長ズボンを着用し、肌の露出を最小限にとどめましょう。

また、虫よけも適切に用いるようにします。肌に直接塗るスプレータイプや、置くだけ、吊るすだけのタイプの虫よけも販売されています。蚊取り線香を炊くのもよいでしょう。寝ている時は蚊帳を用いるのも効果的です。

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