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手術に代わる新しい治療法も登場…デュピュイトラン拘縮とは

      2017/01/13

手術に代わる新しい治療法も登場…デュピュイトラン拘縮とは

デュピュイトラン拘縮は中高年の男性に見られる手の指の症状です。手の指が引きつったように動かしにくくなってしまいますが、日本人は白人に比べて発症リスクが低いといわれています。

デュピュイトラン拘縮の症状

デュピュイトラン拘縮の症状は、以下のような経過をたどって症状が出ます。

初期症状としててのひらから指の根元にかけて、コブ状のしこりが出現します。見た目はマメに似ていますが、触るとやや硬めの感触があります。痛みはほとんどないことが多いようで、あったとしても一時的なものです。

中期になると、最初コブ状だったものは、指からてのひらにかけて、索状のしこりになり、そのしこりが指をてのひら側に引っ張る形になって指が完全に真っ直ぐ伸ばせず、可動範囲が限られてしまいます。特に小指や薬指の根元で発症するケースが多いとされています。

症状がさらに進むと、指が完全に曲がったままとなり、日常生活にも不便を生じるようになります。そして他の指にも症状が広がって行く傾向があります。病気の進行は必ずしも一定ではなく、急激に進行することもあります。

片手だけではなく、両手に発症することも多いようです。

デュピュイトラン拘縮の原因

デュピュイトラン拘縮が起きる原因は、てのひらの皮膚の直下にある手掌腱膜(しゅしょうけんまく)と呼ばれる膜に異常が生じ、索状の肥厚や収縮である拘縮索(こうしゅくさく)が発生することです。

こうしたは、手掌腱膜を構成しているコラーゲンの生成と分解のバランスに問題が生じることで発生すると考えられています。

手掌腱膜は、それぞれの指に向かって扇状の形をしており、皮膚と強く結着して皮膚が動かないようにしています。この結着の強さが、デュピュイトラン拘縮を発症した際に、指が動かしにくくなる要因にもなっています。

手掌腱膜のコラーゲン生成と分解のバランスに異常が生じる原因は、解明されてはいませんが、遺伝的要因や外傷、加齢、糖尿病・肝硬変の罹患、飲酒量の多さ、てんかん薬の服用などが関係していると考えられています。

デュピュイトラン拘縮の治療法

デュピュイトラン拘縮の治療法としては二つ考えられますが、初期状態ではマッサージや指を真っ直ぐ伸ばす矯正などで対処できる場合もあります。

・薬剤注入

索状のしこりにコラーゲン分解酵素(コラゲナーゼ)を注射して、肥厚や収縮した手掌腱膜のコラーゲンを分解して索状のしこりを分断します。2015年に承認された治療法で、患者への負担が少ないことからも、これから主流の治療法になっていくことが期待されています。

しかし、治療には技術が必要で、治療を行っている医療機関はまだそれほど多くありません。

・手術

手術によって直接拘縮索を切除する方法です。現在はこちらの方が一般的な治療法となっています。指の第2関節が曲がってきた状態が、手術が早期に必要な時期といわれています。

拘縮索が神経などを巻き込んだりしていると、手術で神経を損傷する恐れがあることもあり、知覚障害などの合併症を発症する危険性もあります。

いずれの治療においても、発症後長期間経過していたり、病状が進行していたりする場合、拘縮索がなくなった後も、指が自然のままでは真っ直ぐに戻らないことがあるので、その場合には、指を真っ直ぐ伸ばした状態に固定する必要があります。

これは、手術の傷跡が回復する際に、指が曲がったまま治癒すると皮膚が突っ張ってしまうので、それを避ける意味もあります。

また、長期間拘縮状態だった場合、指の動き自体が悪くなってしまうことも多く、その場合には、リハビリが必要になります。基本的に指の曲げ伸ばしを中心としたものになります。

デュピュイトラン拘縮の予防法

明確な原因がわかっていませんので、確実な予防法は存在していませんが、原因になりえることを避けることが、予防の一環になるでしょう。

多量の飲酒は、デュピュイトラン拘縮の原因になっている可能性があるだけでなく、同様に原因になっている可能性を指摘されている糖尿病自体の原因にもなりますので、注意する必要があるでしょう。

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