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マラリアの感染地域は100か国以上…渡航の際には予防接種を!

      2017/01/13

マラリアの感染地域は100か国以上…渡航の際には予防接種を!

HIV(エイズ)、結核とともに世界三大感染症の一つであるマラリアは、寄生虫の一種であるマラリア原虫をハマダラカが媒介することによって感染する熱病です。

日本での感染は確認されていませんが、マラリアに感染する危険性がある国は103か国にものぼります。

マラリアの症状

マラリアには潜伏期間があるので、感染してもすぐに症状が現れません。1~2週間ほどの潜伏期間を経て、38℃を超える高熱や体のだるさなどの症状が現れます。

マラリア原虫には4種(熱帯熱、三日熱、四日熱、卵型)あり、熱帯熱マラリアを除くマラリアでは、潜伏期間が10日から1か月と長期にわたる場合もあります。

発熱の症状は一定期間ごとに現れ、三日熱、卵型では2日ごと、四日熱では丸3日ごとに発熱します。熱帯熱マラリアの場合は、常に熱があることが大半です。

症状が進むと黄疸、貧血などが現れます。さらに進むと、脾臓や肝臓など腹部の臓器が腫れあがってきます。熱帯熱マラリア以外は重症化することはありませんが、熱帯熱マラリアは脳や腎臓の障害を引き起こし、重症化する場合があります。

重症化すると全身の状態が悪化し、意識障害が起こったり尿の量が少なくなったりといった症状が現れます。また、脳の血管に影響を与え、意識障害、言語障害、最後は死に至ることもあります。

マラリアの原因

マラリアは、マラリア原虫を媒介するハマダラカという蚊に刺され、マラリア原虫が体内に侵入することで感染します。

マラリアに感染した人を吸血した蚊が、他の人を刺して感染することもあります。

マラリアにかかる可能性のある国

現在、マラリアにかかる可能性のある国は103か国にも上り、マラリア感染地域はアフリカ、中南米、東南アジア、南アジア、中東、東欧、南太平洋など世界中に広がっています。日本での流行は確認されていません。

2000~2014年の15年間で、マラリア発症件数が多い国は、コンゴ民主共和国、ナイジェリア、モザンビーク、ブルキナファソ、ブルンジ、ザンビア、コートジボワール、ウガンダ、ガーナ、マラウイとなっており、最も発症件数が多いコンゴ民主共和国では約1000万人もの罹患が確認されています。

マラリアの治療法

マラリアは早期に適切な治療を行えば、ほとんどが治り、再発することもありません。しかし、マラリアを発症してから治療を始めるまでの日数が6日以上になると、死亡する割合が高くなります。

三日熱、四日熱、卵型の場合、症状が急激に現れる時期の治療には、抗マラリア薬のクロロキンが使用されるケースが大半です。クロロキンの入手が困難な場合は、スルファドキシン・ピリメタミン合剤(ファンシダール)、メフロキンなどが使用されます。

熱帯熱はクロロキンやファンシダールが効かないことがよくあるので、メフロキンもしくはドキシサイクリンと経口キニーネを併用した治療、アトバコン・プログアニル合剤を用いた治療が行われることが大半です。

マラリアの予防法

完璧にマラリアを予防する効果があるわけではありませんが、有効とされている予防法は抗マラリア薬の服用と防蚊対策です。マラリアを予防するためには、感染する危険性があるすべての人に対策をさせる必要があります。

感染する危険性がどのくらいかによって、防蚊対策と抗マラリア薬の服用の両方を行う、予防対策は行わない、防蚊対策だけ行うなどの対策をさせることが望ましいとされています。

薬を用いた予防法は、現在、抗マラリア薬の服用のみでワクチンは存在しませんが、世界初のマラリアワクチンが日本から誕生する可能性があります。

ワクチンの開発者である、大阪大学難治感染症対策研究センターの堀井俊宏教授によると、ワクチン(BK-SE36)の臨床試験の結果、マラリア発症防衛効果は72%で、承認に向けて本格的に動いているといわれています。

基本的なマラリアの予防法は防蚊対策です。徹底することにより予防効果が高まることがわかっており、マラリア流行地域に出向くすべての人に推奨されている予防法です。

マラリア流行地域では、ハマダラカの活動が活発になる夕方から夜間の外出は避け、屋外にいる場合は長袖や長ズボン、靴下などを着用して肌の露出を減らすことが必要です。

また、ハマダラカは屋外よりも屋内のほうが活発に活動する傾向があるので、屋内での防蚊対策も必要です。屋内での防蚊対策には、虫除けスプレーや肌に塗るタイプのものを使用します。電気式蚊取り器や蚊取り線香を使用したり、あらかじめ殺虫剤を振りまいておいたりすることも有効です。

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