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何度も脱臼を繰り返してしまう反復性肩関節脱臼は手術で改善も

      2017/01/13

何度も脱臼を繰り返してしまう反復性肩関節脱臼は手術で改善も

肩関節は激しいスポーツなどで脱臼しやすい部分ですが、治った後も何度も脱臼を繰り返す場合があります。悪化すると、本当にちょっとしたきっかけでも脱臼してしまうこの状態を、反復性肩関節脱臼と呼びます。

反復性肩関節脱臼の症状

反復性肩関節脱臼とは、肩関節の脱臼が繰り返して(反復)起こっている状態のことです。肩の脱臼が起きると、痛みや腕が動かなくなるといった症状が出ますが、反復性肩関節脱臼の場合は脱臼が起きていない状態でも問題があります。

たとえば、肩の脱臼では最も多い前下方に脱臼するパターンでは、肩関節の前の方にうまく支えられていないような感覚や痛みを感じることがあり、腕を外側に回したり、ひねりあげたりするような動作をすると脱臼を起こしそうな感覚に襲われます。

発生することの少ない後方や下方の脱臼でも、部位や方向は違うものの、同じような悩みを抱えることになります。

脱臼の再発は完全に外れてしまう重度な場合と、自然に戻ってしまうような軽度な場合がありますが、いずれにしても脱臼の回数が増えると、さらに再発しやすくなります。

場合によっては、スポーツのように激しく肩を動かさなくても、たとえば寝返りや大きなくしゃみなど、ちょっとした日常動作を行っただけで脱臼してしまうようになることもあります。

反復性肩関節脱臼の原因

反復性肩関節脱臼になりやすいのは若いスポーツ選手です。

特にアメフトやラグビーのように激しく身体をぶつけ合うスポーツや、柔道やレスリングのような格闘技では、直接肩に衝撃を受けたり、腕を強く引っ張られたり、転んだ拍子に勢いよく腕をついてしまったりと、脱臼が起きかねない場面が無数にあります。

そして若い人は関節が柔軟でよく動くため、年配の人よりも脱臼する可能性が高く、さらに、運動を好む、スポーツを継続するなどの理由で安静にしていることが難しいため、患者の多くがこの年代に集中しています。

身体や骨の構造、メカニズム的な面から見ると、骨の周囲にある部位のダメージも大きな要因と言えます。

肩を脱臼すると単に骨の位置がズレるだけでなく、骨をその位置に支えていた靭帯がそれに引っ張られて切れたり、骨からはがれてしまったりすることがあるのです。

こうなると、たとえ骨の位置を元に戻しても固定が不完全なため、繰り返し脱臼が起きやすくなってしまうわけです。

反復性肩関節脱臼の治療法

毎回の脱臼そのものへの対処は、通常の肩の脱臼に対して行うものと同じです。

脱臼の程度が軽いと自然に元に戻ることもあり、また自分や他人の力でひねって治すことができる場合もありますが、このように一気に位置を戻す方法には多くの問題があり、強引な処置が原因で次の脱臼を招く可能性もあります。

ですから、できるだけ医療機関へ足を運び、時間をかけて元に戻すようにした方がいいでしょう。

生活に問題が出るほど脱臼が頻繁に発生する場合には、手術によって骨が適切な位置から外れないようにします。手術にはメスで肩を開く方法と、肩関節鏡手術と呼ばれる小さなカメラを挿入して行う方法があります。

肩関節鏡手術の方が患者の負担が小さく、早ければ半年程度で激しいスポーツも行えるようになりますが、すべてのケースでこの方法を選択できるわけではありません。どちらの手術を行った場合も、術後はリハビリが必要となります。

術後すぐに行うのは比較的軽めで、ゆっくりと肩を慣らしていくためのものですが、ある程度肩が安定してからは脱臼の再発を予防するための運動も増やしていきます。

反復性肩関節脱臼の予防法

脱臼を再発しないためには激しい運動を控え、肩に負担のかかる姿勢もとらないように注意する、というのがベストですが、これは現実には難しいでしょう。

運動をあきらめずに肩の脱臼を防ぐためには、肩を支える筋肉のうち、身体の奥の方にあるインナーマッスルをバランスよく鍛え、ストレッチで関節を柔軟にしておくことが重要です。

肩で重要なのは腱板と呼ばれる筋肉の集まりです。これを鍛えるためには、ゴムのチューブやバンドを柱などに固定し、肘を直角に曲げた状態で、腕や肘は身体に密着させて腕を回転させ、ゴムを引っ張る、伸ばすという方法がよく使われます。

この時、無理に力を入れすぎず、ゆっくりでも正確に行うようにするのがポイントです。

試合やハードな練習に備えたい場合には、肩関節の補強のためにテーピングを行うのも有効ですが、巻き方が不完全では十分な効果が期待できません。テーピングさえしておけば確実に防げるということもありませんから、正しい巻き方を身に付け、あまり過信しないようにしましょう。

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