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鼻垢(鼻糞)はなぜ溜まる?正しい鼻掃除の方法とは?

      2017/01/13

鼻垢(鼻糞)はなぜ溜まる?正しい鼻掃除の方法とは?

私たちは日々、鼻の穴の奥にたまる塊…鼻垢(鼻糞)に悩まされています。では、この鼻垢とはなんなのでしょうか。なぜどこからともなく現われるのか、その役割とは何なのでしょうか?

鼻垢という呼び方について

一般的には鼻糞と呼ばれますが、耳垢にちなんで鼻垢と呼ぶ向きもあるようです。ここでは、そうした時流に則り、鼻垢(びこう)と表記いたします。ただ、鼻垢の読み方は鼻孔、鼻腔などと重なり、使いづらいものだという意見もあるようです。

鼻垢はなぜ溜まる?

放置していると、鼻垢は次第に溜まっていきます。これは鼻垢が鼻水と空気中の細かい汚れやホコリによって成り立っているからです。鼻の穴の中には鼻毛がビッシリと生えていますが、これは外部から入ってくる細菌、ウィルス、ゴミの侵入を防ぐ役割を果たしています。

外から中に入ってくる異物が多ければ多いほど、鼻垢が溜まりやすくなるといえます。また、鼻水の分泌量も鼻垢の生成に関係しています。鼻水は鼻汁とも呼ばれ、鼻粘膜の杯細胞という細胞から分泌されています。

鼻汁には粘性があり、鼻の穴の中の異物を絡めとる働きをしています。鼻汁に含まれるもう一つの成分が血漿です。血漿は血液から固体成分を取り除いた成分を指し、ここにはアルブミンなどのタンパク質や電解質が含まれています。

また、花粉症などのアレルギーが起きている時はヒスタミンなどの成分もこの血漿成分に含まれます。この血漿や粘液が混ざったものが鼻水の正体なのです。

鼻水は常に分泌されていますが、乾燥すると固体に変化します。空気中の汚れや細菌などと鼻水が合体して乾燥したものが鼻垢であるといえます。

鼻垢の色で見る健康状態

鼻垢の色は通常、白~薄黄色となっています。こういった色をした鼻垢がたまるのは正常です。しかし周囲の環境条件や、体の調子によっては鼻垢の色が変化します。つまり鼻垢の色は健康のバロメーターとして活用できるのです。

よくあるのが鼻垢が真っ黄色という状態です。これは風邪をひいた時によく見られる症状です。風邪をひくと鼻水が出たり、喉が痛くなるという症状は誰しも経験するものですが、この時に鼻の奥の咽頭で、外部からやってきた菌やウイルスと免疫細胞である好中球という成分が戦っています。

この好中球の死骸が鼻水と一緒になって出てくると鼻水が黄色く見えますし、そのままの状態で乾燥すれば、通常の鼻垢が黄色や緑色に見えるようになります。

鼻垢が茶色、黒色になっているという現象もよく起きます。理由の一つは大気汚染です。工場や車の排気ガスが多い場所に長い時間いたり、黄砂が飛んでいる地域に行ったりすると鼻垢が茶色や黒に変化します。タバコの煙でも同様に鼻垢が黒くなることに気がつくはずです。
鼻垢が赤黒い場合は、鼻の奥のどこかで鼻血が出ていること物語っています。

鼻垢が多く出てしまうのはどのような時か

鼻垢が多く出る原因はいくつかありますが、代表的なのは空気の汚れです。鼻垢の成分は外部の異物と鼻水ですので、細かい塵やホコリの多い場所では鼻垢が溜まりやすくなります。

また、鼻水の量が増えれば、当然出てくる鼻垢の量も増えていきます。風邪などをひいた際には鼻水が多く出ますが、水分量が多いために鼻垢にはなりません。しかし風邪をひいて鼻炎薬などを飲むと鼻水が止まる場合があります。こういった際には鼻水が乾燥して鼻垢ができやすくなります。

慢性的に鼻垢が出る場合は、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎を疑うべきです。アレルギー性鼻炎の場合には、空気中のハウスダストや花粉が原因となって鼻粘膜の血管からの滲出液が増加します。

また鼻の奥の洞で炎症が起きている場合は副鼻腔炎と呼ばれ、慢性的に鼻の奥で膿がたまるようになります。蓄膿症とも呼ばれていますが、この膿が乾燥して鼻垢になるケースも多いのです。

鼻垢を食べてしまうことによる影響

子どもは鼻垢を食べてしまうことがあります。鼻垢自体は空気中の汚れやウイルスや細菌の死骸などが塊になったものなので、食べないに越したことはありません。

直ちに健康被害が出るというレベルの悪影響はありませんが、やはり鼻垢には雑菌などが含まれますので、鼻垢を食べる癖がついていればやめた方がいいでしょう。

米国などでは指しゃぶりや鼻垢を食べるのを防止するために、子どもの唇に苦い成分を塗るという防止策を講じる親もいます。ストレスが影響している場合は、ストレスの発生源を取り除くことが第一優先となります。

正しい鼻掃除の方法

呼吸は鼻と口で行うものですが、鼻を通して息を吸った方が空気中の塵やウィルスなどを除去できるため、できるだけ鼻呼吸をすることが大切です。

しかし、鼻づまりが生じている時には呼吸が苦しくなってしまいます。こういったことのないように鼻が詰まっていると感じた時には掃除をするようにしましょう。

指で鼻をほじくるのは、爪の先で鼻の粘膜を傷つけてしまうことも多く正しい方法とはいえません。

綿棒の先で鼻の中を少しほじくる程度にするか、ある程度の鼻水がたまっている時にはティッシュで鼻をかむようにしましょう。鼻をかんでも鼻垢が詰まって出てこない時には鼻うがいがおすすめです。

鼻うがいは鼻呼吸を重視するヨガでも行われています。まず生理食塩水を用意します。これは塩分濃度が0.9%の食塩水のことです。1リットルの水に9gの塩を混ぜるだけで作ることができます。

生理食塩水を専用のポットなどで片方の鼻の中に注ぎ込みます。そして、もう一方の鼻の穴から出していきます。これを左右交互に行えば十分です。鼻うがいが洗ったらそっとタオルで鼻を拭きましょう。

単なる水道水で鼻うがいを行うと、プールの水が鼻に入ったようなツーンという感覚がするので避けたほうが安心です。

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